◆本記事内にある商品は、すべて過去のOggi本誌の記事から再編集しています。現在はお取り扱いのないものがございますので、メーカーへのお問い合わせはご遠慮ください。
おしゃれプロに聞く! クローゼット収納のコツ
服はあるはずなのに着たい服がない、着こなしに悩む… そんなモヤモヤを抱えながら、日々を過ごしている人も少なくないのでは? そんな手持ち服を活かすためにも、賢いクローゼット収納は必要不可欠ですよね。
まずは、Oggiチームきっての理論派スタイリスト・渡辺智佳さんが語る、クローゼットのお悩みや疑問をチェック!
〈POINT〉
【1】収納スペースに合った自分ルールを設ける
「洋服の収納スペースや所有できる洋服の数は人それぞれ。自分に合ったルールを設けることが大切です。明快で実践しやすいのが『収納用のハンガーの数を決めて、それ以上の洋服は持たない』という方法。新しいものをひとつ買うときは、古いものをひとつ手放す… そうすることで、風通しがいいワードローブができていくはず。
洋服は一生ものではありません。トレンドも、洋服を着る私たちの体型も変わっていくからです。洋服は適度に循環させながら、歳を重ねてもずっと使える時計やジュエリーに投資する。それが賢いおしゃれだと思います」(渡辺さん)
ハンガーの数で管理!

「ジャケット・アウターは〝無印良品〟、ボトムは〝MAWA〟、トップスは楽天でまとめ買いしたアルミのもの… と掛けるアイテムごとに使用するハンガーのデザインを統一。そして、ハンガーは買い足さない! クローゼットに適度な余白ができる本数で、洋服の数を一定にコントロールしています」(渡辺さん)
【2】「いつか着るかも」「もったいない」その執着を捨てて
「クローゼットにあったことを忘れていた服、手放しましょう。覚えていなかった=今のあなたのおしゃれには必要ないということです。雑に散乱させている服も、手放しましょう。あなたにとって、その服は〝その程度のもの〟ということですし、ろくに手をかけていないシワだらけの服があっても、それを着て出勤やお出かけはできませんよね? そう、必要ないんです。
洋服を手放す判断基準も『ワンシーズン着なかったら捨てる』など自分なりのルールをつくるとらくになります。『いつか着るかも』『もったいない』─ そんな執着で収納スペースを圧迫して、新しい服と出合えないなんて、それこそもったいない!」(渡辺さん)
【3】かさばるニットは収納スペースに合わせて
厚手ニットは横幅に合わせて広く&薄く、薄手ニットはそこに2枚分並ぶサイズに!

「ニットの収納で意識しているのは、収納のデッドスペースを減らすこと。たたみ方は薄手・厚手ともに同じですが、袖を重ねないようにして〝厚み〟を回避。そして、ニットそれぞれの肩の位置や丈ではなく、収納場所のサイズにフィットするようにたたむのがポイント。たとえば横長の収納なら、厚手ニットは横幅に合わせて広く&薄くたたみ、薄手ニットはそこに2枚分並ぶサイズにしています」(渡辺さん)
【4】一度着た服をクローゼットに戻すのは整えてから
「クローゼットのお悩みで、とても多かったのが『一度着た服はどこに収納しますか?』という質問。あまり汗をかかない季節ならではの疑問かもしれません。『また着られる』と思える状態の服ですから、クローゼットに戻せば問題ないのではと思います。ただし、戻すのは、アイロンやスチーマーでシワを伸ばしたり、毛玉を取るなどのケアをしてから! 洗濯した洋服をクローゼットに戻すときも同じで、洗濯をした流れでケアをしておくのがおすすめ。忙しい朝に『シャツがどれもシワシワ…!』なんて、それこそ『着る服がない!』という状況になってしまいますよね」(渡辺さん)
理論派スタイリスト・渡辺智佳さんが答える!クローゼットのお悩み相談
▼あわせて読みたい
お洒落な人たちはどうしてる? クローゼット収納術を公開!
クローゼットは機能的なのはもちろん、見た目も重視したいですよね。そこで、すっきり整理されたクローゼットや見せる収納を実践しているファッション業界人たちやOggi専属モデルなど5人の収納テクニックをそれぞれピックアップ! 服好きならではのアイディアの数々を、ぜひ参考にしてみてください。
1|ánuansディレクター 中村麻美さんの「心に余裕を生む」クローゼット
2|フリーランスディレクター 石岡真実さんの「服選びが楽しくなる」クローゼット
3|Pasand by ne Quittez pas オーナー 神 真美さんのクローゼット
4|Oggi専属読者モデル・オッジェンヌ 水上友里さんの「時短コーデを叶える」超効率的クローゼット
5|メーカー勤務 宮本 萌さんの「とにかく着回し上手!」なクローゼット
1|ánuansディレクター 中村麻美さんの「心に余裕を生む」クローゼット

