“新しい世界”への探求心に導かれて「PR」の世界へ。ベクトル広報・赤木亜里紗さん

赤木亜里紗さん:1994年生まれ・兵庫県出身。大学卒業後、外資系航空会社で客室乗務員を経験。26歳でPR会社・ベクトルに転職。日本の本社で2年、ベクトル香港で2年PRコンサルタントとして従事し、現在は広報を担当。引き続きPRコンサルタントも兼任中。入籍を機に鎌倉へ居を移し、休日はスローライフを実現中。
アジア最大級のPR会社で広報を担当するOggi世代
PR会社「ベクトル」に中途入社して5年。最初の2年は、外資系クライアント向けのPR業務を担当していました。その後ベクトル香港に異動し、現地でPR業務を2年間経験。結婚を機に東京の本社に戻り、2025年からベクトルの広報を担当しています。会社の魅力を世の中に発信するために、幅広くどんなことでも取り組んでいます。プレスリリースを作成したり、ウェブサイトの見せ方を考えたり、SNS運用や社内報執筆まで、業務内容はさまざま。また、ベクトルはPR×ショート動画戦略を軸にサービスを展開する予定で、私自身もクリエイターとして動画制作をしてみたり。会社の魅力が広まれば、クライアントの信頼にもつながります。私の取り組みがいずれ大きく育っていくことを考えながら、ひとつひとつの業務に取り組むようにしています。

赤木さんの1日のスケジュール
7:00 起床
7:30 朝食、身支度
8:30 自宅を出発
10:00 会社に到着、業務スタート
13:00 ランチ
14:00 午後の業務スタート
20:30 帰宅&夕食準備
彼と一緒に夕食を囲む時間は、1日の中でもほっとできる大切なひととき
21:30 自由時間
その日の気分でランニングに出かけたり、SNSをチェックしたり、Netflixで映画を観たり…などさまざま
23:30 就寝
転職前は客室乗務員という異色のキャリア

ベクトルに入社する前は、外資系航空会社で客室乗務員として働いていました。もともと海外カルチャーや異文化に触れるのが大好きで、海外志向が強かったんです。きっかけは、中学生のときに観た海外ドラマ『ハイスクール・ミュージカル』。すっかり夢中になって、「私もいつかは海外で暮らすんだ!」という気持ちでしたね(笑)。
やがて大学生になり、2年生でアメリカに留学して、日本に戻ってきたころには3年生になっていました。周囲は就活を始めたところでしたが、私としては戸惑いがあり…。「やっと世界を知り始めたこのタイミングで、まだ就職はできない!」と、今度はフランスへ留学を決めました。もっともっと新しい世界に触れて、自分がどうなりたいか考えてからでも遅くないと思ったんです。

結果、新しいものを知りたい、世界を見たい!という気持ちはより強くなりました。突き動かされるように、まずは中華圏の航空会社に就職。じつは当時はまったく中国語はしゃべれなかったのですが、とにかく新しい世界を知りたい!と(笑)。思い返すと、あの頃はとにかくエネルギッシュでした。2年の経験を経て、今度は北欧系の航空会社に転職したのですが、その矢先に訪れたのが新型コロナウイルス感染症の流行でした。
社会人3年目でコロナ禍に。失意の帰国の先にあった、新しい可能性
研修中にコロナ禍となり先行きが見えなくなり、とうとう教官から「明日、帰国するかどうか決めて欲しい」と言われて。新しい挑戦に期待を膨らませていたので、とてもショックでしたね…。大急ぎで荷物をスーツケースに詰め込んで日本に帰国しました。
いったん神戸の実家に戻ったのですが、その頃の落ち込みようは本当にひどかったです。CAとしての未来が途絶えてしまって、私だけ時が止まってしまったようで。あまりの沈みっぷりに、家族や友人もかなり心配していたようです。
それでも何もしないわけにはいかず、実家の近くにあった英会話教室でアルバイトを始めました。そこでの思わぬ経験が、今のお仕事にもつながっている気がしています。個人経営の教室で自由度が高かったこともあって、SNS運用や教室運営の最適化に自分なりに取り組んでみたんです。小さな成功体験を積み上げたことで、「CA以外にも、私にとってやりがいのある仕事はあるのかもしれない」と気付きました。
中学からの親友の助言も大きかったです。「新しいことを始めるなら、今しかないんじゃない?」と背中を押してくれて。当時25歳で、第二新卒として就活できるぎりぎりのタイミングでもありました。もちろんCAに戻りたい気持ちはありましたが、それは胸の奥にしまってキャリアチェンジに向き合うことに。「誰かの行動を変えるような、影響力のある仕事をしたい」とPR業界へ。学生時代はずっと地元にいましたし、卒業後の進路は海外にしか目が向いていなかった私にとって、初めての東京暮らしが始まりました。
PRは、クライアントの持つ“いいモノ”をたくさんの人に広めるお仕事です。私が好きな「新しい世界」に触れることにも通じます。大変なこともありますが、自分のがんばりを感謝されることが最大のモチベーション。日々やりがいを感じながら働いています!
ベクトルは「青春」を感じられる会社

ベクトルの同僚は、イベントが好き、楽しいことが好きな人がたくさん。好奇心旺盛で「なんでもやってみよう」という姿勢が強くて、一緒に働いているとなんだか「青春」を感じられます。この夏は、同僚と一緒に連れ立って「FUJI ROCK FESTIVAL」に行ってきました! 誰も行ったことがなかったのですが、だからこそ経験してみようと。そのフットワークの軽さが、ベクトルで働く人たちの魅力なのかもしれません。

プライベートでは、鎌倉でスローライフを満喫中。オンオフの切り替えでリフレッシュ

プライベートでは、9月にパートナーと入籍しました。彼の趣味がサーフィンなので海の近くに住みたいと、鎌倉で暮らしています。おやすみの日はふたりで海に入ったり、ビーチで読書をして過ごしたりと、スローライフを満喫中。ゆったり過ごすことで、平日の慌ただしさもリセットできる気がします。パートナーは、香港と日本の遠距離恋愛で2年のあいだ結婚を待たせてしまったので…(笑)。なるべく一緒に過ごす時間をたくさん作りたいですね。
私の住んでいる大船エリアは少し地元に似ている雰囲気もあって、自分らしく過ごせる気がします。神戸の下町出身なので、おおらかな空気感がしっくりきます。都内の本社には通勤に1時間半かかりますが、電車で本を読んだり、ニュースをチェックしたり、インプットの時間に。インプットに集中できる時間が増えたのは、いいことだと思っています。
旅行も大好き! 非日常にどっぷり浸かるのが、何よりも楽しみ

旅行も好きで、香港で暮らしていた頃は毎週のように出かけていましたね。旅先にあわせたコーディネートでおもいきりおしゃれして、友達と食事を楽しむのがいちばんの楽しみ。最近行って良かったのは、カンボジアの「THE BEIGE(ザ ベージュ)」というホテル。秘境のような場所にある知る人ぞ知るホテルなのですが、その名の通り外観からインテリアまで何から何までベージュなんです! 私もベージュの服を着て、楽しんできました♡
今後の展望は? 公私ともにコツコツと、ハッピーに暮らしていきたい

これからもお仕事では、目の前にあることをコツコツがんばりながら、成長していきたいです。プライベートでは、パートナーと協力しあって楽しくハッピーに過ごしていけたら。11月に結婚式を控えているので、まずはそれに向かって全力で取り組みます! 石垣島のヴィラを貸し切って、南イタリア風のパーティーを予定しているのですが、素敵な結婚パーティーになりますように…。今からとても楽しみです。
取材・文/徳永留依子