仕事に、趣味にと忙しい『しごとなでしこ』世代こそ、毎日の“食事”を見直してみましょう。美と健康につながるヒントが、たくさん隠れていますよ。
教えてくださるのはアスリートフード研究家の池田清子さん。プロのマウンテンバイクライダーであるご主人を食事などでサポート。自身もランや筋トレを日課にして、実感がともなった食のアドバイスやプロデュースなどを手がけています。
色のバランスは栄養のバランスです
よく「バランスのいい食事を」と聞きますね。でも正直、栄養素やボリュームの計算を、毎日毎食なんて続けられません! 池田さん、どうすればいいですか?
「オリンピックカラーの5色がテーブルにのっていればよし。色のバランスは栄養のバランスを表します。一食で全部が難しければ、1日単位で調整するところから始めましょう(池田)」
ちなみに、5色以外で白もあります。かぶ・白菜・大根など、比較的消化がよく、胃腸が弱っているときによい食材なのだそう。状況に応じて取り入れてみましょう。
オリンピックカラーの食材例
【赤】
見た目の通り、血に関する作用をもたらすものがたくさん。細胞の形成を促したり、貧血予防などに役立ちます。
食材例:トマト・ビーツ・パプリカ・唐辛子・いちご・赤身の魚(マグロ、カツオなど)・赤身の肉など
【黄】
抗酸化作用があり、動脈硬化や老眼の予防、肺機能の工場、胃腸のぜんどう運動の促進、便秘解消などに。
食材例:にんじん・かぼちゃ・とうもろこし・玉ねぎ・レモン・バナナ・パイナップルなど
【青】
青は紫に置き換えます。抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富です。ちなみに黒豆も紫の食材なのだとか。
食材例:なす・ぶどう・ブルーベリー・紫キャベツ・黒豆・あずき・プルーンなど
【緑】
葉物野菜を中心に、ぜひ積極的に食べましょう。抗酸化作用、疲労回復、消臭抗菌などが期待できます。
食材例:小松菜・ほうれん草・モロヘイヤ・ブロッコリー・アスパラガス・ピーマンなど
【黒】
見た目は黒くなくても、時間が経つと切り口が黒く酸化する野菜も含みます。糖の吸収を抑えて血糖値を安定させるものが多く、ダイエットを意識する人にも嬉しい。
食材例:玄米・ごぼう・のり・黒ごま・ひじき・昆布など
毎日5色が摂れるようになったらステップアップ。赤がいつもトマトなら、パプリカや唐辛子を加えてみる。今日は何色が食べたいかをイメージし、思い浮かんだ色にフォーカスしてみるなど。
少しずつバリエーションを増やしたり自分の体に問う練習をしてみます。そうするうち、本能的に体が欲している食材を選びやすくなるはずですよ!
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お話をうかがったのは…
【アスリートフード研究家・池田清子】
1979年生まれ。モデル事務所でのマネージャー経験を生かし、2013年に夫であるマウンテンバイクライダー・池田祐樹氏のマネージメントを開始。アスリートフードマイスター2級取得し、アスリートフード研究家へ。健康的に美しく輝く女性のため、レシピ開発やライフスタイルの提案を行う。日課はランニングと筋トレ。アスリートの気持ちを理解し、実体験を通して伝えたいと、多数のレースにも出場。国内外で学んだ食生活をアスリートフードに置き換え、日々研究を重ねる。2017年3月には、初となる著書『EAT GOOD for LIFE 史上最高の私をつくる「食」×「ながらトレーニング」』(トランスワールドジャパン)を発売。
http://biotope-inc.co.jp/
写真/西 希 文/ニイミユカ
初出:しごとなでしこ
EAT GOOD for LIFE 史上最高の私をつくる「食」×「ながらトレーニング」
小さな不調やダイエットにサヨナラ。細胞が生まれ変わる28日間のサイクルで体の内側からキラキラする私に! 脚を引き締めたい・バストアップしたい・美肌になりたい・貧血気味…など、女性の願いを叶える食の知恵&レシピとシンプルなトレーニングを収録。