「クローゼットに限らずお部屋全体にも当てはまることですが、散らかっていると日々の生活にも、モチベーションにも影響を与えることを実感しています。ファッションを仕事にしている私にとって、クローゼットは『心の鏡』。仕事やプライベートと同じく妥協せずに、自分にとっての理想像を実現していきたいです。
理想は、忙しない日々の中でも心に余裕が生まれて、コーディネートを楽しめるクローゼット。いくつになっても、やっぱり新鮮な気持ちで毎日出社したいので! シンプルなアイテムでも着こなしで見え方を変えて、工夫しています。クローゼットはよく着る一軍を表に出しておくのがポイント。急いでいる朝も『一軍なら間違いない』という安心感があり、コーディネートの幅も断然広がります」(麻美さん)
◆クローゼットの壁側にIKEAの黒ラックをセッティング

「かける収納にはIKEAの黒ラックとMAWAハンガー、型崩れを避けたいジャケットのみAmazonで見つけたウッドハンガーを愛用中。バッグはすべてラックの下段に。可視化すると、コーディネートが組みやすいです」(麻美さん)
◆掛ける収納はアイテム別・色別を徹底!

◆たたみ収納は厚みをそろえて整った印象に

「IKEAで購入した棚には、ニット、カットソー、デニムなどをたたんで収納しています。色で分け、厚みをそろえることで見栄えがよくなりました。季節によって、アイテムを入れ替えています」(麻美さん)
◆靴はヒールの高さをそろえてすっきりと管理

「コーディネート全体のバランスが整うので、足元は〝走れる〟ヒール派。ヒール靴はフラットタイプよりもボリュームが出やすいので、全体に余白をつくってすっきり見せるようにしています」(麻美さん)
◆コーディネートに不可欠なジュエリーは一軍だけをケースに

「最近はゴールドとシルバーをMIXするのが気分! 洋服がシンプルなので、ジュエリーは必ず足すようにしています。4段のジュエリーケースは、ザラホームのもの。カルティエの時計が好きで、時計を含めたジュエリーコーデを楽しんでいます」(麻美さん)
心に余裕を生むクローゼット!ánuansディレクター 中村麻美さんの管理術
2|フリーランスディレクター 石岡真実さんの「服選びが楽しくなる」クローゼット

「仕事と育児の忙しさも重なって、マンションに住んでいたころはクローゼット暗黒時代でした。引っ越しをきっかけに、家族に相談して実現したのが約4・5畳の自分専用のクローゼット。大好きな服に囲まれて、思わずこもりたくなるような、自分だけのワクワク感のある場所をつくりました。
クローゼットのイメージは、ものはたくさんあるのに全体はまとまっている古着屋さん。どのアイテムも埋もれることなく並んでいる、ショップディスプレイを参考にしています。古着屋さんの試着室のように、床にはヴィンテージラグを敷きました。とはいえ、すべてをディスプレイする収納は自分の性格に合わず…。〝たたむ〟と〝掛ける〟を組み合わせた今のスタイルにたどり着きました」(真実さん)
◆メイントップスは色分けをして掛ける収納

スリムなMAWAハンガーで統一して収納量をアップ!
「アパレル時代からの習慣で、アイテムを色別に分けて、さらに明るい順に並べるようにしています。太いハンガーをやめてMAWAハンガーにしてから、クローゼットがすっきりしました」(真実さん)
◆デニムとストールはショップのディスプレイ風に、ストール類はすぐに取り出せるたたみ収納に

