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SNSを眺めていると、自分は普段使わないけど、SNS上だと結構な頻度で見かける言葉ってありますよね。
今回ご紹介する「箱推し」も、そんな言葉のひとつ。「箱推し」という言葉は、特定のものが好きな人たちの間ではよく使われている言葉。
そんな「箱推し」の意味や由来、使い方などを丁寧にまとめてみました。
「箱推し」の意味とは?
まず初めに、「箱推し」の意味についてご紹介したいと思います。どんな意味を持つ言葉か、あなたは知っていますか?
「箱推し」の意味
「箱推し」の意味は、「アイドルグループなどで、特定の一人を応援しているのではなく、グループ全体を応援すること」。アイドルやアニメが好きな人たちの間で使われる言葉です。
「箱推し」の「箱」は「グループ」、そして「推し」というのは「推していること」や「応援していること」、「好きなこと」という意味がありますよ。
「箱推し」の由来
「箱推し」は、「箱(グループ)で推している」という意味を持つ言葉です。「推し」は「推している」が略された言葉だとは想像がつきますよね。
それでは、なぜ「グループ」を「箱」と呼ぶようになったのでしょうか?
元々、「箱」の定義は、「ものをいれる容器」のことを指しています。そこから転じて、ライブハウスなどの、人を収容する施設のことを「ハコ」と呼ぶようになりました。
「箱推し」とは「ライブハウスごと応援したい」、つまり「会場にいる全メンバーを応援したい」という意味の言葉として生まれたと言われていますよ。
「箱推し」と「単推し」の違いは?
「箱推し」と似た音を持つ言葉として、「単推し」という言葉があります。ただし、意味は全く異なるので、使う際は間違えないように注意が必要です。
「箱推し」は「グループ全体」を応援する人のことですが、「単推し」は言葉から想像がつくように「単体」、つまり「特定の誰か」を応援する人のことを指していますよ。
「箱推し」の使い方を例文でチェック
続けてご紹介するのは、「箱推し」の使い方です。
アイドルやアニメが好きな人は、一体どのように「箱推し」という言葉を使っているのでしょうか?
1:「私は箱推しだから、毎号、推しが出てきてうれしいよ!」
漫画やアニメに対して「箱推し」を使う場合、「箱推し」は「作品に出てくるキャラ全員が好き」ということを表しますよ。
2:「私はマナちゃん寄りの箱推しだけど、今回のみーちゃんの曲も最高!」
「箱推し」の中には、「○○寄りの箱推し」という表現もあります。「推し(特別好きな人)はいるけど、グループ全体も好き」という意味です。
他にも、「○○贔屓の箱推し」や「○○中心の箱推し」という表現もありますよ。
3:「私は箱推し前提のゆうくん推しだから、MVが出るとつい目で追っちゃうんだよね」
先述の「○○推しの箱推し」と同様に、「箱推し前提の○○推し」という表現もあります。
この場合は「○○推しの箱推し」とは逆に、「グループ全体も好きだけど、○○が特別に好き」になるため、注意が必要です。
「箱推し」の類語にはどのようなものがある?
「箱推し」がどんなときに使う言葉か、だんだんわかってきたのではないでしょうか? 続けて、「箱推し」の類語についてご紹介です。
DD
「DD」は、字の通り「ディーディー」と読みます。「誰でも(Daredemo)大好き(Daisuki)」という言葉の頭文字をとった言葉です。
「DD」は「箱推し」に比べると、ネガティブな意味合いで使われます。それは、アイドルの場合だと「DD」は特定のグループではなく、複数のアイドルを「掛け持ち」で応援している人のことを表すからです。
「箱推し」の人に「DD」と言うと怒られることもあるため、使い分けには注意しましょう。
全推し
「箱推し」と完全に意味が一致している言葉に、「全推し」という言葉があります。
字の通り、「全てのメンバーを推している」という意味がありますよ。ただし、使われる頻度は「全推し」より「箱推し」のほうが多いです。
G担
「G担」は、「ジャニーズ」が好きな人たちの間で使われる用語のひとつ。
ジャニーズのファンの間では、自分が好きなメンバーのことを「担当」と表現し、それぞれのメンバーのファンのことを「○○担」と言います。
それと同様に、「G担」というのは、「Group(グループ)担当」を略した言葉です。「グループ全体が好き」という意味で使われますよ。
「箱推し」の他にも? ネット流行語5選!
「箱推し」という言葉は、SNSを中心にネット上でよく使われています。「箱推し」の他に、ネットで流行っている言葉には一体どんなものがあるのでしょうか?
Vtuber
「Vtuber」は、「バーチャルYouTuber」の略語。「YouTuber」というのは、YouTubeに継続的に動画を投稿して、広告収益を得ている人のことを表した言葉です。
「Vtuber」は、自分の顔ではなく、代わりに2Dや3Dのキャラクターを用いて動画を投稿したり、生放送を行ったりしている人のことを表します。
Party Parrot
「Party Parrot」とは、SNSで大流行したオウムの画像アニメのことです。
特にTwitterを趣味で使っている人は、見かけたことがあるかもしれませんね。虹色に光るオウムのイラストとアニメの勢いに、思わず笑ってしまったという人が多いですよ。
バズる
「バズる」は、Twitterで使われる用語のひとつです。言葉を聞いたことがある人も多いかもしれませんね。
Twitterには流行っている単語や話題を知ることができる「buzutter(ばずったー)」というツールがあります。
ここで取り上げられる、つぶやきや単語=Twitter内で人気、ということから「buzutter」でも取り上げられるほど話題、という意味で使われますよ。
ステマ
「ステマ」は、「ステルスマーケティング」の略称です。
企業などから金銭を受け取っている人が、関係者でないと装って、良い口コミや評価を行うことを表します。「やらせ行為」や「サクラ行為」とも呼ばれますよ。
鬼舞辻󠄀無惨
「鬼舞辻󠄀無惨(きぶつじむざん)」は、2020年大流行をしたアニメ、『鬼滅の刃』に出てくるラスボスの名前です。
ミュージシャンの「GACKT」さんが「鬼舞辻󠄀無惨」のコスプレをし、そのクオリティにSNSで大盛り上がりしていました。
「箱推し」は嫌われる?
「箱推し」と異なり、「特定の人を応援している人」のことを表す「単推し」。実は、「単推し」の中には、「箱推し」が嫌い、という人も少なからずいます。
それは、特定の人を一途に応援し続ける「単推し」の人からすると、全体を推している「箱推し」は節操がないように見えるから。
ただし、「箱推し」が間違っている、ということはもちろんありませんよ。
最後に
以上、「箱推し」について様々な雑学をまとめてみました。いかがだったでしょうか?
「箱推し」はアイドルやアニメのファンの間でよく使われる言葉ですが、実は様々なシーンで使うことができます。「箱推し」の意味を覚えて、正しく使えるようにしておくと便利かもしれませんよ。
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