Oggi世代が思いきったキャリアチェンジができる土壌は整った!
異業種×異職種への挑戦はもはや一般的な選択肢に

30代の転職時の業種・職種の変化を調査すると、約1/4の人が業種も職種も異なる、新しい環境に飛び込んでいることが判明。20代はさらに多く、約1/3が異業種×異職種の転職を果たしている。新しい仕事でリスタートを切る選択は、珍しいことではないという結果に。
転職前にお試し!? 転職した30代女性のうち副業・兼業した割合は…

2025年に転職した30代の女性のうち、半数以上が副業や兼業を行っていて、そのうち75%以上が「副業・兼業が役に立った」と回答。自分のスキルや知識が、勤務先ではない外の世界で通用するのか、セカンドキャリアにつなげられるのか、見極める機会として機能しているよう。
大人の〝学び直し〟を国が後押し!

仕事に必要な学びや時代の二ーズに即した能力を習得する〝リスキリング〟や、仕事には直結しない技術や教養を学ぶ〝リカレント教育〟への支援事業を、国が推進。社会人の学びの情報が検索できるポータルサイト「マナパス」なども、キャリアチェンジの足掛かりになるかも。
キャリアに〝正解〟はない時代だから… 「セカンドキャリア」を歩む選択はあり!
大胆なキャリアチェンジをしたいと思っても、「実際問題、難しそう…」と尻込みしている人もいるのでは? 転職事情に詳しいプロに、Oggi世代ならではの背景や、セカンドキャリアに踏み出す際のコツを教えていただきました。
教えていただいたのは…

マイナビキャリアリサーチLab研究員・嘉嶋麻友美さん
かしま・まゆみ/転職情報メディアの営業として、350社以上の中途採用をサポート。現在は主に中途・非正規雇用に関する調査を担当。
人材は〝量〟より〝質〟へ。Oggi世代の転職は追い風に
ライフスタイルや価値観が多様化している今、キャリアに「こんな道を歩めば間違いない」という、絶対的な正解はありません。ひとつの分野で経験や知識を積み上げて、キャリアアップしていくのも、もちろんすばらしいこと。でも、途中で異業種・異職種の仕事に挑戦したり、それまでの収入やポジションを手放して、はたから見たら「もったいない」と思われるようなキャリアチェンジ=「セカンドキャリア」に踏み出すことも、自身の人生を充実させる選択になりうるでしょう。
転職業界の動向で言えば、正社員の転職率は現在、過去最高水準で、2025年は20~50代の7.6%が転職。特に30代以上の転職が活発化しています。転職活動を始める最も大きな理由は、どの年代でも「給与」という人が多いですが、30代はほかの年代と比べて、「成長できる機会が得られるか」といった将来性を求めて転職する人が多い傾向があります。
一方、採用側の事情としては、企業の半数は正社員の人手不足を感じていて、最近では人材の〝量〟より〝質〟を求めている、という調査結果も。つまり社会人経験がそこそこあるOggi世代にとっては、転職は追い風。異業種・異職種へのキャリアチェンジであっても、社会人としての基本的なスキルは身についていて戦力になるまでの期間が短いので、企業としてはありがたい人材。同時に、会社全体の中ではまだ〝若手〟なので、フォローアップも受けやすく、いわば〝おいしいとこどり〟ができる年代だとも言えます。
さらに、副業を認める企業が急増し、企業内で新しい業務に就くための技術を学ぶ〝リスキリング〟、仕事で培った専門的なスキルや知識を生かしてボランティア活動を行う〝プロボノ〟も一般的に。つまり、まったく未経験の仕事にいきなり飛び込むのではなく、会社勤めをしながら別の仕事に触れる機会が増えていることも、セカンドキャリアを考える後押しになっています。
選択肢が多いぶん、迷うことも多いかもしれません。だからこそ、「本当に自分がやりたいこと」を見つめ直すことが大切。趣味を突き詰めたり、いろいろな人と話して考えを整理したりするのもオススメです。従来のキャリア観にとらわれず、納得のいく道を歩んでください。
セカンドキャリアを成功に導くには…
副業/兼業から始めて比重を移していくと安心
安定した生活を捨てて、未経験の世界にいきなり飛び込むのは、30代にはハードルが高め。「やっぱり違った!」というミスマッチを防ぐためにも、まずはこれまでの仕事を継続しながら、セカンドキャリアをお試ししてみるのが賢い。副業がNGな勤務先なら、ボランティアなどでも。
自分のキャリアを〝棚卸し〟することが何より重要
これまで取り組んできた仕事や、どのような知識やスキルを身につけてきたのか、自分の強みなどを書き出して。そうすることで、自分がどのようなことにやりがいを見出すのか、今後叶えたいことや、そのために必要なことなどが明確になり、キャリアを考える軸になる。
デジタルスキルなどの〝ポータブルスキル〟はあればなおよし
AIなどのデジタルを使いこなす技術のほか、チームワーク力、課題解決能力など、どんな仕事でも活用できるポータブルスキルは、日ごろの業務からコツコツと習得しておくべし。語学力は単体ではなく、+αでほかの能力とかけ合わせることで価値がUP。
ポジションや給与面はいったん割り切る覚悟で
異業種・異職種へのキャリア転換を検討する際、現実的に考えたいのは、役職や給与などの条件面。新しい分野での経験がないぶん、希望を叶えることが難しい場合も多いのが現実。いったん下がっても再度スキルアップして、給与やポジションを上げ直すつもりで臨んで!
2026年Oggi7月号「私たちが『セカンドキャリア』に踏み出した理由 リアルレポート」より
イラスト/Hi There 構成/酒井亜希子・渋谷遥夏(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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