【目次】
・「密です」の意味や由来は?
・「密ですゲーム」とは?
・「密ですビート」とは?
・「密です」の使い方は? 例文でチェック
・「密です」の関連用語にはどのようなものがある?
・今おさえておきたい若者言葉3選!
・最後に
「密です」の意味や由来は?
春以降「密です」という言葉を、テレビや雑誌でよく見かけたことかと思います。この言葉は、SNS上での流行から始まり、ゲームにまで発展したそうです。今回はそんな「密です」の意味を、例文や類語などとともにご紹介していきます。
◆「密です」の意味
「密です」は「三密を回避するために離れてください」ということを分かりやすく端的に伝える言葉です。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため「三密」を避けるように促すために使います。
◆「密です」の由来
元となったのは、内閣府で報道陣に対して発した東京都の小池百合子知事の言葉です。小池氏が「密です」と連呼し、距離を空けるよう求める様子が報じられたことで、ネット上で盛んに使われるようになりました。
「密ですゲーム」とは?
そんな「密です」を基に作ったゲームがあることをご存知でしょうか? 「密ですゲーム」という名前のスクロールゲームで、プレイヤーは東京都知事の小池百合子氏になって群集の中を進みます。クリックして人を除けながら、適切なソーシャルディスタンスを確保することでゲームクリアとなります。クリックするたびに、小池知事のキャラクターが「密です」と喋る仕組みになっています。
「密ですビート」とは?
小池知事の「密です」の発言を軽快なリズムに乗せた「密ですビート」という音楽も話題になりました。さらに、その音源を元にして生まれたリズムゲームが「密ですビート・ストリート」です。通りで「密」な状態を作っている人々をタイミングよく指摘して解散させる、ユニークなゲームとなっています。
「密です」の使い方は? 例文でチェック
すっかり話題になった「密です」は、普段の生活の中でどのように使われているのでしょうか? 例文で見ていきましょう。
1:「駅前あたり、密です!」
たくさん人がいる所を目撃して、密集していて危険だと感じた時に使います。Twitterを筆頭にSNSでは、街の様子を撮った写真と共にコメントを投稿している場合が多いようです。
2:「密です!」
ソーシャルディスタンスを無視して接近してきた人に対して思わず出た一言。小池都知事と同様の使い方になります。初対面の人に対しては失礼なので、友人などの近しい関係の人に対して、遊び心を持って使うのが適切ですね。
3:「うちの猫たち、密です」
猫や犬などのペットや、ぬいぐるみ、花といった、人以外のものが密集している様子を指して「密です」を使うケースもよく見られます。この場合、ウイルス感染の心配はありません。密集している様子を流行りに乗ってSNSなどで発信する、遊び心の現です。
「密です」の関連用語にはどのようなものがある?
「密です」と同様にコロナ禍で流行した関連語を見ていきましょう。
1:「三密」
「三密」とは、密閉・密集・密接を総称した言葉です。この三つの「密」は、日本における新型コロナウイルスの集団感染が起こった場所の共通点でした。そこからこの三つの「密」を避けることが推奨され、メディアを中心に「三密」という言葉が使われるようになりました。「密です」の「密」は、この「三密」を意味しています。
2:「ソーシャルディスタンス」
「ソーシャルディスタンス」は、新型コロナウイルス感染防止対策として取るべき2メートル以上の対人距離のことを指します。別名、社会的距離とも言われますよ。「密です」は「ソーシャルディスタンスを取りましょう」とも言えますね。最近では、「身体的、物理的距離の確保」を意味する「フィジカル・ディスタンス(物理的距離)」という言葉も出てきています。
3:「クラスター」
「クラスター」とは、新型コロナウイルス感染者の集団や集団感染を意味しています。本来のクラスター(cluster)の意味は、「群れ、集団、塊」となります。「密です」という声掛けはこのクラスターを回避しようとする動きということですね。
今おさえておきたい若者言葉3選!
若者の流行語の中でも、今回紹介したコロナウイルスに関連するものをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
1:「おしゃピク」
「おしゃピク」とは、「おしゃれなピクニック」を略した言葉です。新型コロナウイルスの影響で、屋外でピクニックをする人が増えたことが、大きなブームに繋がりました。サンドイッチやかわいいカップケーキ、おしゃれな雑貨やアイテムを持参したピクニックを行います。制限のある中でも楽しみ方を見つける若者のパワフルさが感じられますね。
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2:「おうち時間」
「おうち時間」とは、必要不可欠ではない外出を控えて自宅で過ごすこと、自宅で有意義に過ごすことを意味します。また、自宅での充実した過ごし方を発信し、共有して楽しむためにSNSなどでハッシュタグとして使われます。
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3:「ぴえん」
「ぴえん」はJK(女子高生のこと)を中心に流行っている「ちょっとした悲しい気持ち」「嬉しさ・嬉し泣き」を表す言葉です。泣き顔の顔文字を表現した「ぴえーん」というオノマトペが基になっています。コロナ禍で学校が休みになったり、行事がなくなったりした今年は、「ぴえん」を使う機会が多かったようです。
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最後に
「密です」についていかがだったでしょうか? 小池氏の必殺技を思わせる口調の格好良さから、人気になったとも言われています。しかし何よりも、多くの人がコロナ禍を乗り切るための大事な一言だと感じたからこそ、流行した言葉だと言えますね。
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