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LIFESTYLE

2025.04.12

オッジェンヌ・力丸莉帆さんが聞く【綺城ひか理さん&舞空瞳さん 学ぶ先のビジョンと今週末からのディナーショーについて】後編

昨年宝塚歌劇団を退団し4月から新生活を始めるおふたりに、元タカラジェンヌでありオッジェンヌの力丸莉帆さんがインタビュー。花組で同じ時を過ごした綺城ひか理さんと舞空瞳さんのこれからの目標について、2回に分けてじっくりお話をうかがいました。今回は後編をお届けします。

力丸莉帆さん

力丸:なるほど。それにしても、ふたりとも道を決めてからの行動力がおかしい(笑)。性格的に、のんびりしているより予定があるほうがよかったのかな。

舞空:のんびりしたかったけど、「あれ?」みたいな感じです(笑)。でも、充実しているということでありがたいですね。

綺城:退団してこんなに忙しい予定じゃなかったよね。

舞空:はい。退団後にゆっくり旅行される方もいるじゃないですか。

綺城:ディズニーランドまででした。あ、博多座は行きました!

舞空:(笑)。今は勉強するための準備期間って感じですよね。

綺城:18歳に混ざる準備ができていないよー。

力丸:なんかいいな、退団したら若い人たちと接する機会はなかなかないから。

舞空:また違う環境で学ぶことがいっぱいありそうですよね。

綺城:TikTokとか教えてもらおう(笑)。

力丸:退団後に学校に行くと言ったら周りの人はどんな反応だった?

綺城:家族は「行ってらっしゃい」という感じだったかな。勉強したいということを知っていたから。家族以外の人からは驚かれたよね、やっぱり。

舞空:私も、家族には宝塚歌劇が好きすぎて心配されていたくらいだったので、「ほかにやりたいことが見つかってよかったね」という反応でした。

力丸:学校の講義を受けるのは楽しみ?

綺城・舞空:楽しみ!

綺城:オンラインの授業は今はいくらでも受けられるけど、生の講義を受けることは学校に行かないとできないじゃない? やったことのないことをやるのも楽しみ。第2外国語のフランス語とか。

力丸:そっか、私にはない感覚だ…。ひとみちゃんはどんなことをやるの?

舞空:一般教養もあるんですけど、栄養科にいると1日ずっと調理の授業がある日もあるんです。まず野菜の扱いから始まって、魚をさばいたり、世界のお料理を学んだり、ジャムやチーズなどの加工食品を作ったり。

まだ説明しか受けていない段階ですが、ワクワクしています。

力丸:へー、やっぱり実習中心なんだね。

舞空:お寿司を握れるようになりたいです。

力丸:ちょっと話が変わってきたぞ(笑)。私、築地に行くのが好きでマグロの解体ショーを見ることもあるんだけど、血がついたりするのにびっくりしちゃわない?

舞空:やってみないと自分が本当にできるのかわからないですが、きちんと白衣や実習着を着てマイ包丁も扱えるようになれたら、と思います!

料理や栄養について学んだことと、今までやってきたことが融合できる世界が待っているかもしれないですし。

綺城:踊る栄養士。

力丸:キレッキレに踊りながらお寿司を握るとかね。

舞空:(笑)。食は注目されていることですし、人間死ぬまでつき合うことですから、自分のためにも知識をつけ、今まで支えていただいたみなさん、そしてもっともっと多くの人に笑顔になっていただけるサポートを「食」を通してできたらいいなと思って。

力丸:どう発展させていくかを楽しみにしています。あかりちゃんの先のビジョンも聞きたいな。

綺城:舞台に立つことはやりきってしまったので、今から俳優になりたいという気持ちはあまりないんですよ。でも舞台は好きだから、どうしたら面白くなりそうとか、何をしたら人の心に響くかとか、そういうことを考えるのが楽しい。

日本が誇るべき芸能はたくさんあるのに、それに関わる人が減ってきているかもしれないと感じていて。

どう今の時代の人に興味と理解をもってもらって、そして次世代につなげていくか。大袈裟だけど、そういうことをやってみたいなと妄想しています。

と言ってみたものの、具体的なビジョンがあるわけではないんだけど。日本が好きなの。食べるものも言葉も。

日本の素晴らしさを感じて心が動く喜びを自分より下の世代の人たちにも味わってほしいし、そういう環境を作れたらいいなと思っています。

舞空瞳さん、綺城ひか理さん、力丸莉帆さん

構成や演出もすべて綺城さんが担当するディナーショー。愛月ひかるさんの出演もあり

力丸:新しい生活が始まるなか、綺城ひか理さんのディナーショーの準備にも追われている日々だと思いますが、どんなディナーショーになりそうですか?

綺城:大丈夫かなぁ…。

舞空:絶対ファンの方は喜んでくださると思います!

