秋の味覚といえば「いもくりかぼちゃ」! ホクホクと甘みのある優しい味わいは、ほっこりした気分になりますよね。実は体にもほっこり、嬉しい効能があるんです。
共通する効果は、元気の「気」を補う「補気」
さつまいも・栗・かぼちゃに共通する薬膳的効能は「補気」。文字通り、元気・やる気・気力の「気」を補ってくれる作用です。胃腸の機能を高めることで、栄養をしっかり取り込むことのできる体づくりに役立ちます。
なんだか物憂げな秋、季節の変わり目は気温の低下・乾燥に伴って「気」も失われます。木の葉が色づき落ちていく哀愁、そういった視覚的な変化も体は敏感に感じ取っています。食べ物のパワーも取り入れて、元気を補いましょう!
香りの誘惑といえば、焼き芋!「さつまいも」
さつまいもには、補気のほか胃弱によるむくみの改善効果も。食物繊維も豊富な上、さつまいもを切った時に見られる白い液体・ヤラピンには便秘解消の効果も期待できるそう。
気軽につまめる栄養補給としても活躍「栗」
実は効能の広い栗。アンチエイジング効果があり、足腰のだるさ・しびれ・疲れ、膝や腰の養生にも役立ちます。また、生理痛や頭痛、アザができやすいなど血行不良によるトラブルにも有効。さらに、脳を健康にする「健脳」という効果も。中国では子供によく食べさせるのだそう。デスクワークのお供には甘栗がいいかも?!
スープに煮物に、この季節は料理に入れたい「かぼちゃ」
体を温める効果があるかぼちゃは、寒い日に食べたい食材。消化も良いので、疲れているときは温かいかぼちゃスープがおすすめ。目、鼻、のどなど、粘膜が弱っているときは疲労のサイン。そんな時にもぜひ取り入れてみて。
いずれも体を温めるor冷やす作用を持たない食材なので、秋冬に積極的に取り入れてくださいね。
大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。日本中医学院(旧・国立北京中医薬学大学日本校)卒。普段はメーカー勤務、よく食べよく飲むOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。