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BEAUTY

2020.05.26

デリケートゾーンが痛い… 原因は? ケア方法を間違えると危険!【医師監修】

デリケートゾーンの痛みの原因やケア方法について。婦人科系の悩みをテーマとした不妊治療の名医・杉山力一医師によるカラダの不調解決コラム。

デリケートゾーンのよくあるトラブルと解決法 ~痛み編~

デリケートゾーンに痛みなどの不快感を感じた時、クリニックで診察・治療を受けるのではなく、まずはセルフで解決できないかと考える女性は多いのではないでしょうか?

デリケートゾーンの痛みは不快レベルがあまり高くなく、ガマンできる範囲で落ち着くことも多いので、普段から気軽にセルフケアできれば嬉しいですよね。

前回の記事ではデリケートゾーンの痒みに注目してお伝えしましたが、今回はデリケートゾーンのよくあるトラブル「痛み」が起こる原因と、セルフケアの方法・コツをお伝えしていきます。

◆デリケートゾーンの痛みの原因は何?

(c)Shutterstock.com

デリケートゾーンのよくあるトラブル「かゆみ」とは違った症状・不快感を感じることが多い「痛み」は、その痛みのレベルによっても日常生活に大きな影響を与えることがあります。

デリケートゾーンの痛みは、女性の体質や年代、肌質にかかわらず、ちょっとしたきっかけで誰にでも起こる可能性があります。

ここでは、デリケートゾーンの痛みの原因についてみていきましょう。

デリケートゾーンの乾燥によるもの

デリケートゾーンは、乾燥よりもムレることの方が多いとイメージしている女性はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

他のボディパーツよりも皮膚が薄く、刺激や摩擦をダイレクトに受けやすい為、実はとても乾燥しやすい箇所でもあるのです。

デリケートゾーンの乾燥は、下着による締め付けや、下着の素材により刺激され、必要なうるおい・油分・栄養成分が失われやすくなってしまいます。すると、デリケートゾーンの皮膚はいつもよりもバリア機能が低下し、下着の素材はもちろん、アンダーヘアのチクチクした刺激にも敏感に反応して、痛みやかゆみを伴ってしまうことがあります。

(c)Shutterstock.com

デリケートゾーンの洗いすぎによるもの

デリケートゾーンは、アンダーヘアの表面の付着汚れや、おりものの分泌、下着の締め付けによるムレなどで、ときにとてもキツいニオイを発してしまうことがあります。

デリケートゾーンのニオイを気にして、いつもお肌を清潔にしておこうと気持ちが焦ると、ゴシゴシと刺激を与えるような洗い方になってしまいます。たっぷり泡立てたナイロン製のボディタオルでデリケートゾーンをゴシゴシこする洗い方は、皮膚のバリア機能の要となるうるおいを洗い流してしまい、乾燥が長期化して痛みにつながりやすくなります。

デリケートゾーンのお手入れ不足によるもの

デリケートゾーンのよくあるトラブル「痛み」は、お手入れ不足が原因となることもあります。汚れや湿気、熱がこもりやすいデリケートゾーンですが、お肌と同じような丁寧なケアをすることは難しいのではないでしょうか?

デリケートゾーンの痛みやかゆみはよくあるトラブルなので、ガマンしてしまう女性が多く、お手入れがおろそかになることでかゆみが長期化し、そこからさらに皮膚がかぶれ、痛みにつながってしまうことがあるのです。

◆デリケートゾーンの痛みをセルフケアで治す方法

(c)Shutterstock.com

デリケートゾーンの痛みが気になっていても、忙しくてクリニックに行く時間がない場合は、次のようなセルフケアで様子を見てみることがおすすめです。

ぬるま湯・手で優しく洗う

デリケートゾーンは、おりものが安定して分泌されていると、自浄作用によって汚れやニオイの原因物質を洗い流すことができます。

過剰にゴシゴシこすったり、石鹸を使ってデリケートゾーンを洗ったりしてしまうと、健やかな皮膚を保つためのうるおいや皮脂が奪われてしまうので、ぬるま湯で丁寧に、手だけで洗うようにしましょう。

デリケートゾーンの痛みにおすすめの市販薬

デリケートゾーンの痛みに効果的な市販薬は、女性がイメージしている以上に豊富なラインナップがあります。

・フェミニーナシリーズ
・ワセリン
・ユースキンラフィ
・エンぺキュア
・オロナインH軟膏

などの市販薬は、痛みのもととなる雑菌の繁殖抑制や、かぶれ、傷を修復する、デリケートゾーンの皮膚に近い成分をブレンドしているため、痛みに悩む女性の愛用者も増え続けていますよ。

(c)Shutterstock.com

無添加タイプのベビーパウダーでセルフケア

デリケートゾーンの痛みを鎮静化し、予防するためには、身近な店舗で手軽に購入できる、無添加タイプのベビーパウダーでのセルフケアもおすすめです。

ベビーパウダーは、デリケートゾーンをさらさらに維持し、ムレやかゆみ、痛みを軽減する効果が期待でき、皮膚科医・産婦人科医からも、セルフケア・痛みの予防対策におすすめされていますよ。

~おわりに~

デリケートゾーンの痛みのセルフケアを丁寧にしていても症状が良くならない場合は、感染症などの原因も考えられるので、早めにクリニックでの診察・治療を受けることがおすすめです。

どんな女性にとっても健康のシンボルとなるデリケートゾーンですので、今までのケアを見直しながら、刺激を与えない洗い方を身につけ、肌質に合った市販薬を常備しておくようにしましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

医師 杉山力一

杉山産婦人科院長。不妊治療の名医。日本における生み分け法の権威・杉山四郎医師の孫。

東京医科大学産科婦人科医局では不妊治療・体外受精を専門に研究。その後、1999年より杉山産婦人科勤務。

監修する女性向けアプリ「eggs LAB」では、独自ロジックにより、アプリでの問診で自身の情報を入力することで、これまでにない高い精度での生理日・排卵日予測を実現。不安定な生理周期にも対応した適切なアドバイスや、妊活に関する情報まで、個々の身体の状態にフィットした「あなただけの/あなたのための/今欲しい情報」を発信中。

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