仕事には真剣!でも、キャリアプランは決め込まない「ゆる転職」が心地いい
ひとことで〝ゆる転職〟と言えど、そこに至る理由やプロセスはさまざま。共通しているのは、仕事に真摯に向き合っていることと、今も昔も働くのが好きなこと! 実際にゆる転職をした方の実例レポートを紹介。
希望のポジションに空きが出るのを待ってゆる転職

外資コスメメーカー ブランドマーケティング・渡邊佳奈さん(27歳)のキャリアヒストリー
国内コスメメーカー→外資コスメメーカー
22歳:新卒で国内コスメメーカーに入社。新規事業・EC関連部署に配属
25歳:6か月間の転職活動後、外資コスメメーカーに転職。コスメブランドのマーケティングを担当
異動と転職、両方を視野に入れながら、半年かけてじっくり活動
社会人になった当初より、商品企画からプロモーション施策まで、大好きなコスメに一貫して携われる、ブランドマーケティングの仕事に就きたいと考えていた渡邊さん。実際は新規事業・EC関連の部署に配属。
「新人には狭き門だとわかっていたので、『何年後かのジョブローテーションで異動できれば』と気持ちを切り替えました。ところが3年目の終わりに上司に相談してみたら、『ポジションが詰まっているので、もう少し待ってほしい』と言われてしまって。居心地のよい会社だったので、できれば異動で希望を叶えたかったけれど、『いつになるかわからないなら、転職もあり?』と、複数の転職エージェントに登録しました」
その後、登録から2か月ほどでエージェント6社と面談。
「フレックス勤務だったので、リモートワークの合間にオンライン面談で、業界の転職事情などの情報を教えてもらいました。転職市場でも結局、希望の職種は欠員が出ないと募集が行われず、求人自体少ないと判明。経験者採用は望みが薄かったので、ポテンシャルで通りそうな求人をエージェントが紹介してくれるのを待つことに。
実際に面接まで進んだのは登録から半年間で2社。そのうち、現在所属している1社は3回、別のブランドのマーケティング職にそれぞれ応募し、2番目に受けたブランドで内定。転職を決めました。
ずっとやりたかった仕事に就けただけでなく、給与も大幅にアップして、人間関係も良好。結果的には転職して大成功でした。唯一の不満は、勤務地の土地柄ランチ代が高いことくらい(笑)。
ただ外資だからか、上司や同僚たちはみんなビジネスSNSに登録しているんです。社内外のネットワークを広げるのと同時に、常にステップアップの可能性を探るのがふつうみたい。しばらく転職するつもりはないですが、私もひとまず登録して、先輩たちのキャリアパスを見て、参考にさせてもらっています」
前職の棚卸しや転職先との比較もじっくり!



「転職活動をしながら、これまでの仕事内容やスキルを整理した棚卸し表、年収や福利厚生などの条件を転職先候補と比較する表、面接の想定問答集、3つのファイルを自作。想定問答集はエージェントからのアドバイスなども付け足していったら、最終的にワードファイル数十ページの超大作に! おかげで面接は落ち着いて受け答えできました」
2025年Oggi11月号「ゆる転職で見えてくる、新しい働き方」より
撮影/河内 彩 イラスト/WAKICO 構成/酒井亜希子・渋谷遥夏(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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