「ためになる」とは?意味を例文でご紹介
「為(ため)になる」とは、「役に立つ」や「利益になる」ことを意味する言葉です。次のように使います。
(c)AdobeStock
・先生の話は、とてもためになった。
・今日のセミナーではためになる情報を教えてもらえるから、聞いておくほうがよいと思うよ。
・いつまでもお世話をしているのは、結局子どものためにならない。
【為(ため)にな・る】
役に立つ。利益になる。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
「ためになる」の言い換え表現をご紹介
「ためになる」にはカジュアルなニュアンスがあり、ビジネスや社交の場、文書で使う言葉としてはふさわしくない恐れがあります。言い換え表現を覚えておくことで場面に応じた言葉を使えるようにしましょう。
(c)AdobeStock
参考になる
「参考」とは、何かをしようとするときに、他人の意見や他の事例・資料などを引き合わせ自分の考えを決める手がかりにすることです。また、考えを決める際の材料を指すこともあります。
「ためになる」事柄が自分の考えを決める手がかりになるときは、「参考になる」と言い換えてみてもよいかもしれません。
・どこからプロジェクトに着手すべきか迷っていたが、彼の発言が大いに参考になった。
・内外の判例を参考にして、妥当と思われる判決を導き出した。
・専門家ぶっているが、彼の意見はまったく参考にならない。
有益だ
「有益」とは、利益があることやためになること、またその様子を指す言葉です。「ためになる」にも「利益がある」という意味がありますが、「有益」は漢字で記載するため、どちらかといえば改まった印象になり、ビジネスや社交の場にもふさわしいといえるでしょう。
・大変有益なアドバイスをいただき、ありがとうございました。
・いつもの連休は寝ているだけで終わってしまうが、今回は予定を立て、有益に使いたい。
・我が社にとっては有益な情報と思われるが、果たして出所は信用できるのだろうか。
有用だ
「有用」とは、役に立つことやその様子です。「有益」と類似した表現ですが、人に使うときは注意が必要です。たとえば、「役に立つ人」といった意味で「有用な人」と表現することはありますが「有益な人」とはいいません。
・彼女は社会にとって有用な人材だ。
・勤怠管理に有用なツールを導入したことで、人事業務が大幅に軽減した。
・部長のアドバイスは具体性に富み、非常に有用だ。
役に立つ
「役に立つ」とは、使って効果があることや有用であることを指します。ビジネスの場で使用しても問題はありませんが、「ためになる」と同様、少し平易なニュアンスがあり、カジュアルな印象になってしまうかもしれません。メールや手紙などに記載するときは、注意が必要です。
・会社が未曽有の危機的状況に面している今、役に立つ人材を雇用するのは必要不可欠なことだ。
・あのバッテリーは容量は少ないが、携帯していれば急場の役には立つだろう。
・お役に立てて嬉しいです。
啓発的だ、啓発される、啓発を受ける
「啓発」とは、人が気付かずにいるところを教え示してより高い認識・理解に導くことです。次のように使います。
・啓発的な意見が飛び交い、聞いているだけでも大変勉強になりました。
・親友が社内で評価されたことに啓発され、以前にも増して仕事に真摯に取り組むようになった。
・彼女の言葉には大変啓発を受けました。
なお、「啓発」は論語の『憤せざれば啓せず、悱(ひ)せざれば発せず』に由来する言葉です。カジュアルな印象があまりないため、ビジネスの場面でも適した言葉といえます。
実りある
「実り」とは草木や穀物などが実を結ぶことや、努力してよい結果を得ることです。「実りある」は主に後者の意味で、努力してよい結果を得られたときに使われます。
・しっかりと事前学習をしたことで、実りある時間を過ごせた。
・今までの経験が活かされた実りある研究だと思う。
・彼は目を閉じる瞬間、「実りある人生だった」と心の中でつぶやいた。
価値のある
「価値」とは、その事物がどのくらい役に立つかの度合いや値打ちのことです。「価値のある」は、「意味のある」や「値打ちがある」といった意味で使われます。
・そのビジネス書は、まさに読む価値のある本だ。
・我が校の名前を全国に知らしめるためにも、価値のある一勝だったといえる。
・今まで取り組んできたことは、本当に価値のあることだったのだろうか。
状況に応じた言葉に言い換えよう
(c)AdobeStock
「ためになる」はカジュアルな印象を与える可能性があるため、状況によってはふさわしくない恐れがあります。過度にカジュアルな言葉は、ビジネスシーンや目上の人との会話は避けるほうがよいかもしれません。類似する表現を覚え、状況に合わせて使い分けるようにしましょう。
メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock



