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2025.07.27

「就活においてのエントリーシートみたいなもの」フリーアナウンサー・堀井美香さんの“手土産”論

働く私たちが、今、身につけたい究極スキル。それは、「トレンド感度の高さ」と「相手への気使い力」が詰まった手土産のセンス。喜んでほしいけど、負担にはなりたくない、絶妙な心配りが必要になってくる手土産。仕事上でのおつきあいの中で手土産のやり取りが多いというフリーアナウンサー・堀井美香さんにその心得を伺いました。

フリーアナウンサー・堀井美香さんが考える“手土産のチカラ”

フリーアナウンサー・堀井美香さん

ほりい・みか/1972年生まれ。秋田県出身。’95年TBSに入社し、アナウンサーとして活躍。2022年に退社、フリーアナウンサーに。現在は大人気Podcast「OVER THE SUN」(毎週金曜配信)などで活躍。著書に『一旦、退社。~50歳からの独立日記』(大和書房)など。

大人の手土産スキルは、仕事を円滑に進めるためのひとつのツール!

私は手土産を差し上げるのがすごく好きです。その心は、恐らく手土産マナーのタブーとされる〝ほぼ自己満〟(笑)。お渡しする状況と相手のことを考えて、いかに自分の気持ちが楽しくなれるかを最優先にしているからです。「お前、何買ってきたんだよ~」と突っ込まれるところまでを想像するとワクワクするんですよね。

もちろんお相手にリアクションを強要してはいけないのですが、想像を超える反応があるとうれしいので、ひと盛り上がりできそうな商品ポイントをひと言付け加えることも欠かしません。「このお店すごく行列ができていて」「〇〇さんが愛用しているみたいです」といったような。「みなさまでどうぞ」だけだと、お礼をしてコミュニケーションが一区切りついてしまうパターンが多いですからね。結局、私は手土産をフックに贈った相手との会話を楽しんでいるのかもしれませんね。

うれしくて忘れられない! 堀井さんの手土産エピソード

以前、同郷の秋田県出身の方たちとイベントを開催したとき、某アーティストさんが楽屋に秋田県の手土産をごっそり持ってきたことがあったんです。最初はおやっ? と思ったのですが、人が集まるにつれ「懐かしい!」「コレ知らない」と大盛り上がり。おかげでイベントも大盛況で幕を下ろしましたが、手土産が持つチカラを目の当たりにした瞬間でした。

あともうひとつ、記憶に残っているエピソードと言えば、とある山奥で長期間のロケをしていて一同がぐったりしていたときの手土産。スタッフのひとりが、どこからかファストフードのハンバーガーを買ってきてくれたんです。それが今も忘れられないほど、うれしくて(笑)。「そうそう、こういうのが食べたかったの」という欲求、「なんでわかったの?」という驚き、「わざわざ買いに行ってくれたんだ」という感謝。本当に感動したことを覚えています。

手土産エピソード

これらの例はなかなか特殊だと思いますが(笑)、どちらも〝楽しんでもらいたい〟という気持ちにワンアイディアが乗っかっていて。そんなユーモアがある人は、心から手土産上手だなと思います。

仕事上の手土産は、ときにTPOも大事。私も仕事で何かお願いに行くときは、とにかくガワが立派なものを持っていくようにしています。それは自分の意思表明みたいなもので、地厚で光沢感があるもののほうが、本気度や熱意が伝わるかなと思っているからです。そういうときは〝手土産でコミュニケーションを取る〟というのは正直、二の次。そうやって、手土産の役割を使い分けることも大切だと思います。

私にとって手土産は、就活においてのエントリーシートみたいなもの。うまく利用できれば自分を知ってもらうアイテムになるけれど、「私を知って!」と圧をかけるものでもない。仕事を円滑に進めるためのひとつの手段として〝手土産スキル〟をこれからも磨き続けていきたいです。

TOP画像/(c)Adobe Stock

2025年Oggi8月号「『しごでき』な人って手土産センスも最高なんです」より
撮影/坂田幸一 スタイリスト/小森貴子 イラスト/のがみもゆこ 構成/大椙麻未
再構成/Oggi.jp

Oggi編集部

「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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