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2021.01.04

話すのが苦手な人がスッと楽になる! 会話やプレゼンで凹まない心構え

2020年1番売れた会話の本『人は話し方が9割』の著者・永松茂久が送る、「また会いたい」と言われる、コミュニケーション美人になる、話し方のコツミニ連載。第一回目は「自己肯定感」と「自己否定感」について。

人財育成JAPAN代表取締役 永松 茂久

#1 話す力は「スキル」より「メンタル」。自己肯定感が上がると、話すのはラクになる

「人前で話した時、急に頭が真っ白になってしまった」、「何を言っているのかわからない、と言われて自信をなくした」、「声が小さい、と言われてどうしていいのかわからなくなった」

みなさんはこうした経験はありますか? この苦い経験が元となって、「自分は話すのが苦手」と思い込んでしまっている人は少なくないでしょう。

これは、話し方における自己肯定感が失われてしまっている状態です。あまり知られていませんが、自己肯定感をなくしてしまったメンタルの状態を「自己否定感」と言います。

健全な自己肯定感を持つことは、自信の源になります。裏を返せば「うまく話せない」「いい人間関係を築けない」は、自己否定感の元にもなりうるのです。

みなさんもおわかりの通り、本来は一度や二度の失敗で「話すことが苦手」という強迫観念を持つ必要は全くありません。「話すことが苦手」と思い込んでいる人の多くは、数少ない失敗や心ない誰かの指摘が原因となって、話すことに苦手意識を持ってしまっています。

そんな人も、自分をラクに楽しく肯定できれば、確実に話し方はうまくなっていきます。また、人間関係も今よりずっとラクに、良好になっていきますよ

相手の言葉を、必要以上に重く受け止めない

(c)Shutterstock.com

先日、こんな相談を受けました。

「知り合いに住んでいるところを聞いたら、『そういうことを聞かれて嫌な気持ちになる人もいるんだから、安易に聞いちゃダメだよ』と言われました。それ以来、誰にも住んでいるところを聞けなくなってしまいました」

人によって感じ方はそれぞれですから、相手の言い分にも一理あるでしょう。

見方を変えれば、「プライベートの境界線は人によって違うから、何を言うにも慎重に」と、苦言を呈してくれたとも取れます。

しかし、一方で、私はこうも思うのです。

今まで、おそらく何百人と出会ってきた中で、たった1人から言われたことを気にして萎縮してしまうなんてもったいないな、と。

ひょっとすると、あなたも一度や二度の言葉の行き違いや感覚のズレによって傷つき、自信を失い、それが元で話すことへの苦手意識が芽生えてしまったのではないでしょうか。

ここで、私は断言します。

一度や二度の注意や失敗くらいで、会話を怖がる必要は全くないのです。

「あ、この人はこういう話題は嫌な人なんだな」と受け止め、その人に同じ質問をしなければいいだけの話なのです。

話している相手を否定しなければ、相手もあなたを否定しなくなる

(c)Shutterstock.com

では、過去の苦い経験で失ってしまった自己肯定感を取り戻すには、どうしたらいいのでしょうか。

話すことを通じて失った自己肯定感は、やはり話すことを通じて取り戻すのが一番です。

そこでキーワードになるのが、「全肯定」です。

話している相手を決して否定しない、そしてあなた自身も否定させない」ということです。

つまり、相手との間に「否定のない空間」を作るのです。

人は、自分を肯定してくれる人を肯定するようにできています。

そこであなたが相手を否定しなければ、相手もあなたを否定しなくなっていきます。「相互全肯定」の状態です。

その体験の中で、自然と自己否定感が薄れ、自己肯定感が高まっていくのです。

相手を肯定すると同時に、あなた自身が「否定のない空間」に身を置くことが大切なのです。

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TOP画像/(c)Shutterstock.com

永松 茂久(ながまつ・しげひさ)

株式会社人財育成JAPAN代表取締役。大分県中津市生まれ。「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法には定評があり、全国で数多くの講演、セミナーを実施。「人のあり方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演の累積動員数は延べ40万人にのぼる。2020年1番売れた会話の本『人は話し方が9割』(すばる舎)をはじめ、著書多数。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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