アメリカ旅行中、「割引券持ってる?」と聞かれたら?
この夏、アメリカへ旅行に行っている方も多いと思います。買い物中、観光地などで、割引券を使いたいシーンは結構多いですよね。最近は訪日外国人の多い今の時代、自分が販売員の場合も、覚えておきたいワードのひとつです。
まず、割引券=クーポン=couponであることを覚えましょう
クーポンの英語のスペルはcouponです。これはアメリカ圏でよく使われます。イギリス英語だとvaucher(バウチャー)と言うことが多いよう。私の住んでいるカナダでは、couponと言うのが一般的です。
会話で「このクーポン使えますか?」と言いたいときは「Can I use this coupon?」が正解です。
最近ではスマホ画面やカードに表示されたコードを使用するクーポンも増えてきましたね。「このクーポンコードをどうやって使えばいいですか?」と言いたいときは「How do I use this coupon code?」とコードを表示させながら聞くとスムーズです。
では、今回のお題でもある、アメリカでクーポン絡みの会話で知っておくと便利なことを紹介します。
アメリカ人は、クーポンのことを“キューポン”と言う人が多い!
実はアメリカ人でクーポンを“キューポン”と言う人がかなり多いのです。辞書上での発音では“クーポン”となっているのにも関わらず。
つい先日、ハワイでレンタカーの返却時に「Do you have a coupon?」と聞かれた友人が、“キューポン”と聞こえ、「え? キューポンってなんのコト? ポン?」と、意味がわからずパニックになったと報告がありました。
そこで早速、アメリカ在住経験のある、よく訪れている、アメリカ人男性と結婚している、いずれかの条件に当てはまる日本人の友人たちに「coupon」をどう発音するかについてアンケートをとってみました。すると驚くべき結果が!なんと“クーポン派”と“キューポン派”に意見が真っ二つにわかれたのです。
“クーポン”派の意見
■「うちはアメリカ人の旦那も私も“クーポン”と言います。因みに旦那はN.Y.のロングアイランド出身です。これって地域で言い方が違うんじゃないかな。アメリカって移民の国だから、訛りから来てる可能性もあるかも」(ハワイ在住・Kaori)
■「うちはアメリカ人の夫は“クーポン”て言うし、私も他の人に“クーポン”て言うけど通じてるなあ。夫は、N.Y.生まれだけど小さい頃にL.A.に引っ越してそこ育ち。夫のママはN.Y.育ちだけど、そういえば“クーポン”て言う!」(サンディエゴ在住・Yuko)
■「私はコロラドやデンバーで数年間生活してたけど、“キューポン”と言っているのを聞いたことはありません。“クーポン”派です」(日本在住・Maki)
■「ウチのアメリカ人の旦那さんはN.Y.育ちなので、“クーポン”と発音。私も“クーポン”と言ってたんだけど、初めてアメリカで“キューポン”ある? って聞かれた時に、え?! Quu?! Pon?! ポンオレンジジュース? なんでこの人オレンジジュースのこと知ってるんだろ、私になんで聞いてるんだろー? って咄嗟に思ったぐらいの、衝撃的な出来事だった記憶がある」(ヴァージニア在住・Ayano)
■「アリゾナ育ちの旦那は“クーポン”と言っているので、私も“クーポン”です。私は“キューポン”って言う人がいるって知りませんでした(驚)。旦那は“キューポン”派もいるのは知っていて、でもなぜ“クーポン”と“キューポン”のふたつにわかれているかは知らないそう。」(オレンジカウンティ在住・Naomi)
“キューポン”派の意見
■「コロラド出身の旦那を含め、私のアメリカ人の友達は中西部〜西側が多いですが、“キューポン”と発音してますね」(日本在住・Kyoko)
■「L.Aとシアトルに数年間住んでましたが、“キューポン”とみなさんが言っていたので私もそれにならいました」(日本在住・Makiko)
■「今まで生活したミシガン、カリフォルニア、カンザス全てのエリアで人々は“キューポン”って言います。“クーポン”って言うのを聞いたことがないです」(ミシガン在住・Naoko)
■「出張で何十年も毎月のように米国へ行っています。何故だかは存じませんが、私の知ってるアメリカの人は“キューポン”と言います。割引券ではないのですが「試験片」もCouponと書きますがそれも同じに聴こえます。手元にあるロングマン辞書の発音はクーポンですね」(日本在住・Katsuyoshi)
■「カンザスに数年間住んでいたことがあり、“キューポン”でした。っていうか、僕はアメリカ全土が“キューポン”派だと思ってました(笑)」(日本在住・Yuichiro)
■「うちは完全に“キューポン”です。アメリカ人の旦那はウエストコースト出身で、聞いたら“クーポン”って言う人もいるよって。多分イギリス英語の発音だと“クーポン”、アメリカ英語だと“キューポン”なのでは?(←私の憶測だけど)東海岸はヨーロッパ影響大きいから。だからオーストラリアとかもクーポンなんじゃないかな?」(サンディエゴ在住・Reiko)
■「ジョージア出身の旦那は“キューポン”と言います。なので我が家は完全な“キューポン”派です! ちなみにこの質問をうけて、旦那とcouponについて話をしたら…彼は100%“キューポン”だと信じきっていて、辞書の上では“クーポン”だよ、Youtubeの発音動画でも“クーポン”だった、ほらって見せたら大ショックを受けて凹んでいました(笑)」(日本在住・Miyako)
■「10代のころから英語圏(ハワイ、L.A.、シアトル)に住んできたけど“キューポン”です。L.A.出身の主人も主人の家族もみな“キューポン”。西側に多いのかしら?」(日本在住・Naomi)
■「ミシシッピ州出身の旦那は“キューポン”と発音します。私はずーっと“クーポン”と発音していたので間違っていた? と改めて聞いてみたら、“クーポン”と発音するアメリカ人もいるから、間違いではないはずだよ、と言われました」(ペンシルベニア在住・Sonoko)
■「勤め先のエレメンタリースクールの先生方に聞いてみましたよ。23人中、4人が“クーポン”派、19人が“キューポン”派でした。理由はわからないけど“キューポン”が多かったです。私は長くアメリカに住んでいるけど“キューポン”を使ってます。ちなみに“クーポン”派の4人のうち、3人はテキサス出身、もう一人はメキシコ出身の方でした」(L.A.在住・Keiko)
実に様々な意見がありびっくりしました! ここまで意見がわかれると、日常会話の英語では、どちらかが絶対正しいとは言い切れません。
ですので、知識として、couponはアメリカでは、“クーポン”とも“キューポン”とも言うと覚えておくと、とっさの場面でも慌てずに済みますね。
次回も実は簡単だけど、覚えておくと便利な日常英語についてお伝えします。
初出:しごとなでしこ
Mamako
カナダ在住15年。移住後3人の子供を産み、海外子育て奮闘中。
タクシーも呼べなかったカナダ1年目から15年を経て、現地で就職し働くレベルに到達。
とはいえ、日々、ネイティブイングリッシュスピーカーとして育った子供たちからダメ出し、添削を受けつつ学びを得ている30代シングルマザー。