【年収1000万円以上(額面)】
金融機関勤務・Cさん(36歳)のマネーライフ
【DATA】
●月収(手取り):491,000円
●正社員(勤続14年)
●就業時間:7:30~18:30
●生活:メーカー勤務の夫、娘(1歳)と3人暮らし
●現在の貯蓄額:1500万円
●10年後の目標貯蓄額:3000万円
●総合職として就職した大手金融機関で法人営業を担当。昨年出産し、今年4月に職場復帰。
【お金分野別 不安度チャート】
安定した収入には満足していて転職の予定もなし。ただし職業柄、50代で関連会社に出向&収入減になる可能性が高く、35歳で出産した娘の教育費と老後費用をまかなえるか心配。
【これまでの年収&貯蓄History】
仕事のストレスを散財で発散してきたが、30代になり将来への不安から貯蓄を開始。出産後はフルタイムで職場復帰。残業はしていないが、もともとみなし残業代込みだったため、収入に大きな変化はなし。
【現在の1ヶ月の支出内訳】
・家賃(自己負担分・会社の補助あり):81,000円
・食費(自分の外食費・ほかは夫負担):70,000円
・水道・光熱費(夫負担):0円
・通信費(夫負担):0円
・洋服代:60,000円
・美容代:20,000円
・交際費:10,000円
・その他(保育料、ベビーシッター):100,000円
・貯蓄:150,000円
お金のかけどころは外食とブランド品!
ブランド品で仕事中もテンションUP(写真:左)
「温度調節用のストールは、ルイ・ヴィトンで3ヶ月前に約6万円で購入。傘は老舗・前原光榮商店の約3万円のものを愛用」
外食はストレス解消の必要経費(写真:右)
「子連れや平日のひとりランチでも、1回8,000~1万円のフレンチへ。先日は同僚とアマン東京のアフタヌーンティーへ」
お金のぬきどころは… シャンプーはドラッグストアで買ったTSUBAKI
「化粧水もドラッグストアでセールのときに買います。爪も爪切りで切るだけ。ひと月に1回ほどリラックス目的でエステへ」
教育費と老後資金のダブルパンチが50代で!?
3年前に結婚、昨年には出産もして生活環境がガラリと変わったCさん。
「ローンが低金利の今のうちにマンションも買いたいし、保険も見直したい。でもいちばん気がかりなのは、子供の教育費です。大学附属の小学校受験を検討したところ、受験前の1年間だけでもお教室代などに400万~500万円かかると聞いて。その後も教育費は50代後半までかかるし、同じころに収入も減る見込みなので、貯蓄のペースも落ちる。老後のお金はいつ、どうやって用意すればいいんでしょう」。
そう嘆きながらも、お金使いは独身時代と変わらず豪快。
「外食は趣味だと割り切っているので、削るつもりはありません。今は生活に支障がないと感じていますが大丈夫でしょうか?」
プロのワンポイントアドバイス
「出費を見極めて」
「小学校受験をするなら、まず共働きを続けられる学校か見極めが必要。おつきあいや送迎のシッター代などの出費も覚悟して。マンション購入は、支払いが老後に響かない価格を見極めて」
ファイナンシャル・プランナー/山口京子さん
FPのほか、証券外務員、保険募集人資格を生かしたアドバイスに定評がある。テレビ、講演での活躍のほか、『お金に泣かされないための100の法則』(主婦と生活社)など書籍の監修や著書も多数。
2017年Oggi11月号「お金のことを考えると、不安です…」より。
イラスト/添田あき 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・平澤奈々恵(スタッフ・オン)
再構成:Oggi.jp編集部