掃除機を正しく使ううえでの注意点
普段、何気なく使っていることも多い掃除機。でも、意外と正しい使い方を知らないことも多いのだとか。
そこで今回は、掃除機の正しい使い方について、延長保証制度の設計・運営を行うテックマークジャパンに教えていただきました!
■1:赤色のテープと黄色のテープの意味は?
掃除機のコードについている赤色と黄色のテープ。
赤色のテープは「この位置で電源コードの引き出しを終えてください(これ以上引っ張らないでください)」という意味であることはよく知られています。
一方、黄色のテープは「もうすぐ赤いテープが出ます」や「できるだけこの位置よりコードを引き出さないでください」の注意喚起の意味だと誤解している人は多いのではないでしょうか。
実際にテックマークジャパンが、昨年、全国の新社会人400名を対象に行った調査によると、黄色のテープの意味を正しく理解している人は、28%(111人)となり、72%(289人)の人が知らないという結果に。
黄色のテープの本来の意味は「この位置まで電源コードを引き出してください」というもの。つまり、黄色のテープまで引き出して使う必要があります。
コードを黄色のテープまで引き出さずに使うと、掃除機本体の中で電源コードが発熱し故障の原因となります。黄色のテープまで引き出すことで発熱が低減するとともに、排熱風路を確保できます。
どんなに近くの場所を掃除する場合であっても黄色いテープが貼られている位置まで電源コードを引き出しましょう。
■2:吸引力が低下しているときは?
紙パック式掃除機で吸い込んだゴミが紙パックに満タン状態になると、吸い込む力が低下します。サイクロン式の場合も、紙パック式ほどではありませんが、吸い込む力の低下具合を体感することはできると思います。
さらに、紙パックやダストボックスにゴミが溜まりっぱなしだと、雑菌も繁殖しやすくなります。
吸い込んだゴミは定期的に捨てておき、掃除機本来の性能を充分に発揮できる状態を保ってあげましょう。
また、紙パックやダストボックスにゴミが満タンでなくても吸い込む力が低下している場合、ノズルやホースの中に異物が詰まっていないか確認してみましょう。
あわせて、床ノズルが回転するタイプのものであれば正常に回転しているかもチェックしてみてください。回転ブラシが停止していると、ゴミを掻き出す効果が得られず、吸い込む力も低下します。
いずれにしても、掃除機を定期的にお手入れしておくことで、掃除機が長持ちし、さらに無駄な電力を使わないため省エネにも繋がるのです!
【関連記事】
・炊飯器のコードは使用後抜く? 抜かない? 正解は…
正解率50%未満!「炊飯器」使用後コードは抜く? 抜かない?<正しい家電の使い方>
・加湿器を置いちゃいけない場所は? 使う水はミネラルウォーター? or 水道水?
加湿器を置いちゃいけない場所は? 使う水はミネラルウォーター? or 水道水?<意外と知らない加湿器の使い方>
・電気ケトルの洗い方は? 使用後はコードを抜く?
電気ケトルの洗い方は? 使用後はコードを抜く?<意外と知らない家電の正しい使い方>
情報提供元/テックマークジャパン
トップ画像/(c)Shutterstock.com
教えてくださったのは… テックマークジャパン株式会社 本多宏行(ほんだ・ひろゆき)さん
1999年テックマーク入社。大手自動車ディーラーでのメカニック経験を活かし、自動車から家電、PC、ガス製品を含む住宅設備機器に至るまで、幅広く修理精査業務を手がける。家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得。現在、延長保証の対象製品の修理精査業務を行いながら、故障を未然に防ぐための正しい家電の使い方などを分かりやすく解説するなどの活動も展開している。