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心身ともに癒やされ、台湾の新たな魅力に触れる旅へ…

国内外を貪欲に飛び回り、その土地土地で過ごす楽しさや魅力を前のめりに発信している、弾丸トラベライターの門司紀子です。私が一番ハマり、過去に60回以上訪れている旅先が「台湾」。台湾は、なんでもおいしくて、人が温かく優しくて、カタコトの日本語は通じるので過ごしやすく、時差は1時間、日本から近く気軽に旅に出ることができるのが魅力! プライベートでは日帰りでグルメを楽しんだり、1~2泊でサクッと台湾を旅することが多いのですが、今回は少しだけ気持ちに余裕をもち、2泊3日での訪台。2019年にオープンして話題の「星のやグーグァン」に満を持して滞在してきました!

今回の旅のお供は、オッジェンヌの片田亜莉紗ちゃん&志村美咲ちゃん。以前Oggiの旅企画でご一緒させていただいてから、私はだいぶ年が離れていますが、ありがたいことに仲良くさせてもらっています。ハッピーオーラあふれるふたりとの旅は、最高に楽しすぎました♪
台北から新幹線で台中へ。そして車を走らせること90分…

「星のやグーグァン」は台湾の中央に位置する山奥の温泉地・谷關(グーグァン)にあり、豊富な湯量と山々に囲まれた谷あいののどかなロケーションが魅力の宿。台北から台中に新幹線で移動し、そこから90分の車移動… ということで、行くのにちょっぴりハードルが高いと感じていたのは事実。

なのですが… わざわざ行く価値ありまくり! もう、ここにしばらく住んで身も心も清めたい♡ と思うほど、ステキすぎるロケーション&雰囲気のお宿でした。
今回の台湾旅プランは2泊3日(私だけ1日延泊して3泊4日の旅でした)。
【1日目】
Peachの早朝羽田発の便(MM859)を利用し、AMに台北桃園空港着。台北の街中に出てグルメをたっぷり堪能し、台北市内のホテルに1泊(ハズレなし大満喫の台北1日旅レポは追って!)。
【2日目】
朝、台北駅から新幹線に乗り、台中駅へ。台中駅から星のやさんにチャーターをお願いした車で移動。約90分で「星のやグーグァン」着。
【3日目】
チェックアウトの12:00ギリギリまで、心の奥底からリラックスする時間を過ごす。車で台中駅へ戻り、台中駅周りで人気の「宮原眼科」に立ち寄り。新幹線で桃園駅まで移動し、MRT(地下鉄)に乗り換えて台北桃園空港へ。
台中へは直行便も就航していますが、台湾初心者なら断然、安旨グルメがぎゅっと凝縮している台北とセットで旅するのがおすすめです。拙著である台北の最強食ガイド『台北エリア別満喫旅 食べまくり!』もぜひ旅の参考になさってくださいね!
ここからはお待ちかね。「星のやグーグァン」の魅力をお伝えしていきます!
魅力Point1:パブリック空間の癒やし度がハンパなすぎる!

コンセプトは「水が織りなす温泉渓谷の楼閣」なだけあり、敷地内に一歩足を踏み入れた瞬間から壮大な自然の美しさを五感で感じる空間に。

風が吹き抜けるウォーターガーデンには木々の間を縫って水が流れ、みずみずしい植物や花々が咲き誇り、ぼーっと立っているだけでも浄化できそうなほどの心地よさ。

湧き水を使ったプールではもちろん泳ぐこともでき、プールサイドのガゼボでまどろむ時間も格別。残念ながら訪れたときはちょっとだけ肌寒い時期だったこともありプールには入りませんでしたが、森の中の池を泳いでいるような不思議な感覚に浸れそう!

コーヒーなどさまざまなドリンクの用意もあり、プールやお庭を眺めながら思い思いの時間が過ごせます。

自然と共鳴しながらもスタイリッシュで心落ち着く空間で過ごす贅沢といったら…。かなうものなら2泊3泊とゆっくり滞在したいお宿でした。
魅力Point2:客室のほとんどが自家源泉かけ流し温泉つきメゾネットタイプ!

客室は全49室。すべての客室に半露天風呂を配し、自家源泉かけ流しの温泉をいつでも気の赴くままに楽しめるのも大きな魅力です。ほどんどの客室がメゾネットタイプで、リビング&ベッドのスペースと温泉のフロアが分かれているのでプライベート感が保たれ、女子旅でもカップル旅でも家族旅でも、各々がいつでも自分なりの癒やしを追求できるのも嬉しいところ。

実際に私たちが今回泊まらせていただいたお部屋はトリプルの「風音」というお部屋。下の階にエントランス、リビング、寝室があり、階段を上ると温泉フロアに。

広さは87平米もあり、窓も大きくて開放感ありまくり。まるで絵のような景色を眺めマイナスイオンを浴びながらテラスで仕事してみたり、夜な夜な語り合う時間も、思い出すだけでため息が出るほど心地よかった~♡ テラスが本当に気持ち良すぎて… ここで書いた原稿は、きっとクオリティ高く仕上がったと思います(笑)。ダイニングでも各々仕事をしつつ、滞在も存分に楽しみました。

部屋によっては、温泉に入った後にゆるゆると涼める畳敷きの湯上り処があったり…。風を感じ、美味しい空気が心地いい大きな半露天風呂を楽しんで、まどろんで、の無限ループ… 最高すぎますよね!

スキンケアやアメニティ、大浴場に行くとき用のミニバッグまで用意され至れり尽くせり。台湾でもやはり、さすがの星のやクオリティを感じました!
魅力Point3:ずっと入っていたくなる「美肌の湯」大浴場露天風呂も!

