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2023.07.01

誤った使い方をすると赤っ恥!「昨今」の意味や使い方とは? 最近や近年などの類語との違い・対義語・英語表現もご紹介

ニュースや新聞で「昨今、日本では~」といった表現を見聞きするかと思います。ビジネスシーンでも頻繁に使われるこの「昨今」という言葉は、どれくらいの時期のことを指しているのでしょうか。本記事は「昨今」の正しい意味や適切な使い方を例文を用いて解説します。

「昨今」の意味や使う場面とは?

(c)Shutterstock.com

ニュースや新聞で「昨今の情勢は~」「昨今、日本では~」といった表現を見聞きするかと思います。ビジネスシーンでも頻繁に使われるこの「昨今」という言葉が指している時期は、具体的にいつなのでしょうか? 本記事では、「昨今」の詳しい意味や使い方を例文とともにご紹介します。

◆昨今の意味

「昨今」は「さっこん」と読み、「昨日今日・今日この頃・近頃」といった意味を持つ言葉です。「昨」は「昨年」や「昨冬」と言うように、「過ぎ去った日・以前」という意味を持ちます。ですので「昨今」は、「以前から今まで」という意味になり、近い過去から現在までを含めた「近ごろ」の期間を表していると言えます。

◆昨今を使う場面

「昨今」は堅い表現なので、友達や家族とするような日常会話ではほとんど使われません。主に、仕事やニュースにおけるスピーチや文章といったオフィシャルな場面で使われます。

◆昨今が示す期間

実は「昨今」が指す期間には「いつからいつまで」という決まった定義がありません。「昨今」は、現在に近い過去から今現在までを含めて“漠然”と言い表す時に使います。例えば、「昨今は慌ただしい日々を過ごしている」における「昨今」は1ヶ月程度の印象を受けますが、「昨今の国際情勢は…」という場合では大体ここ数年のことを指していると考えられます。つまりその時々で、「昨今」が指している期間の読み取りが必要になるのです。

「昨今」の使い方を例文でチェック

(c)Shutterstock.com

では、「昨今」の実際の使い方をご紹介していきます。

◆「昨今の情勢を鑑みて、社内改革に力を入れる」

「昨今の情勢」とは「近頃の情勢」という意味です。ビジネスの場面では、この「昨今の情勢は~」といった表現で度々「昨今」が用いられます。社会情勢や業界の動向などを踏まえるビジネスにおいては、「昨今」の話題が必要不可欠であり、そのためよく見聞きする表現となります。

◆「昨今においては、若者の活字離れが深刻化している」

この場合の「昨今」は「ここ最近の」といった意味で用いられています。「昨今の日本」や「昨今においては~」といった表現で、社会の風潮などに言及する場合によく用いられます。

◆「昨今の台風被害により、今年は米が不作だろう」

この場合は、半年ぐらい前から今までのことを指して「昨今」を用いています。「昨今」を使う場合、期間としての振れ幅はありますが、およそ「数年~数ヶ月ぐらい前から現在まで」という解釈ができるでしょう。20年ほど前の一時期や、明治時代といった期間から今まで続くようなことについては「昨今」は適しません。

「昨今」の類語は?

続いて「昨今」と近い意味を持つ言葉をご紹介していきます。微妙なニュアンスの違いもありますので、使い分けにも注目です。

◆「最近」

「最近」の意味は、「現在より少し前のある時・少し前から現在までの間」です。そのため「昨今」と近い意味で使用することができます。両者の違いとしては、「最近」の方がその時期がはっきりしているのに対して、「昨今」の場合は、いつ頃のことかはっきりしない漠然としたニュアンスを含むという点が挙げられます。また、「昨今」がビジネス向きでやや硬い表現であるのに対し、「最近」は日常会話でも使いやすいものです。

◆「近年」

「近年」とは「最近の数年間、ここ数年」という意味を持つ言葉です。近い過去から現在を示す「昨今」と同様、数年の短いスパンを指しています。どちらも似たような使い方をされますが、「近年」は「昨今」よりも指し示す範囲が広いと言えるでしょう。「昨今」は思い出せる範囲での数年間というニュアンスを含むため、例えば「過去4年間」という場合には適しません。この場合、「近年」という表現がベターでしょう。

◆「今日」

「今日」には「きょう」の他にも「こんにち」という読み方があり、「こんにち」と読む場合の意味は「今の時代・現代」となります。一般的に、「今日」の方が「昨今」よりも幅広いニュアンスを持つとされています。ただ、どちらもやや固い表現で、厳密な使い分けはありません。

「昨今」の対義語は?

パソコンを見ながら微笑む女性
(c)Shutterstock.com

明確に対立する言葉を持たない「昨今」ですが、意味的に対に位置する言葉をいくつかご紹介していきます。

◆「かつて」

「かつて」は「過去のある一時期を表す語・以前・昔」という意味になります。「昨今」を「過去〜現在までの時期」と捉えた時、「過去の一定期間」を意味する「かつて」は反対語と捉えられます。つまり「過去〜現在」の期間を示す「昨今」と、「過去〜過去」の期間を示す「かつて」なので、両者は反対語になると言えるでしょう。

◆「昔時」

「昔時」は「せきじ」と読み、意味としては「むかし・いにしえ・往時」となります。「昨今」が「最近・近頃」と今のニュアンスを持つから、「昔」を意味する「昔時」は反対語と言えるでしょう。

◆「いにしえ」

「いにしえ」は「過ぎ去った古い時代・過ぎ去った月日・昔・過去」といった意味を持つ言葉です。「昔時」同様、昔を指し示すため「昨今」と反対の関係にあると言えます。「いにしえ」は古い表現なので、日常生活はおろか、ビジネスでもあまり使われません。ただ響きが綺麗で趣のある言葉なので、「いにしえの都 京都」といったように、旅行のパンフレットなどによく使われます。

「昨今」の英語表現もチェック

「昨今」は、英語では「最近」を意味する「recently」が当てはまります。他にも「nowadays」や「these days」も似た意味の表現です。また、「最近・近頃」という意味を持つ「lately」も意味合いが近いです。これらの英単語は文法的に違いがあるので、「昨今」が指す期間を考えた上で該当する言葉を選びましょう。

最後に

いかがだったでしょうか? 「昨今」は、社会情勢や政治などに限らず、ビジネスシーンでも度々用いられる言葉の一つです。「昨今」の語が指す適切な期間を見極めて、ぜひ活用してみてくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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