季節はバレンタイン!
自分用に買ったり友チョコをもらったりと、女性もチョコレートを食べる機会が多いのも必然的にこの時期かもしれません。甘いもの好きには嬉しい限りですが、食べ過ぎちゃうのが心配…。もちろん糖質やカロリーを気にしながら量はほどほどにしたいものですが、薬膳的には「ココア」にこんな効能があるって知っていましたか?
カカオ? ココア? まずは違いを整理
チョコレートやココアの原料は「カカオ」。この果実の中にある種を「カカオ豆」と呼び、それを発酵させ炒ってすりつぶすと、チョコレートやココアの原料となる「カカオマス」になります。
カカオマスには「ココアバター」という脂肪分が含まれ、これを除いたものが「ココア」、ココアバターも含めて加工したものが「チョコレート」になるのです。
「ココア」には多くの効能が!
ここでは、「ココア」の効能をご紹介します。
疲労感の改善
ココアには「益気」の機能があり、字の通り「気を増す」つまり疲労感を改善し元気になる効能が。甘みが疲れをとってくれるイメージのあるチョコレートですが、ココアにも効能があるんです。
ポリフェノールの「強心」の機能
心を強くする、という意味ですが心とは循環器系の機能のこと。栄養学ではポリフェノールは動脈硬化の予防やコレステロール値の改善、ひいては血圧の改善に役立つとされていますが、まさにその効能がこの薬膳の「強心」にあたります。
整腸・利尿の機能も!
大腸にも作用し、便秘改善など整腸の効能も。こちらも現代栄養学に照らし合わせると、難消化性の「カカオプロテイン」による整腸作用がこれにあたります。
砂糖や脂肪分が気になる人は…
様々な効能があるといえ、これらは「ココア」のお話。これに脂肪分や砂糖が加わったチョコレートを食べ過ぎてしまえば、ダイエットや美容には大敵! ココアの効能を存分に取り入れたい人は、ココアパウダーやビタータイプのチョコレートを選んでみてはいかがでしょうか?
とはいえバレンタイン限定のチョコレートは色々食べたいもの! 量に気をつけながら楽しみましょう。
大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。日本中医学院(旧・国立北京中医薬学大学日本校)卒。よく食べよく飲むOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。