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BEAUTY

2020.12.04

医師も認める痩せ薬? 飲むだけの肥満治療薬とは…【国立がん研究センター医師コラム】

今後注目されるであろう「GLP-1受容体作動薬」。科学的根拠に基づいた「痩せ薬」について紹介します。国立がん研究センター研究所でがん幹細胞研究分野分野長をつとめる増富先生の健康コラム。

国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長 増富健吉

科学的根拠に基づいた経口痩せ薬! 注目されるホルモンも

巷には、怪しい、そして効き目のない「お薬」もたくさん出回っていますが、今日お話するのは本当に大まじめに効果もあって、しかも科学的にもちゃんと根拠のあるお薬を紹介します。夢のようなお薬の話をしようと思います。

本日は、その第1弾として、「楽して痩せられる夢のやせ薬」!

◆インクレチンの効果

(c)Shutterstock.com

薬をのむだけで痩せることを夢見る人は多いかと思いますが、そんな時代がもうきているといってもいいかもしれません。

食事をすると、色んなホルモンや消化酵素が、腸管などから分泌されます。これは、消化管の運動をうながして食べ物を消化したり、食事で上がった血糖を下げるためのインスリンの分泌を促進するためのものです。

そのなかでも、比較的最近発見されたホルモンで、インクレチンというホルモンが注目されています。これは、食事をすると、小腸から分泌されるホルモンで、そもそも血糖を下げるためのインスリンの分泌を促します。インクレチンはインスリンを分泌させてくれますので、糖尿病の治療薬として開発されてきました。そして実際に糖尿病の患者さんには薬として使われています。

しかしながら、インクレチンには意外な作用もあったのです。それは、食べ物を胃に停滞させる作用と食欲抑制作用なのです。この影響で、食欲が抑えられて体重が減るという効果なのです。

この思わぬ、嬉しい、効果を利用して、肥満の治療に使おうという考え方となり、肥満治療薬として使われているのです。最近までは、注射薬しかなく1週間に1回注射することで対応していましたが、最近になって経口薬も出てきましたので、痛みもありません。科学的根拠に基づいた経口やせ薬! しかも、そもそもは体内で分泌されるホルモンですから、想定される悪影響も最少限とくれば本当に夢の薬ですよね。

(c)Shutterstock.com

欧米では日本人が想像しないほどのレベルの肥満の人が多いので、実際の肥満治療薬として効果を発揮しているのも事実です。

ただ、残念ながら、日本では糖尿病の治療薬としてしか国が認めていませんので、やせ薬として使おうとすれば、自己負担でしか購入できません。それでも興味がある場合は「GLP-1受容体作動薬」で調べてみてください、色々と情報がでてきます。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長 増富健吉

1995年 金沢大学医学部卒業、2000年 医学博士。
2001年-2007年 ハーバード大学医学部Dana-Farber癌研究所。2007年より現職。
専門は、分子腫瘍学、RNA生物学および内科学。がん細胞の増殖と、コロナウイルスを含むRNAウイルスの増殖に共通の仕組みがあることを突き止めており、双方に効く治療薬の開発が可能かもしれないと考えている。
専門分野:分子腫瘍学、RNAウイルス学、RNAの生化学、内科学。
趣味:筋トレ


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