星美知子さんってどんな人?
富士山に次ぐ高さの名峰、北岳を含む南アルプスは、春から秋のシーズンに日本中から登山者が集まる人気のスポット。
この地で、標高2000m地点にある山小屋「両俣小屋」を取り仕切る女性が、今回ご紹介する星美知子さん(69)。
釣りに適した渓流が近くにあるロケーションや、アットホームな雰囲気が評判を呼び、「両俣小屋」を守り続けて39年、小屋を訪れた客は4万人を超え根強いリピーターも多い。
−−南アルプス「両俣小屋」小屋番になった理由は?
福島県南会津に生まれた星さん。10代の頃に結核を患い、入退院を繰り返す日々を過ごしていた。大学は、一年間の浪人を経て早稲田大学に入学。その後、出版社に就職。
しかし、忙しさから自律神経失調症を患い、退社。体を丈夫にしたいと考え、南アルプスのスキー場や山小屋で働くようになる。すると、病弱だった自分の身体の変化を感じたといい、31歳の頃、先代の引退に伴い山小屋番を引き継ぐことに。
星美知子さんの「7つのルール」
さて、そんな星さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.小屋びらきは常連客と一緒に
登山シーズンを前に、 山小屋の準備をする 「小屋びらき」。力仕事も多いため、常連客と一緒に火事の対策をはじめ、必要なライフラインを整えていく。
■2.新鮮な野菜を夕食に入れる
星さんがもっとも大切にしている夕食づくりのこだわりは、新鮮な野菜を入れること。野菜が不足する登山客への心遣い。
■3.布団は羽毛
「両俣小屋」では、テントで使う寝袋をヒントに、分厚い毛布から羽毛布団に変更。登山客からも「他の山小屋より布団がふかふか」「すごくよく眠れた」と好評。
■4.麓では6時10分から7時まで歩く
11月~5月のオフシーズンは、山小屋を閉め麓の自宅で暮らす星さん。その間、山小屋まで行く筋力を保つため、毎朝50分間歩くのが日課。
■5.休日はパチンコを嗜む
オフシーズンの休日は、パチンコを嗜むのが星さんの過ごし方。パチンコは別の世界に連れていってくれる案内役のような存在だという。
■6.毎日、天気図を手書きする
星さんが毎日欠かさずしていること、それは天気図を手書きすること。登山客がより安全に登山するための手助けになっている。
■7.来た客は全員泊める
予約なしの場合でも、来たお客さんは全員泊めるのが星さんのポリシー。小屋番として山で過ごすいまの生活に幸せを感じ、いまでは過去の自分の病気に感謝しているそう。
次回の「7ルール」の放送は、9月16日(火)よる11時00分~。主人公は、名古屋で愛される家族経営の魚屋さん・森朝奈さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! 次回もぜひチェックしてみてくださいね♡