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「わかりづらい」と「わかりずらい」どっちが正しい?
結論からいうと、正しいのは「わかりづらい」です。「づらい」は漢字にすると「辛い(つらい)」なので、「わかるのが辛い」→「わかりづらい」になります。発音がほぼ同じため混同されがちですが、「わかりずらい」はそもそもの言葉の意味と異なってしまうため誤用です。
しかし、話し言葉では区別が難しくても、メールや文書など書き言葉の場面では、言葉の意味を理解しておけば判断しやすいでしょう。日本語の仮名遣いのルールでも「つ」の濁音は「づ」であり、この点からも「づらい」が正しい表記であることが確認できます。
「ずらい」が誤用されてしまう理由
現代の日本語では「ず」と「づ」、「じ」と「ぢ」の発音がほぼ同じです。「づらい」と「ずらい」は、声に出したときにほぼ同じ音に聞こえるため、文字に起こすときには、本人にとって馴染みのある方が出てきてしまい、「ずらい」を選んでしまうケースもあるよう。決して、意味を間違って覚えているというわけでもなさそうです。
とはいえ、文章に残る誤表記は意外と目立つもの。ビジネスメールや採用ページ、会社のWebサイトなど、不特定多数の目に触れる文章での誤表記は、書き手の信頼性にも影響しますので、気づいたときに修正する習慣をつけておくと安心です。

カジュアルな文章で誤用が広がっている
SNSやチャットツールなど、スピードが優先されるカジュアルな文章では「ずらい」という表記を目にする機会が増えています。
間違いに気づかず使っていたり、間違っていると認識しているけれど新しい情報がどんどん更新されるために訂正せずにそのままにしていたりと、誤表記に慣れてしまっていると「ずらい」に既視感を覚え、それが間違いだと気づかなくなってしまいます。
「づらい」「ずらい」だけではなく、違和感を覚える表記や、「どっちが正解かな?」と思ったときにはすぐに正しい表記を調べるように習慣づけるなど、普段から正しい表記を意識すると、いざという時に迷わず正しい表記を使うことができます。
「わかりづらい」以外にもある!「づらい」を使う言葉の例
「づらい」という表現は日常のさまざまな場面で使われています。なかでも以下は、間違って「ずらい」を使ってしまいがちな表現です。いずれも「づらい」が正しい表記。日常的に使う言葉だからこそ、正しい表記を意識しておきましょう。
・読みづらい
・聞きづらい
・頼みづらい
・断りづらい
・話しづらい、話しかけづらい
・動きづらい
・相談しづらい
「わかりづらい」と「わかりにくい」の違い
「わかりづらい」と似た表現として「わかりにくい」があります。どちらも日常的によく使われますが、「づらい」と「にくい」意味やニュアンスに違いはあるのでしょうか。
意味は同じ!
「わかりづらい」と「わかりにくい」は、どちらも「理解しにくい」という意味を持ちます。「わかりづらい」が「わかる+辛い」であるのに対し、「わかりにくい」は「わかる+難い」となり、漢字は違うもののほぼ同義の表現として扱われています。そのため、日常会話やビジネスシーンで置き換えて使っても、大きな意味の差は生まれません。
どちらを使っても相手に伝わる内容は変わらないため、どちらも間違いではないという理解が正解です。
ニュアンスでの使い分け
「わかりづらい」は語源に「辛い」を持つため、受け手の感覚や感じ方に寄ったニュアンスが出やすい表現です。「自分にとって理解するのが辛い」という、主観的・感情的なトーンが乗りやすいといえます。
一方「わかりにくい」は、やや口語的な表現。説明の構成や情報の整理が不十分といった、状況そのものへの客観的な指摘として、フィードバックをする場面などで「この部分、わかりにくいですね」などと使われることが多い印象です。
厳密なルールがあるわけではないので、文脈やトーンに合わせて使いやすいほうを選んで問題ありませんが、やや口語的な「わかりにくい」は、目上の人や取引先などフォーマルなシーンでは控えた方がベターです。
どちらを使うか迷ったときは、伝える内容が「自分の感覚(主観)」なのか「状況への指摘(客観)」なのか、もしくはカジュアルなシーンかフォーマルなシーンかを基準に選んでみると、文章のトーンが自然に整います。

「づらい」か「ずらい」か迷ったら、語源を思い出す
「わかりづらい」の「づらい」は、「辛い(つらい)」であると覚えておけば、正しい表記に迷ったときに、判断しやすいでしょう。口に出して伝えるだけならさほど意識する必要はないので、メールや手紙など文章に書く必要がある際には、意味や語源を手がかりに正しい表記を選んでみてください。
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コマツマヨ
WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。