「収納するアイテムに合わせて高さを調節できる可動棚には、アイテムをたたんで収納。季節を問わず私の着こなしの軸になるデニムは色別に、今の時季よく手に取るストールは上段に」(真実さん)
◆クローゼット手前の一等地にはアウターを

秋冬はアウター、春夏はワンピースを並べる。
「季節に合わせて大きく入れ替えるのは、クローゼット手前のこのゾーンのみ。秋冬はアウターを掛けて収納しています。春夏は、アウターを片づけて、ロングワンピースに入れ替えます」(真実さん)
◆ヘビロテジュエリーは生活動線上にスタンバイ

特に出番が多いジュエリーは、マミエール、アガット、プリーク、マキ、ココシュニック、アガットのアクセントになるアイテム。ノチノオプティカルとトム フォードも愛用中。
「使用頻度の高いジュエリーやアイウェアは、リビングに置いて着脱をスムーズに」(真実さん)
◆季節ごとによく履く靴をシューズクローゼットの手前に

黒のレザースニーカー、クレマンのレースアップシューズ(上段)、ボッテガのフラットシューズ(中段)、ハルタのローファー(下段)。歩きやすさと品のあるものが最高!
「シューズ類は何を持っているかをひと目で把握できるように、定期的に入れ替えをするようにしています。カジュアルなデニムスタイルが多いので、着こなしをきりりと引き締めつつ、格上げしてくれる、黒のレザーシューズが多め」(真実さん)
◆収納は無印良品で統一!


「型崩れを気にしなくてもいいリュックやナイロン製のバッグなどは、無印良品の布ボックスにたたんで収納しています。収納アイテムも統一感を意識することで、クローゼット全体がすっきりと」(真実さん)
服選びが楽しくなるクローゼット!フリーランスディレクター 石岡真実さんの管理術
▼あわせて読みたい
3|Pasand by ne Quittez pas オーナー 神 真美さんのクローゼット

「クローゼットに並んでいる洋服は、日々のさまざまなシーンで求められる私らしさを表現するものであり、ものづくりをする上での大切なインスピレーション源。今日はどんな服を着ようか、次はどんなアイテムをつくろうか… 素材やカラーごとに美しくレイアウトされた洋服たちからは、メッセージが聞こえてくる気がするんです。
そして何より、クローゼットが整っているって気持ちがいい。どこに何があるかすぐに把握できて、迷いなく手に取れることで、スタイリングも着替えも効率よく進められる。ムダな時間を過ごしたくない… ちょっぴりせっかちな私の性格もまたクローゼットに表れているのかもしれません(笑)」(真美さん)
◆ウォークインクローゼットは掛ける収納に

パイプハンガーを2段に設置して収納効率をアップ。
「手持ち服の丈に合わせて、パイプハンガーを上下に設置。上段にはトップスやショートアウター、下段にはロング丈のワンピースやアウターを掛けています。使いやすい収納は〝お任せ〟ではつくれないもの。ワードローブの量や傾向から自分に必要な収納を把握し、Pinterestで世界中の事例を収集。建築家さんに共有して、つくっていただきました」(真美さん)
◆ベッドルームの壁面にはたたみアイテムを収納!

洋服の〝顔〟が見えるたたみ方を意識して。
「ウォークインクローゼットと隣り合わせになっている寝室の壁面に、たたんで保管したい服を収納。ボリュームがあるニットやコットンボイルのワンピースがメインです。たたみ収納も、何がどのアイテムかをすぐに把握できることが大切。ニットは、ラメやモヘア、薄手のリブ、Vネックカーディガン… など素材やデザイン、シリーズごとに区分けしています」(真美さん)
◆すぐに見分けられるよう柄やデザインを前面に


◆スカーフとジュエリーはパウダールームに

「深さのある収納に重ねて収納すると、上にあるものばかり手に取ってしまう… そんなスカーフは浅い引き出しに。どんな柄やサイズのものかわかるよう、あえて一枚ずつズラして置いています。ジュエリーは、インドの伝統的な衣装であるサリーに使われるシルクを用いたウパラのボックスに。インテリアとしても映えますし、鍵付きなので旅のお供にも」(真美さん)

