7月7日は七夕(たなばた)。七夕の日は七夕飾りを飾ったり、短冊に願い事を書く方もいるのではないでしょうか?
七夕を楽しく過ごすうえで欠かせないのが、「七夕の歌」。「七夕の歌」の中でも、広い世代に馴染みがあるのは「たなばたさま」ですよね。有名な曲ですが、意外と歌詞の意味を知らなかったりすることも…。
そこでまず、「たなばたさま」の歌詞の意外な意味や、七夕に聞きたい人気の曲について、ご紹介したいと思います。
「七夕の歌詞」の意味とは?「砂子」や「のきば」も
まず初めに、「たなばたさま」の歌詞の意味についてご紹介です。「たなばたさま」の歌詞にはそれぞれどんな意味があるのでしょうか? 順を追ってみていきましょう。
1:ささのはさらさら のきばにゆれる
こちらは1番の歌詞の前半です。この歌詞に出てくる「のきば」は、漢字で書くと「軒端」になります。「軒端」は、言葉の通り軒の端っこ、つまり「屋根の壁から張り出した部分」のことを指していますよ。
昔はこの「軒端」に七夕飾りを飾っていたため、このような歌詞になりました。1番の前半で、「屋根の端に飾った七夕飾りの笹が風に揺られている様子」を表しています。
2:おほしさまきらきら きんぎんすなご
次にご紹介するのが、1番の歌詞の後半にある「きんぎんすなご」。漢字で書くと、「金銀砂子」です。「砂子」は、「金箔や銀箔を、砂のように細かくしたもの」という意味があり、色紙の装飾などに使われていますよ。
「たなばたさま」の歌詞では、「きんぎんすなご」で「天の川の星々がキラキラと輝いていること」を表しています。
3:ごしきのたんざく わたしがかいた
最後にご紹介するのが「ごしきのたんざく」。漢字では「五色の短冊」と書き、「五色」は「黒(紫)、白、赤、青(緑)、黄」のことを指しています。この五色は中国の五行説に当てはまる色であり、それぞれに意味を持っています。
七夕の短冊では、それぞれ「黒(紫)は学業」、「白は規則などのルール」、「赤は感謝」、「青(緑)は成長」、「黄は人間関係」に関する願い事を書くと叶いやすくなるといわれていますよ。
「七夕の歌」といえば何?
続けて、「たなばたさま」以外の七夕をモチーフにした曲や、七夕と聞いてイメージする曲についてご紹介です。あなたが知っている曲はいくつありますか?
7月7日、晴れ
『7月7日、晴れ』は、1996年にリリースされた“DREAMS COME TRUE”の曲です。同じタイトルの映画の主題歌として作られた曲ですよ。実際にこの映画を見たことがある、という方もいるかもしれませんね。
切ない歌詞と曲調が七夕のロマンチックな雰囲気とマッチしていると人気が高い曲ですよ。
星に願いを
『星に願いを』は、1940年に公開された“ディズニー映画『ピノキオ』”の主題歌として、作中のキャラクターが歌った曲です。なんと、その年のアカデミー賞の歌曲賞を獲得しました。
作品自体を見ていなくても、曲だけは聞いたことがあるという人もいるほど、ディズニーの代表する曲になっています。『星に願いを』は様々なアーティストがカバー曲を公開しているので、興味がある方は、ぜひ、お気に入りの『星に願いを』を見つけてみてくださいね。
天体観測
『天体観』は、2001年に“BUMP OF CHICKEN”がリリースした曲です。JOYSOUNDが出している平成カラオケランキングでもトップ10入りを果たすなど、広い世代から愛されています。七夕といえば「天の川」という点から、星空を連想するような曲が多いですね。
「七夕の歌」で人気があるのはどの曲?
他にも七夕に聴きたい曲はたくさんありますよ。どんな曲があるかチェックしてみましょう。
スターライトパレード
『スターライトパレード』は、2011年にリリースされた“SEKAI NO OWARI”の曲です。トヨタ自動車のCMソングにも起用された曲ですよ。
“SEKAI NO OWARI”独特の壮大なサウンドとメッセージ性の高い歌詞は、七夕の満点の星空の下で聴くのにぴったりです。
プラネタリウム
『プラネタリウム』は、“大塚愛”の曲。2005年にリリースされました。当時女性の間でかなり人気の高かったドラマ『花より男子』の挿入歌に使われたこともあり、オリコン初登場で1位、その後も7週間連続でトップ10入りするという大ブームを起こした曲です。
切ない歌詞が織姫と彦星にマッチしていて、思わず七夕に聴きたくなる、という方が多い曲ですよ。
君の知らない物語
『君の知らない物語』は、“アニメ『化物語』”のエンディングテーマとして起用された曲です。2009年に“supercell”がリリースしました。元々“upercell”は『ニコニコ動画』に『初音ミク』を起用したオリジナル曲を公開しており、特にオタク界隈では人気の曲ですよ。
歌詞に彦星として知られる「アルタイル」や織姫星ともいわれる「ベガ」が登場するなど、七夕を連想する言葉が使われています。気になる方は、ぜひ、チェックしてみてくださいね。
最後に
「七夕の歌」に関してのご紹介でした。いかがだったでしょうか? 世代を問わず、七夕の歌として愛されている「たなばたさま」。
それぞれの歌詞を知らずに歌っていた方も多かったかもしれません。知らなかった意味がある方は、ぜひ、歌詞の情景を想像しながら歌ってみてくださいね。
また「たなばたさま」以外にも、「七夕の歌」といわれてイメージする曲はたくさんあります。自分の中の「イチオシの七夕の歌」を見つけるのも楽しいかもしれません。七夕にピッタリな素敵な曲を見つけて、友達とシェアしあうのもオススメですよ。
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