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2024.08.26

勇気を出して前の職場に出戻り!〝リベンジ転職〟は実はメリットがいっぱい

世の中は人材不足で売り手市場と言われていますが、勢いで転職するのはアリ!? Oggiの読者アンケートでも転職検討者は全体の61%と多数派でした。今回は、“転職は希望しているけれど迷っている”という方は必見、実際に転職を経験した人のそれぞれのケースをチェックしてみましょう。

勢いで転職してみたら案外良かった…って本当?

アンケート調査によると、「今、転職を検討している」Oggi読者は、なんと全体の61%! 転職がステップアップの手段として当たり前になった今、自分のやりたいことを叶えるためには、目の前のチャンスを逃さずつかむ、軽やかに動くことが必要、という仮説に迫ってみました。

今回は「食料品メーカー 商品開発」から退職して約半年ほどで再入社した志村美咲さんのケースを深堀り。

1社目で感じたもやもやは、自分に原因があると痛感。怖さもあったけれど、〝次は乗り越えてみせる!〟と再入社を決意

志村美咲さん

▲Oggi専属読者モデル・オッジェンヌ 食料品メーカー 新規事業開発部 志村美咲さん(28歳)

1社目を退職後、約半年ほどで、もともと在籍していた会社に戻った志村さん。その間にはどんな葛藤が?

「昔から国際的に働きたいという思いが強く、1社目は海外事業を展開する食料品メーカーに入社しました。でも、しだいに『違う会社のほうがやりたい仕事ができるかも』と考えるように。

そんなときに、とある化粧品メーカーの代表のインタビュー動画を見て、企業理念に共感。海外支店があることにもひかれ、転職しました。いざ入社したら予想より多い業務量に、『私にはやっていけないかも』となり…。

ただ、2社目の『仕事は自分から見つけるもの』という教えから気づけたこともあって。そもそも1社目は、上司や同僚にも恵まれ、安心して仕事ができる環境だったのに、〝仕事を与えられるのを待っているだけ〟の受け身だったがゆえに不満を溜めてしまったんだな、と思い至ったんです。

だったら、また別の会社への転職を検討するより、『1社目に戻ってリベンジしたい。自分が仕事への向き合い方を変えれば、今度こそうまくやれるんじゃないか』という思いがふつふつと湧いてきて、中途採用の試験を受け直し、再入社しました。

戻るにあたっての葛藤ももちろんありました。威勢のいいことを言って出ていった手前、周りからどう思われるのか怖かったし、ギリギリまで悩みました。でも『次こそは結果を出したい』『これは自分への挑戦だ』と最後は気合いで(笑)再出発することに。

一度辞めたときは戻るなんて1ミリも考えていなかったけれど、勢いで飛び出して勢いで戻ったこと、少しも後悔していません。むしろ外の世界を知れて視野も広がりました。苦い思いもしたけれど、私には必要な寄り道でした」

志村さん’sCareer history

22歳─新卒で食料品メーカーに入社。営業を担当

志村美咲さん

25歳─商品開発部への異動に伴い、名古屋に転居

27歳(春)─退社。約3か月のブランクを経てコスメメーカーに転職、商品開発を担当

27歳(夏)─前職に戻る決意をし、退職

27歳(秋)─前職の中途採用試験を受け直し、再入社。新規事業開発チームのPRを担当

私のお仕事マストアイテム

仕事のマストアイテム

▲今は新製品の開発やプロモーションを担当

「思いついたアイディアをすぐ書き留められるよう、紙の手帳やバインダーは常に持ち歩いています。ブルーライトカットのメガネも」(志村さん)

プロのひとこと解説

教えてくれたのは…

転職サービス「女の転職type」編集長 小林佳代子さん

▲転職サービス「女の転職type」編集長 小林佳代子さん

こばやし・かよこ/新卒でキャリアデザインセンターに入社後、転職情報誌および転職サイト「type」「女の転職type」の広告制作に携わる。2018年より現職。

出戻り=「アルムナイ採用」は実はメリットがいっぱい!

「最近は一度辞めた人材の再雇用を行う企業が増えています。企業側は初期研修などのコストの低減、働く側は他社で得た知見を生かしてさらに成長できるなど、お互いに利点が。円満退社であることが前提にはなりますが、昨今の人材不足も手伝い、今後さらに浸透していくはず」

●掲載している情報は2024年7月11日現在のものです。

2024年Oggi9月号「勢いで転職してみたら案外良かった… って本当?」より
構成/佐々木 恵(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部

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