新しい働き方が見えてくる!「ゆる転職」って?
期限や業種・職種を決め込まず、チャンスをうかがいながら時間をかけて転職活動を行ったり、流れに身を任せてみたり、従来の転職セオリーとは違う方法で職場を移ったり…etc.。「今の職場が不満だからすぐ転職したい」と切羽詰まった状況や、先々のキャリアプランを見据えて計画的に転職するのとは対照的なスタイルのこと。

今どきの転職スタイル、どう変化してるの?
教えていただいたのは… パーソルキャリア doda副編集長・川嶋由美子さん

2002年インテリジェンス(現パーソルキャリア)入社。法人営業を経て、12年間キャリアアドバイザーとして転職希望者の支援に携わる。’23年より現職、’25年4月から dodaプラスサービス事業部長を兼務。
〝いつでも挑戦できる自分〟でいるためにゆるやかに備える人が増えています
転職サービス「doda」で集計している毎年4月の登録者数データでは、約10年前から、就職とほぼ同時に登録する新社会人が急増。すぐに転職を望んでいるわけではなく、「情報は常に取っておきたい」「いい転職先があれば」「自分の市場価値を知っておきたい」など、キャリアを真剣に考える姿勢の表れだと分析しています。
一方で近年、選考を前提としない〝カジュアル面談〟が増えたり、あえてキャリアダウンを選ぶ人がいたりと、転職スタイルは多様化。労働力不足が進み、女性活躍の機運も高まっていることから、勤務時間や働き方を柔軟にする企業も増えていて、転職希望者の選択肢はより広がりつつあります。
つまり、日ごろから情報をキャッチして、自分が望む仕事や働き方を認識している人が、不意に訪れるチャンスをつかんでいるのが〝ゆる転職〟の正体なのかも? 読者のみなさんも〝いつか〟に備えて、キャリアの棚卸しをしておくのがオススメですよ。
新卒入社してすぐ転職サービスに登録する時代…!?

2015年ごろから新社会人の伸びが顕著。当時の新社会人は、ちょうど今の世代。ライフ&キャリアプランが揺らぎやすい年代にさしかかり、臨機応変に決断する〝ゆる転職〟は、今まで以上にしっくりくる選択肢かも!?
2025年Oggi11月号「ゆる転職で見えてくる、新しい働き方」より
イラスト/WAKICO 構成/酒井亜希子・渋谷遥夏(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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