体にいい漢方食材、ちょっと気になってるけど何から取り入れたらいいか分からない…という方に。おやつ代わりに取り入れられる、手に入りやすい漢方食材をいくつかご紹介します。
女性に嬉しい効能が沢山「なつめ」
胃の機能を養い、「血」を補ってくれる作用を持つ棗(なつめ)は女性にはぜひオススメしたい食材のひとつ。乾燥したなつめは、真ん中に種がありますがドライフルーツのように食べられます。スープやおかゆなどと一緒に煮出しても。甘味があり、プルーンやリンゴのような味がします。肉厚でふっくらとしたものを選んでくださいね。
アンチエイジングにも疲労にもいい「枸杞の実」
なつめと同じく甘味があり、ドライフルーツのように食べられる枸杞(くこ)の実。そのままでも、スープや炒め物などの料理、デザートのトッピングなどにも使えます。よく、杏仁豆腐の上にちょこんと乗っていますよね。効能は貧血や目の疲れ、美肌など。くすみをとって血色の良い肌色にしてくれます。
油っこいもので胃がもたれている時に「山楂」
小さなリンゴのような果実、山楂(さんざし)。中国ではお茶やお酒、料理におやつにと幅広く日常的に取り入れられています。輪切りにして乾燥させたものや、ペーストにしたものを棒状に固めたものがよく売られています。甘酸っぱく、おやつにぴったり。消化を助け、血を綺麗にしてくれる作用があります。特に油っこいものを食べた時の消化に役立つので、飲み会で油物を食べる時、メニューに「サンザシ酒」があったら是非!
肌のざらつきに「ハトムギ」
古くから、イボや吹き出物など肌のトラブルに民間療法として取り入れられてきたハトムギ。肌をなめらかにするほか、ハトムギ茶も有名ですが、煎ったスナックタイプのものがおすすめ。そのままポリポリ食べても、シリアルのように食べたりサラダにトッピングしても。香ばしく軽い食感がやみつきになります。
漢方食材はどこで買える?
上記のようなよく使われる食材であれば、漢方食材を取り扱うショップや中華街のほか、一部のスーパーマーケットなどでも販売しています。購入の際は農薬有無などの品質の他、「色が綺麗」「粒が大きい」「大きさや形が揃っている」など見た目でも判断を。インターネットでも数多く販売されていますが、レビューなども参考に、実績のある店舗を選んでくださいね。
大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。日本中医学院(旧・国立北京中医薬学大学日本校)卒。普段はよく食べよく飲むOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。