【目次】
・ムダ毛処理の基本知識を美容のプロに聞く! 脱毛の種類や方法は?
・医療脱毛は永久脱毛はできる? おすすめの理由と効果・施術方法
・エステ・サロン脱毛はどんな方法で脱毛する? 効果や値段は?
・ワックス脱毛の痛みや肌荒れなどの基礎知識
・自宅でできるセルフ脱毛! シェーバーや脱毛クリームで手軽に
・〈最後に〉自分に合った脱毛法でキレイを目ざして!
【ムダ毛処理】の基本知識を美容のプロに聞く! 脱毛の種類や方法は?
美容エディターの門司紀子です。個人的なことになりますが、私は全身の毛がやや濃いめ。中学生のころにムダ毛処理に目覚めてから、さまざまな手法で脱毛にトライしてきました。ワキは20年ほど前にサロン脱毛(3回)で処理。ひざ下は10年以上前にクリニック脱毛(4回)で処理。ワキもひざ下もたまにポツポツ生えてくる毛があるものの、気になった際には顔剃り用のシェーバーなどで剃ればとくに煩わしさはなし。
腕は自宅用の光脱毛器を使ってみたり、剃ったり、脱毛クリームしたり… あえてクリニックやサロンなどでケアはせず、いつでも脱毛モニターができるような状態に(笑)。いろいろなケアを続けているからか、10代20代のころより格段に毛が薄く目立たなくなってきている気がします。そしてここ5〜6年、試行錯誤しているのがV・I・O。クリニックでのレーザー脱毛は体験取材で2回、ブラジリアンワックスに通っていたこともありますが、今はホームケアをいろいろとお試し中です。
ムダ毛処理をしていく中でたびたびぶち当たるのが「そもそも毛はあったらダメなのか!?」という問題。欧米の映画やドラマなどを見ていると人気の女優さんは腕の毛がボーボーなまま処理していない風だったりするし、毛はそもそも皮膚や粘膜を守るためにあるものなのだから、生えていてもいいのでは!? ましてやVIOの毛がまったくなくてツルツルだと、とくに日本人男性は引いちゃう人が多いのでは!? などと思ったり…。で結局、ムダ毛ケアは「やらなければならないもの」では決してなく「個人の趣味嗜好や悩みに合わせてするもの」という結論に至ります!
見た目も触り心地も変わるから、ムダ毛ケアはもはやエチケットという側面ももちろんあります。ここ数ヶ月、セルフでムダ毛ケアに向き合う自宅時間も増えてきている気がしますし、積極的にアウトドアを楽しめない日々が続き、クリニックなどでのムダ毛処理を始める好機でも。今回はムダ毛ケアの基本知識について、これまでの取材や個人的実体験を踏まえてまとめていきたいと思います。
まず知っておきたいのが、ムダ毛処理の手法とその効果について。個人的視点と周りの生の声も含め、リアルにレポートしていきます!
医療脱毛は永久脱毛はできる? 効果・施術方法とおすすめな理由
◆医療脱毛のメリットとデメリット
✓ 費用は高いが、脱毛効果は半永久的
✓ 医療機関でしか使用できない機器を使用するので、脱毛効果は桁違い
✓ 医師の監督のもとの施術。麻酔も可能なので痛みを軽減できるうえ、万が一の肌トラブルに対応できる
◆レーザーで脱毛する医療脱毛の効果
医療機関でのレーザー脱毛は、黒い色素(メラニン色素)に反応する機器を使い、毛が生えるもととなる〝毛乳頭〟という組織まで破壊させることができるもの。医療用の機器を使用するので、脱毛効果はエステやサロンとは比べ物にならないほどパワフル! 毛によって毛周期が異なるためすべての毛を完全に取り去ることはできないため〝永久〟とは言い切れませんが、何度か受ければ太い毛は生えてくる可能性が低くなります。
また、うぶ毛はレーザーに反応しにくいため、うぶ毛まで完全に取り去ることは不可能。レーザーは肌色と毛の色のコントラスに反応するので、肌色が白く毛が濃い人が最も反応しやすく、肌色が暗く毛が薄い人が最も反応にくいという仕組み。
◆医療脱毛がおすすめな理由はアフターケアがしっかりしてるから
最新の機器は冷却効果もついていたりして、照射し冷却しを繰り返しながら行っていくので、個人差はありますが感じる痛みはかなり軽減された気がします。ちなみに日焼けするのが好きな私は夏に少々日焼けした後にクリニックを訪れたところ、「皮膚が炎症を起こした状態だとレーザー脱毛はできない。するとしても出力がかなり弱くなるので、脱毛効果の意味がない」と断られた過去が(笑)。
そのように「ダメなときはダメ」という判断をきちんとしてくれるうえ、万が一、皮膚にトラブルがあった場合も、医師や看護師がアフターケアまでしっかりと対応してくれるのも安心です。
エステ・サロン脱毛はどんな方法で脱毛する? 効果や値段は?
