春になると桜が咲き、気持ちもウキウキしてきますよね。
そんな気分にマッチするかのようにピンクの服やピンクのリップなどを見かける機会も増え、街にはピンクがあふれ出します。
ところでみなさんは「ピンク」は好きですか?
私、ライター吉田はかつて「ピンクが好きなのに好きと言えない子供」でした。
ピンクのフリフリドレスが着たいのに、「親がそれを望んでいないのかも」と無意識のうちに察し、以来ピンクを望むことは恥ずべきことだと考えるようになり、「ピンクを選ばない」ことが自分のアイデンティティだと信じて大人になったのです。
そして「ピンクを選ばないこと」とは、「ピンクのアイテムを身につけない」というだけにはとどまりません。
髪を長く伸ばさないこと、ミニスカートを履かないこと、テニス部などの女子っぽい部活に入らないこと、バレンタインデーに男子にチョコレートを渡さないこと、高い声でキャッキャと笑わないこと、みんなが夢中な男性アイドルに興味を抱かないこと、などなど。
そう、数々の「ピンクが好きそうな女子のやりそうな言動」を自分の中で想像し、極力それを避ける人生を歩んできたのです。
その結果、私はどんな人間になったのか。女子らしさを実現している人を嫌い、マイノリティに憧れ、いわゆる「こじれたアラフォー」になっていました。
そんな私の経緯については以前、「幸せになれない女はピンクが苦手? ピンク色を克服するとどうなる?」という記事で書かせていただきましたが、この記事を読んでくださった方から、「実は私も“ピンクコンプレックス”があるんです」という声を何度か聞くことがありました。
私のようにピンクが好きなのにあえて避けてきた人、反対に親ののぞむがままにピンクを身につけて着たゆえにピンクが大嫌いになった人。そして私は改めて思いました。「ピンク」には女性の心を何かしらかき乱す力があるのではないか、と。
「ピンク」について改めて考えてみませんか?
そんな中、女性向けセルフプレジャーアイテムブランド『iroha(イロハ)』がピンクの新色「irohaなでしこ色シリーズ」の発売を記念し、ピンクにまつわるトークイベントを開催することになり、私も僭越ながら参加させていただくことになりました。
このイベントでは、いつから「ピンク=女子」の色になったのかというピンクの歴史を振り返ったり、欧米・日本のピンクの変遷をたどったり、「ピンクカラー職業」や「ピンクファッション」の役割などなど、ピンクにまつわるあらゆることをディープに掘っていきます。
ピンクの正体とはいったいなんなのか。
私たちと切っても切れないピンクとの関係を改めて見つめてみませんか?
【トークイベントinfo】
『Talk About Pink 〜いつからピンクは女子の色?〜』
開催日時:2019年3月27日(水)開場19:00 開演19:30
開催場所:渋谷DAIA
出演者:人気女性誌『ar』編集長・笹沼彩子さん、ライター・吉田奈美、iroha広報・西野芙美さん
参加費:1000円(税込・1ドリンク付き)
参加条件:18歳以上の女性の方
吉田奈美
雑誌・書籍・webメディアライター・編集者。著名人インタビューや著名人エッセイ、恋愛、女性の生き方、旅、料理などの分野で活動中。吉田奈美名義の著書に『恋愛saiban傍聴記』(主婦の友社)。