ムズムズと小さな不調を感じる春。旬の食材「ふきのとう」「たらの芽」で巡りの良い体に!
「旬の食材」が体に良いワケとは?
春には春の食材を、夏には夏の食材を。旬の食材がなぜ体に良いのか? 単純なようですが、旬の食材とはつまり、その季節の気候を乗り越えるパワー(栄養素)を持っているということ。自然の恵みを体に取り入れれば、季節特有の不調も予防できるというわけです。
花粉症にも! 春にぴったりの効能「ふきのとう」
冷たい大地、雪の中からでも顔を出して春を告げる、ふきのとう。独特の苦味は、春に弱りやすい肝機能の向上に役立ちます。食物繊維も豊富なので便秘の改善、咳など呼吸器系の不調にも。花粉症、血行不良からくるだるさなど、春ならではの症状を改善します。
むくみやのぼせに「たらの芽」
山菜の王様とも呼ばれるたらの芽。水の巡りや血の巡りなどを改善してくれます。さらに嬉しい効能は、たらの芽の苦味成分は血糖値の上昇の抑制、アルコールの吸収を抑えると言った作用もあるということ。居酒屋さんで見かけたらぜひ食べたい食材のひとつです。
「ふきのとう」「たらの芽」ともに、冬に体に溜め込んだ不要なものを解毒し、デトックスする効能が。春の苦味やアクは、新陳代謝が盛んになるこの時期の体に良薬ですが、まれにアレルギー反応が出る場合もありますので、様子を見ながら適量を召し上がってくださいね。
大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。日本中医学院(旧・国立北京中医薬学大学日本校) 卒。普段はメーカー勤務、よく食べよく飲むOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。