業界内にもファン多数、人気ヘア&メイクアップアーティスト小田切ヒロさんと、本誌の美容ページを毎号手がける美容エディター大塚真里さん。自分の肌や骨格の特徴、老化のメカニズムやエイジングのサインなどを熟知した、カリスマふたりだからこそ信頼できる美容の話は、きっと、キレイになりたいと願うアラサーのみなさんの道しるべになる!
お題|美容医療について
興味はあるけど、過剰なことはしたくない。でもそろそろやらなきゃいけない気もしてきた。そんな美容医療との向き合い方、聞いてきました。
細かいシミは細かいうちに! 修復が早い今がベスト
Oggi:期待と同じく不安もある美容医療。年齢的にもそろそろ積極的に取り入れていったほうがいいのでしょうか?
小田切:確かに、アラサーは始めどきかもしれませんね。老化が進んでからの施術は、時間とお金、ときには痛みも伴うから。どうしても気になるものがあるなら、修復が早い若いうちに、サクッとやってしまうのがいいと思います。
大塚:レーザーで取っちゃったほうが早いシミもあります。特に細かいシミは大きくなる前に!
小田切:そう。しかも最近は手の届く値段で、気軽にできる。研究も進んでマシンもどんどん進化している。
大塚:シミ取りなら『シロノクリニック』とか、症例も豊富でいいんじゃないでしょうか。シミ取り以外でのオススメは、ケミカルピーリングのあとに、ビタミンなどをイオン導入するトリートメント。エステサロンの『エンビロン銀座』で受けられるんですけど、肌がすごく健康になる。すべての人に必要な施術だと思います。透明感や化粧のノリもアップするので、私も月に1度は通っています。
小田切:美容医療やトリートメントは続けるうちに肌が安定してくるので、定期的に通うのも大事なこと。1回で劇的な効果は期待しないで。
大塚:もちろん自分の手でケアできればベストですが。毎日頑張ってケアしているのに、鏡に映る自分を見るたびにがっかりする…というような調子なら、もういっそ月に1回、プロの手を借りてリセットしちゃったほうが美容のモチベーション的にもいいかもしれませんね。
美容医療よりも骨や筋肉、リンパ系のアプローチが優先!
小田切:美容医療ではないんですけど、『銀座HARICCHI』の美容鍼もいい感じ。ここは、顔だけじゃなく頭皮にもアプローチしてくれるので、1回やると顔が上がってくすみもとれる。自律神経のバランスも整えてくれるから、総合的なエイジングケアにもつながっているんです。
大塚:PC作業や日々の疲れで顔や体が縮こまると、全体が老けた印象になりますしね。肌を至近距離で見られることって意外と少ないけれど、引いた印象は常に見られているから大切! だから、骨や筋肉リンパ系のアプローチは重要。私も2週間に1度マッサージサロン『ソリデンテ南青山』に通い、全身の筋肉をしっかりほぐしています。その効果もあって、コリやむくみは毎回解消。それだけでなく、余計な脂肪がつきづらくなった気が。
小田切:ゆがみを自力で矯正するのは難しいから、これもプロの力を借りるのがベスト。悪くなってから行くのでは正直遅いですから。近所の整骨院でもいいので、無理のない範囲で定期的なメンテナンスを。
美容医療を始めるなら、まず知識をつけるところから
小田切:美容医療の話に戻るけど、やっぱりこのジャンルは知識があってこそ。なんでもかんでも医者頼みになるとやめどきを見失ってしまうこともあるから注意が必要です。
大塚:自分の顔としっかり向き合って「ここのシミだけ消えればOK」と、〝もっと〟を求めない自制心があればいいのだけれども…。
小田切:あとは施術後のアフターフォローがていねいなクリニックを選ぶのも忘れずに。
Oggi:それは大事ですね!
大塚:シミをレーザーで消したとしてもUVケアと美白なくしては維持できない、ということも!
大塚真里さんのおすすめ|シロノクリニック 恵比寿院
レーザー治療のオーソリティ、シロノクリニックは大塚さんが信頼を寄せるクリニックのひとつ。Qスイッチルビーレーザー:シミ1cm¥21,600、5mmサイズ¥5,400。東京都渋谷区広尾1-1-40 恵比寿プライムスクエアプラザ2F 0800-222-1112
大塚真里さんのおすすめ|ソリデンテ南青山
「かれこれ7~8年通い続けています」。強いマッサージで固まった筋肉をぐいぐいほぐし、コリやむくみ、脂肪を流しやすくする「筋デトックス」の施術が人気。東京都港区南青山6-12-4 302号 03-6712-6970
小田切ヒロさんのおすすめ|銀座HARICCHI
美容鍼で顔をキュっとリフトアップ! 筋肉の緊張を緩めて血行を促し、さらに真皮に刺激を与えることでコラーゲンの産生も高まる。東京都中央区銀座1-6-15 銀座一丁目ビル3F 03-5524-0589
大塚真里さん
本誌でも数々のビュティー企画を担当する美容エディター。年齢を感じさせないキメ細やかな美肌は編集部でも話題。インナービューティーにも詳しく、近著『キッチンには3本のオイルがあればいい』(文藝春秋)が好評。
小田切ヒロさん
LA DONNA所属。圧倒的な美容知識とオンリーワンのテクニックでビューティ界を牽引するヘア&メイクアップアーティスト。「SHISEIDOメイクアップ」カラーアーティストとして日本を担当。自身の著書は発売する度に重版が決定するなど快進撃が止まらない。
Oggi10月号「知ってからやれば、もっとキレイに!『美容の真実』」より
メイン画像/Shutterstock 撮影/向山裕信(vale.・人物)、金野圭介(静物) 構成/大椙麻未
再構成/Oggi.jp編集部