「星のやグーグァン」の温泉は無色無味の弱アルカリ性炭酸水素塩泉(台湾の温泉法に基づく)。肌の刺激が少なく肌あたりがマイルドながらも「美肌の湯」ともいわれる泉質。大浴場は日本らしさを感じる内湯と露天風呂が。

露天風呂は今まで出合ったことがないような独創的なデザイン! カクカクとしていて奥に長い浴槽になっているのですが、角があり、道のように長く続く浴槽だからこそ端がたくさんあり、死角もあるので、適度なプライベート感を保ちながら思い思いのリラックスタイムが過ごせるよう工夫が施されているんです。確かに、露天風呂でくつろいだり、友人とおしゃべりしたりしたいのに、他人の目が気になるときってありますよね。温泉地だからこそ、温泉の中まで心おきなく、心を解き放ちながら過ごせるようなアイデアはさすが!

露天風呂エリアには、心身ととのうサウナも完備!

大浴場近くにある「湯上りラウンジ」では、ひんやり冰棒(アイスキャンディー)の無料サービスも(なんと24時間)。湯上りに涼みながら、台湾らしい味わいが楽しめるのも嬉しい。
魅力Point4:台湾食材×日本料理の、唯一無二のおいしさに出合える!

ダイニングでは日本料理に精通した日本人シェフが活躍。台湾で親しまれている食材や原住民が多用する香辛料、台湾に古くから伝わる食文化を取り入れながら、日本料理の調理法をベースとしたハイクオリティな食事がいただけます。こちらはグーグァン周辺に連なる七つの山をイメージした名物料理の「グーグァン七宝」。

目にも麗しく味わい深いお料理に合わせて、台中にあるワイナリーのスパークリングワインで乾杯!

その時々の季節の厳選食材をふんだんに使った、目もお腹も満たされるメニューの数々に舌鼓。土瓶蒸しはさまざまなキノコや鶏白湯・金華ハムから煮出した「山のコンソメ」と日本の伝統的な一番出汁と合わせていたり、お造りには阿里山の山葵が添えられていたり、ハマグリと鶏白湯をベースに薬膳素材を加えたしゃぶしゃぶ…(訪問時)。台湾のローカルな味になじみのない方でも、台湾風味を感じる上質な日本料理にほっと癒やされるはず。

うかがったときの〆のお食事は、グーグァン原住民・タイヤル族に伝わる竹筒飯からインスパイア。星のや流の上質なうなぎアレンジは、滋味あふれる驚きのおいしさでした! 夕食は会席コース4,189台湾元(税込み・サービス料別)、アラカルトメニューもあり。

朝食は台湾式、和食、洋食の3種類。迷わず台湾式をチョイスしました! ホタテの貝柱と鶏の出汁でじっくりと炊き上げたお粥がおいしすぎて、2杯もおかわり(笑)。朝食は1,102台湾元(税込み・サービス料別)。

星のやグーグァンに到着しチェックイン後の遅めのランチには、牛肉麺をいただきました。口の中いっぱいに旨みが広がり、リラックスタイムへ誘うような優しい味わい。忘れられません…!
魅力Point5:リフレッシュ感がレベチなアクティビティも大充実!

心身のバランスをポジティブに整えてくれるような、グーグァンのだからこそ叶うアクティビティも。夜のプールサイドではヨガの要素を取り入れたストレッチ「星空森深呼吸」(要予約)、朝には気功をベースにした深呼吸と軽いストレッチを組み合わせたオリジナルの体操「気循森深呼吸」(予約不要)が。毎日開催されているので、気軽に参加できるのも嬉しいポイント。

「湯上がりラウンジ」ではフルーツやドリンク、甘味などを楽しむことも。昼下がりのひとときには季節のスイーツ(パッションフルーツ)、夕飯後の宵のひとときにはカクテルなどのドリンクを、さらにお昼前(チェックアウト前)の谷茶のひとときにはお団子などの甘味がいただけました。全時間帯のほっこりサービスを欲張りに堪能できて大満足!
さらに予約制のアクティビティとしては、タイヤル族の織物を織るワークショップや、グーグァン温泉街の歴史を学ぶ朝散歩「グーグァン歴史散歩」なども。充実のアクティビティで旅の思い出がより深く刻まれること間違いなし!
いつもとはひと味違うグレードアップ台湾旅を「星のやグーグァン」で

訪れたのはちょっと肌寒い季節でしたが、「星のやグーグァン」は今まさに、さらに心地いい季節になっている模様。都会の喧騒の中で、ローカル気分で暮らすように旅する台北旅も大好きなのですが、非日常感を味わいながら、たっぷりの癒やしをくれるグーグァンでの滞在は、私にとっての台湾のイメージをいい意味で覆す、人生においてとっておきの1ページに。またいつか訪れることができるよう、日々頑張っていきたい! そんな英気をくれるラグジュアリーリゾートでした。ぜひ、いつか訪れてみたい世界の癒やしリゾート宿のリストに入れてくださいね!
写真・構成/門司紀子

弾丸トラベライター 門司紀子
大学在学時からCanCam編集部にて編集アシスタントとして“雑誌づくり”のキャリアをスタート。約20年、フリーランスエディター&ライターとして活動。趣味は弾丸旅と料理とゴルフ。コロナ禍以前は月イチで台北にごはんを食べに台北への日帰り弾丸旅を敢行。昨今は食べまくり飲みまくり動きまくり充実の国内旅を堪能中。著書に『台北日帰り弾丸旅食べまくり! 1年12回』『弾丸トラベライターの台湾妄想旅ごはん』『たった2コの食材でキレイになれる 魔法のニコサラダ』(すべて小学館刊)。