【年収680万円(額面)】
メーカー勤務・Bさん(35歳)のマネーライフ
【DATA】
●月収(手取り):280,000円
●正社員(勤続12年)
●就業時間:8:30~17:15
●生活:ひとり暮らし・彼なし
●現在の貯蓄額:1000万円
●10年後の目標貯蓄額:1300万円
●高校から大学までアメリカに留学。大手部品メーカーに入社。企画職を経て、現在は営業を担当。
【お金分野別 不安度チャート】
今の収入は安定しているが、やりがいはなし。転職も検討したいので長期的な収入の見通しが立たない。ひとり暮らし用のマンションを買いたいけれど35年ローンの返済が不安。
【これまでの年収&貯蓄History】
2017年の7月にひとり暮らしを始めるまでは実家暮らし。月に15万円+ボーナスは、すべて生活費と別の口座に分けて貯蓄し、今年で総額1000万円に。家賃負担が増えた今は、毎月の貯蓄額を5万円に引き下げ。
【現在の1ヶ月の支出内訳】
家賃(自己負担分・会社の補助あり):90,000円
食費:50,000円
水道・光熱費:5,000円
通信費(スマホ代は親負担):4,000円
洋服代:20,000円
美容代:10,000円
交際費:20,000円
その他(旅行代など):31,000円
貯蓄:50,000円
お金のかけどころは旅とコスメ!
海外旅行はビジネスクラスで(写真:上)
「夏に行ったインドネシア旅行への飛行機代は23万円ほど。快適さと体への負担が違うため、時間をお金で買うと思えば高くない」
旅行や出張時にコスメを爆買い(写真:下)
「出張などで海外に行くと免税店でブランドの化粧水や、パックなどを大量に買いだめします。10万円超えもしばしば」
お金のぬきどころは… 平日ランチはお弁当持参
「外回りがない日は、カップスープの素に野菜を足しただけの簡単スープと、雑穀米のおにぎりをデスクで食べます」
給料は右肩上がりでもやりがいはナシ。でも安定を捨てる勇気はなく…
「入社以来、お給料は安定して右肩上がり。家賃補助もあり、昨年からは残業もほぼなし。恵まれている職場だとは思うのですが、正直やりがいはイマイチ。アメリカの大学出身の私を会社は海外駐在させたいようですが、今の仕事での海外勤務は気が進みません。東京を離れるような転勤があれば辞めることも考えますが、今以上にいい条件で転職できるとは思えず…」。
また、現在はマンションの購入を考え物件探し真っただなか。
「両親からも家賃に9万円も払い続けるのはもったいないと促され、一刻も早く決めたいのですがローンや銀行選びなどで迷っています。また、ひとりっ子ということもあり、自分の老後よりも、まずは親の介護費用が心配です」
プロのワンポイントアドバイス
「ゆとりがあるなら投資を!」
「転職はボランティアや趣味などで新しい目標を見つけてからにしては? ゆとりがあるので投資しないのはもったいない。自分用に買うマンションを将来は貸して、家賃収入を得る手も」
ファイナンシャル・プランナー/山口京子さん
FPのほか、証券外務員、保険募集人資格を生かしたアドバイスに定評がある。テレビ、講演での活躍のほか、『お金に泣かされないための100の法則』(主婦と生活社)など書籍の監修や著書も多数。
2017年Oggi11月号「お金のことを考えると、不安です…」より。
イラスト/添田あき 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・平澤奈々恵(スタッフ・オン)
再構成:Oggi.jp編集部