◆エステ・サロン脱毛のメリットとデメリット
✓ 費用はクリニックに比べると抑えめで、手軽に通える
✓ 出力が弱いエステ用の光脱毛機器を使用するので、脱毛効果には個人差あり
✓ 通うのが面倒になり、途中でやめてしまう場合も…
◆エステ・サロン脱毛の効果・期間・施術にかかる金額はサロンによって様々
お店によって使用する機器が異なるので一概には言えませんが、クリニックでしか使用できない医療用レーザーではないので、脱毛効果はやや低め。チケット制だったり、通い放題定額制など一見お得に感じるプランもあるが、1回の脱毛効果が弱く数十回通う必要がある場合がほとんど。
回数通わないと脱毛効果が得られないため、結果的にはクリニックと同じくらいの金額を支払うというパターンも。とはいえ毛質や毛量によっては満足の脱毛効果が得られる場合もあり、かなりの個人差が。
ちなみに私は20代前半のことにワキはサロンで脱毛しましたが、ワキは範囲も狭く毛がさほど密集していないので、1回にかかる時間は数分、3回ほど通い総額わずか¥10,000ほどで満足感を得られることができました。20年たった今、たまに1〜2本ちょろりと生えてくることはありますが、ほぼ生えてきません。が、脚や腕などの広範囲、また粘膜に近いV・I・Oの施術は万が一のトラブルなどを考えると怖い… と思ってしまうのが本音。
ワックス脱毛の痛みや肌荒れなどの基礎知識
◆ワックス脱毛のメリットとデメリット
✓ ワックスを塗り、乾いたらピリッとはがす脱毛法。痛みを伴ううえ、皮膚への負担が大きい
✓ 施術後はツルツルスベスベになるので、ヤミツキになる気持ちもわかる…
◆ワックス脱毛は即効性、皮膚への負担が大きい
物理的に毛を引っ張って脱毛していくので、医療用のレーザー脱毛よりもむしろ、痛みを伴うかも(もちろん個人差はあります)!? 施術直後から翌日まで赤みやヒリつきが気になる場合もあり、皮膚への負担は激しめ。が、毛とともに肌表面の古い角質もはがれるので、半端ないスベスベ感を実感できるため、ハマる人が多いのにも納得…。
自宅でできるセルフ脱毛! シェーバーや脱毛クリームで手軽に
◆セルフ脱毛のメリットとデメリット
✓ クリニックやサロンに通う手間がなく、気になったとき、時間はあるときにできる
✓ 気軽だが、永久的な脱毛効果は期待できない
✓ 気分よく、快適に過ごすための脱毛
◆セルフ脱毛でも十分効果を得られる
自分に合った方法で気になったときに手軽にケアしたい人におすすめ。ホームケア用の光脱毛器やシェーバー、トリマー、脱毛クリームなど最近はグッズもかなり充実しているので、チョイスする楽しみも♪
完全に永久的な脱毛効果を狙うのは難しいが、毛質によっては光脱毛器でもかなり薄く、ほぼ毛が気にならなくなる程度まで抑えることは可能。毛に大きなコンプレックスがなければ、自分でケアするのが面倒でなければ、ホームケアでも十分、エチケット的観点の脱毛はこなせます。
〈最後に〉自分に合った脱毛法でキレイを目ざして!
おおまかな脱毛法とその特徴をまとめてみましたが… ピンとくる脱毛法はありましたか!? 毛がどれくらい気になるのか、痛みに強いか弱いか、ツルツ好みか、それともナチュラルに残したいか… 生まれもった毛質と趣味嗜好によって、脱毛にはかなりの個人差があると思います。
Oggi世代ならすでにクリニックやサロンでの脱毛に通っている人も多いかもしれませんが… ぶっちゃけ、絶対にツルツルでなければならないわけでもないし、すべては「自分がどうしたいかどうか」。自分に合った脱毛法で、自分らしいキレイを目ざしてみてくださいね!
TOP画像/(c)Shutterstock.com
美容エディター 門司紀子
大学在学中に女性ファッション誌の編集アシスタントを経て独立。フリーランスエディター&ライターとして、『Oggi』や『美的』などで企画・撮影ディレクション・執筆までを担当。
担当する記事はビューティ関連をメインに、食、料理、旅、ファアッション、ゴルフまで多岐にわたる。また、ヘルシーなケータリングサービス〝mon deli〟も手掛ける。キレイを意識したメニューは撮影現場でモデルやエディターからも好評。強靭な胃腸をもつ食いしん坊がゆえ、趣味は弾丸食い倒れ旅。趣味が高じて2019年2月末に『台北日帰り弾丸旅 食べまくり! 1年12回』(小学館)を上梓。Instagramアカウントは@norikomonji