手仕事の美しさや有機的な温もりに心が惹かれるという真美さんらしさが詰まったジュエリーボックス。天然石のパワーやインドで受け継がれてきたクラフトの技巧が堪能できるウパラのジュエリーなどを美しく並べて。
◆スタイリングを仕上げる靴とバッグは玄関収納に

クローゼットを開けるとこちら。シューズの隣にバッグを収納

「バッグと靴は、自宅を出入りする動線上に置いておくのが効率的。レザーのロングショルダーやトート、リュックやナイロン系、ファブリック系… とバッグは種類や素材ごとにフックハンガーに掛けています。スニーカーやサンダル、フラット… などシューズも種類ごとにまとめて。つい同じものばかり履いてしまうので、靴の顔がよく見えるようにしまっています」(真美さん)
インスピレーションが湧くクローゼット!ヌキテパ オーナー 神 真美さんの管理術
▼あわせて読みたい
4|Oggi専属読者モデル・オッジェンヌ 水上友里さんの「時短コーデを叶える」超効率的クローゼット

◆クローゼットを整えたら〝自分らしさ〟が見つかった
「『服のシワを伸ばす時間がもったいない』という気持ちから始まったクローゼットの整理。新居ではほぼ全部のアイテムを掛けて収納できるようにしました。衣替えはしないため、写真に写っているのがすべての手持ちアイテムです。(下着やインナーは別の場所に!)常にクローゼットの全体像を把握できるので、存在を忘れて着ていない服がなくなり、コーディネートも早く組めるようになりました。
クローゼットの可視化を意識しているので、アイテムも少数精鋭。通年、そして長く着られるベーシック服を厳選すれば、少なくても困りません。むしろ〝好き〟がはっきりして、〝自分らしさ〟を見つけるきっかけになりました!」(友里さん)
◆ほぼすべてのアイテムを掛ける収納に
通年メインアイテム

ジャケット・アウター

カットソー

◆小物は〝黒〟が基本! 遊びのきいたシューズはこの1足だけ


「今までたくさん失敗してきたからこそ、〝小物は黒〟にたどり着きました。どんな装いにも合うだけでなく、きちんと感や品格も添えてくれます。バッグ収納は山崎実業のバッグスタンドを導入してから、すっきり仕切れるようになりました」(友里さん)
時短コーデを叶えるクローゼット!オッジェンヌ 水上友里さんの管理術
5|メーカー勤務 宮本 萌さんの「とにかく着回し上手!」なクローゼット

◆必要なのは枚数や映え感ではなく、ベーシック服を〝つないで生かす〟意識
「毎日いろいろなスタイリングを楽しみたい… その気持ちは、決して広くはないひとり暮らしのクローゼットでも叶うもの。幅140cmほどのクローゼットですが、私はこのスペースに入るだけの洋服で一年のおしゃれを満喫しています。
数年前は『服はたくさんあるのに着る服がない』と悩んでいました。でも、クローゼットを改めて見直すと、コーディネートに必要なベーシック服はそろっていることに気づいたんです。私は「シンプルだけど、毎日違う着こなしがしたい」タイプ。今ある服を組み合わせて使う、そのために足りない服を吟味して足す… そう考えたらワードローブが回り出しました。
クローゼットの中にあるのは、画期的な収納術でも収納グッズでもなく、手持ちの服を〝つないで生かす〟意識。入っているのはニュアンスカラーを中心にした地味な服ばかり。だけど、だからこそ、奥行きがあって着回しがきく… そんなワードローブが完成したのだと思います」(萌さん)
◆アイテム別に収納して、すっきりと!

◆ボトムは色順に!

◆ニット・カットソーはたたんで収納

◆小物はフックハンガーでクローゼットに収納

地金のバックルがアクセントになるレザーベルトを中心にコレクション。カジュアルコーデに役立つサスペンダーも一緒にまとめて。
着回し上手になるクローゼット!メーカー勤務 宮本 萌さんの管理術
最後に
おしゃれで服好きのクローゼットの収納、管理術はいかがでしたか。クローゼットは、ただ服を詰め込むだけでなく、自分に合ったものだけを選び、取り出しやすく配置することが大切です。毎日のコーディネートをスムーズに組める環境を今から整えていきましょう。



