生理のつらい症状を緩和して日常生活をほんのちょっと楽にするコツ
✔︎【月経痛】には月見草のオイルがおすすめ!
月経の直前から最中にかけて起こる下腹部や腰の痛みなどの月経痛は、子宮が収縮する際に起こるもの。鎮痛剤を飲むのを避けたいな、というときには、「γ-リノレン酸が豊富な月見草のオイルを。月経が始まる前から継続的に飲んでおくことで、月経痛の予防に」と南上さん。
γ-リノレン酸は体の細胞を構成している大事な脂肪酸のひとつで、傷んだ細胞を修復したり強化したりする働きのほかに、炎症を抑える働きがあります。
また、「からだの冷えも月経痛を招きます。血行促進作用のある「ローズマリー」、鎮痛作用をもつ「ラベンダー」、女性ホルモン様(よう)作用の「クラリセージ」の精油をキャリアオイルで希釈し腹部に塗ると、痛みが和らぎます」。
▲月見草。別名イブニングプリムローズ。カプセル状なので飲みやすく、酸化しにくいのが特徴。エルボリステリア オイルカプセル 月見草 60カプセル入 4,200円/コスメキッチン(TEL:03-5774-5565)
✔︎【PMS】にはレディースマントルとメリッサを取り入れて!
月経前の黄体期には「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が高くなるのですが、このホルモンが不足しているとPMSが起こるとされ、PMSの緩和には補うことが必要と言われています。
南上さんいわく、「植物の成分の中には女性ホルモンと似た働きをもつものがあります」。例えば、「植物性のプロゲステロン作用を持つレディースマントルがおすすめ。これを飲むことで女性ホルモンを正しいバランスに調整します。またメリッサにも同じ作用があるうえ、精神を安定させる効果があるので、月経前のイライラにも有効と考えられます」。
▲レディースマントルなどを含むPMS用サプリ。35~45歳のプレ更年期にもおすすめ。CYCLEDOUX(シークルドゥ)60カプセル入 6,000円/アンティーム オーガニック パリ
▲ヨーロッパの婦人科ドクターもよく使うメリッサ。月経痛を和らげる効果もある。エルボリステリア タンチュメール メリッサ 100g 2,600円/コスメキッチン(TEL:03-5774-5565)
ホルモンバランスに左右される女性の体の不調は、無理をすることなく上手に付き合っていきたいもの。
書籍『からだとこころの不調をととのえる初めてのフィトテラピーノート 自然ぐすり生活』には、ハーブティーやサプリメント、精油など、植物を使った“おばあちゃんの知恵袋”的な伝統療法を上手に取り入れる様々な方法が紹介されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
初出:しごとなでしこ
教えてくれたのは…南上夕佳さん
植物療法士/ルボア フィトテラピースクール 副代表/INTIME ORGANIQUE by lebois インストラクター。ホルモンバランスを崩したことをきっかけに植物療法専門校「ルボアフィトテラピースクール」にてAMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定資格を取得。日本における植物療法の第一人者森田敦子に師事。自身の体験を活かし女性のライフステージに合わせた健やかな美しさと幸せをテーマに、老舗百貨店やレストラン、企業で数々のセミナーやカウンセリングを行う。最新著書『からだとこころの不調をととのえる初めてのフィトテラピーノート 自然ぐすり生活』が好評発売中。