乾燥した空気で花粉が舞う… 侮れない、秋の花粉症
春先の花粉症はスギやヒノキの影響が大きかった一方で、秋はイネ・ブタクサ・ヨモギ・カムナグラなどの花粉が8月ごろから飛散し、10〜11月ごろそのピークを迎えます。気温も湿度もぐっと下がり空気が乾燥するため、空気中に花粉が舞いやすくなるのも「秋花粉症」を助長する要因のひとつ。
すでになんだかムズムズしている… という人はもしかしたら秋花粉症かも。ただでさえも喉や鼻に不調が出やすい季節、アレルギー対策も体調管理の一つとして重要となりそうです。
夏に増えたダニの死骸やフンで、秋はさらにアレルギー症状が増加
花粉症の他にも、秋にアレルギー症状を引き起こす原因となり得るのが「夏に繁殖したダニの死骸や糞」。空気の乾燥とともにこれらが舞うことで、鼻炎や喘息などの症状を引き起こすことも。
ダニ対策で布団を干すと今度は花粉が布団についてしまう… と悩ましいところですが、コインランドリーでの布団の丸洗い、加湿器を使うなど、秋は衣替えとともに空間への対策も必要になりそうです。また、ウイルスなどの飛散も同時に増えるこの季節は、こまめな水分補給で粘膜の状態を整えておくことも必要です。
「潤い」でアレルギー症状から体をガード!
アレルギー対策や風邪対策に、秋に必要なことはズバリ「常に体を潤しておくこと」。肌をしっかり保湿しておくとトラブルが起きにくい(=乾燥によるトラブルが多い)のと同じように、体の内側もしっかり水分を補っておくことが大切です。
薬膳的に見る「体を潤す」食材
漢方で言うところの体内の水分調整を司る「肺」の機能(主に呼吸器系など)は乾燥に弱いため、やはり秋は体を内側からも潤して、乾燥に備えることが大切とされています。秋に旬を迎える食材は、肺を潤す作用「潤肺」の効能をもつものが沢山あります!
■梨、柿
旬のフルーツ「梨」はそのみずみずしさで、いかにも乾燥を潤してくれそう。声がれや胸のつかえ、痰が出る咳など喉の不調を潤し改善する効果があります。体が熱っぽいときは、体の火照りを冷ましてくれる「柿」がおすすめです。
■蜂蜜
喉の不調にマヌカハニーが効くと知ってる人は多いのでは? マヌカハニーに限らず、蜂蜜には肺や皮膚や腸を潤す効果があります。喉の不調のほか、この季節の肌の乾燥や便秘が気になる人にも。
■もちろん水分補給も大切!
夏は熱中症対策で意識的に水分をとっていたかと思いますが、乾燥する秋も引き続きこまめな水分補給が大切。水分補給として考えた場合、利尿作用のあるカフェインを含むドリンクや、冷えた飲み物は避けた方がベターです。
せっかく飲むなら、普段のお水を機能性ミネラルウォーターに置き換えてみるのもおすすめ。ELEMENT AQUA(エレメントアクア)は、鼻炎やアレルギーなどに関する医学的特許を取得した海洋性ミネラルを配合した飲みやすい軟水のミネラルウォーター。秋花粉症対策、春に向けての花粉症予防としてもバッチリ!
秋の花粉症対策のキーワードは「潤い」! お肌だけでなく、体内への潤い補給も忘れずに意識してくださいね。
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大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。日本中医学院(旧・国立北京中医薬学大学日本校)卒。よく食べよく飲むOL。ふだんメシをアップするInstagramにて、薬膳の情報も発信中。