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2021.01.04

「会って話したい」と言われる私… その理由はストーリーにある!?<元テレビ朝日プロデューサー転職実録#20>

仕事と自分の人生を見つめ直す社会人10年目。今回は、人々を惹きつける“ストーリー”の重要性の話。元バラエティ番組の女性プロデューサー 古瀬麻衣子が考える「理想の人生」への近づき方。

古瀬麻衣子

自分自身の物語を語れ、人はストーリーに惹きつけられる

これまでの連載はこちら

みなさま明けましておめでとうございます! 心穏やかな年明けを迎えていますか? 私は年末にこの記事を書いているわけですが、年越しは南国に逃亡する予定なので、きっとこの記事が配信される時には真っ黒に日焼けして、2021年をHappyに迎えているはずです。

さてさて、2021年も止まることなく、激動が続くわけですが、最近、すごく私の中で響いていることというか、意識しているワードがあり、年明け1発目はそれについて書きたいと思います。

歌手のAIさんが何度となく歌っていましたが、そう、自分だけの“ストーリー/Story”。

自分の中で潜在的に大事にしていたワードなんですが、最近、妙にこれについて考える瞬間が増えたので書こうと思いました。きっと共感してもらえる気がします。

ストーリーがあるからこそ応援したくなる

(c)Shutterstock.com

コロナ禍で、私もご多分に漏れず韓流ドラマにどハマりし、韓国エンタメに興味津々の毎日を送っているのですが、どのドラマを見る時も、見始める前って、「この俳優さん、そこまでカッコよく見えないけど、面白いのかな…」と、本腰入れて見始めるまでに時間がかかります。

日本のドラマだったら、俳優の人気やこれまでの経歴をある程度知っているので、この人の作品なら見よう! とスムーズに思えたりしますが、そのベースの情報が少ない外国の作品は、初めの導入が難しい。

今Netflixで人気がある「スタートアップ」というドラマを私は2ヶ月くらい見る気になれず、1話を開いては、1分くらいでストップして、また数日後に1分進めてみて、停止するということを繰り返していました。

しかし、ある日そのドラマのストーリーラインが急に見えた瞬間、俳優たちが一気にカラフルに見えて、感情移入できて、死ぬ程イケメンに見えてくる。

そんな経験ありますよね?

「愛の不時着」のヒョンビンだって、あの役柄を通して皆んな彼に恋するわけです。NiziUだって、あのオーディションのストーリーがあるからこそ、応援したくなる。ストーリーによって彩られた、その存在に感情が生まれるのです。

自分独自のストーリーを持っているか?

(c)Shutterstock.com

エンターテインメントの世界では、どのジャンルでも当然そのストーリーが大事であり、そこに人はシンパシーや揺れる感情を抱き、好意を寄せます。特にそのストーリーが早く伝われば伝わる程、入り口で脱落する人を取りこぼさない。

それは現実世界でも同じこと。

テレビ朝日でただバラエティ番組を作っていた私には、誰も興味がありませんでしたが、ミッドキャリアに悩み、会社を辞め、夫を日本に残して、単身N.Y.へ移住し、社長になったというストーリーに共感や興味を抱いてもらえたからこそ、このコラムを書かせて頂けているわけです。

見ず知らずの方からSNSにメッセージが来るのも、その共感ゆえです。

ここで何が言いたいのか。それは人と違う特異なことをやれと言っているわけではありません。大事なことは、自分自身を伝えられるストーリーを、自分の中に明確に持っているか? という点です。

これからの時代を勝っていく人って、自分のストーリーを明確に持っていて、瞬時にストーリーを使って自分をアピール出来て、そこに共感され、影響される人を増やしていく人だと思います。

私レベルでも、N.Y.に来てからというもの、経営者から大学生まで、「会って話したいです」という連絡を日々頂きます。そこから生まれる未来が面白すぎて、正直たまらないです。

平々凡々と生きていきたいからほっといてくれという方は、もちろんそのままで。

次回はもうひとつの具体的エピソードと私がストーリーを伝えるために日々やっていることを書きます。

みなさん、自分のストーリーについてぜひ考えてみてください。

◆これまでの連載はこちら

古瀬麻衣子

1984年生まれ。一橋大学卒。テレビ朝日に12年勤務。「帰れま10」などバラエティ番組プロデューサーとして奮闘。2020年、35歳で米国拠点のweb会社「Info Fresh Inc」代表取締役社長に就任。現在NY在住。日本人女性のキャリアアップをサポートする活動も独自に行なっている。

Instagram:@maiko_ok_
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