仕事には真剣!でも、キャリアプランは決め込まない「ゆる転職」が心地いい
ひとことで〝ゆる転職〟と言えど、そこに至る理由やプロセスはさまざま。共通しているのは、仕事に真摯に向き合っていることと、今も昔も働くのが好きなこと! 実際にゆる転職をした方の実例レポートを紹介。
タイミングを逃さず海外へ! 条件は譲歩してゆる転職

日系コンサルティング会社 コンサルタント・十文字杏菜さん(28歳)のキャリアヒストリー
日本のIT企業→在シンガポールの日系IT企業→在イギリスの日系コンサルティング企業
22歳:新卒でNTTデータに入社。
エンジニアとして金融関連のシステム開発・導入支援を担当
25歳:シンガポールの日系IT企業に転職。
日系企業のITプロジェクト支援を担当
28歳:イギリスの日系コンサルティング会社に転職。
クライアント先に常駐し、IT支援を担当
「他の国で働きたい」と直観に従って2度の海外転職
「基本的に怠惰な性格で、転職は極力したくない(笑)。でも、海外転職について考え始めたら情報がどんどん目に入ってきて、流れに身を任せてここまで来たという感覚です」という十文字さんは、高校時代のイギリス短期留学以来、海外で働くことに憧れていたとか。
「最初の会社は若手社員が海外転勤するのは難しくて、海外とのやりとりが多い金融システム開発を経験してから転職活動を開始。若ければ失敗しても挽回しやすいし、身動きがとりやすい今のうち! と。海外拠点のある転職エージェントと相談して、若手のキャリアでも転職先があるシンガポール、かつ日本語話者が重宝される日系企業に狙いを定めました」
2年と少しで再び転職したのは、登録したままだったエージェントから、イギリスでの仕事を案内されたのがきっかけ。
「収入が3/4くらいになるポジションで、正直妥協はしました。でも欧米で視野を広げたかったし、『20代で海外2 か 国経験しておけばレア人材になれる!?』という思惑もあり、タイミングを優先。働く場所は変わっても、仕事の分野は一貫していて、専門性や自分の市場価値は自然と高まっていくんじゃないかな。自分で人生の舵を切っている手ごたえはあります」

シンガポールはアジアの金融のハブ。

ロンドンの暮らしも心地いい♡
2025年Oggi11月号「ゆる転職で見えてくる、新しい働き方」より
撮影/河内 彩 構成/酒井亜希子・渋谷遥夏(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
Oggi編集部
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