綺城:自分の根っこが真面目すぎるということを再認識した(笑)。お客さまからこのお値段をいただいて本当に楽しんでもらえるのかなという心配と責任感が…。本当に難しい。

今までは舞台以外のことをやってくださる人がいたから、自分が与えられた芸事に100%の力を注げたのに、今はそうじゃない。

今回のディナーショーは演出や何を歌うかということもやっていて、いろんなことに気を配ると自分が本来やるべきことの比重が下がっちゃうんですよ。

でもみんなこういうことをやってきているんだろうなと考えると、芸事にすべてを注げたのはタカラヅカだけだったなと思います。

舞空・力丸:たしかに。

綺城:タカラヅカである程度のキャリアをいただいたけれど、今回に関しては初めてのことづくしで、関わってくださっているみなさまを不安にさせてしまっている。誰よりも私が不安です。

でもやっぱり、自分が今歌いたい歌を歌うことでファンのみなさまも喜んでくださるだろうし、気楽な時間にしたいなと思います。

舞空:あかさんの声がとっても好きなんです。知っている曲ももちろんですが、初めて聴いた曲をあかさんの声で聴けてよかったと思っています。「この曲いいですね」ってあかさんに伝えたり。

綺城:ほめ言葉が入ってくる余裕がなくて、ダメ出ししか残ってない(笑)。

力丸:真面目だなー(笑)。だからこそちゃんと形になっているんでしょうね。奔放すぎるとまとまらないだろうし。

綺城:逆にまとまりすぎて小さくなってるかも。

力丸:じゃあきっと観やすいよ、すごく(笑)。

舞空:みなさんに気楽にホッと聴いていただけたらうれしいですよね。

力丸:来てくださるお客さまはあかりちゃんのことが好きなんだから、それだけで楽しんでいただけるよ。

綺城:現役のときに関わりのあったなこちゃんと、新たな立場でデュエットしているだけでも喜んでいただけるかなと思って、それに任せることにしました。

力丸:今回は演出からなにから全部、あかりちゃんがやっているんだよね?

綺城:そう、なこちゃんへのオファーも私が直接しました。制作から出演まで全部担っているから全責任が自分にあるじゃない。それが面白いけどしんどい。楽しいまでまだいけてない。

力丸:やりきったら振り返ったときによかったと思えるよ。

綺城:もう1回やりたいと思えるかな。出産の苦しみは忘れると聞くけれど、そんな感じかな? なこちゃんもたくさん練習してきてくれて。今まで一緒に歌ったことはあまりなかったけど、声合うよね?

舞空:ありがとうございます、うれしいです! 初めてあかさんとのデュエットのお稽古させていただいたときに、「声が重なった! ハモれたかも!」とすごくうれしかったです。

力丸:ひとみちゃんが東京公演のゲストで、愛月(ひかる、あいづき・ひかる、元星組男役)さんが宝塚公演のゲストなんだよね? 3人でいるとどんな感じ?

綺城:だいたい愛さんがお話してくださって、私は稽古の進行を気にして、なこちゃんはそんな私を心配してくれてる(笑)。

愛さんとしかできないものもあるから、今回出ていただけてうれしかったです。オファーしたらふたつ返事で「いいよー!」って言ってくださって。

なこちゃんは「いいですよ、水とか運べばいいですか?」と言っていたから「なに言ってんの、歌ってよ」って。

力丸:そんなディナーショーのお稽古があって学校が始まり忙しい毎日だと思いますが、ふたりの癒しはなんですか?

舞空:育てている豆苗の成長を見守ることです。1回切ってそれをまた育てているんですけど、お水を替えて日の当たる場所に置いておくとぐんぐん伸びてくれて。

お水は1日2回くらい替えるのがいいらしいのですが、愛おしくて何回も新鮮なお水をあげたくなっちゃうんです。

力丸:やったことないけど、豆苗って何度か生えてくるんだよね? それをまた料理に使ったりしてるの?

舞空:そうなんです。わりとどんな料理にも合うんですよ。朝起きてまず「おはよう」ってお水をあげて。

綺城:「おいしくなーれ」ってね。

綺城ひか理さん

力丸:かわいい(笑)。あかりちゃんは?

綺城:真面目な話をすると、劇団にいた頃はそのときだけは働くけどそれ以外はオフというか、私は切り替えがすごく上手だったのね。

でも今は誰かに連絡をする時間もお仕事になってしまうから、切り替えるのが難しくなっているんですよ。「今これができるな」「あれをやらなきゃ」って働かないと気がすまないというか。

そんななかで、人と会う約束をするとその時間は絶対に仕事をしないので、そこで切り替えられることに気づいたの。この時間のために私は働いているんだなって。

そこでしか休めない体になってしまったから、一緒にいたい人と一緒にやりたいことをする予定を入れて息抜きをしようと思っています。劇団に行けば誰かいたけど、今は約束しないと会えないしね。

力丸:そうなんだね、働きマンだ。

綺城:ワーカーホリックなんだと思う。勉強って終わりがないじゃない。だからもう一生「あれ勉強しなきゃ」「こっちもやらなきゃ」と思って生きていくのかも。それを中断させるためには人と会うしかないなと。会いたいしね。

力丸:楽しくて得ることもあって、すごくいい切り替えだと思うよ。これから同じような進路を行くふたりだし、いちばん話が合うんじゃない? 分かち合えることが多そう。

綺城:たしかに。今はディナーショーがあるからすごくなこちゃんに会っているけど、終わったら会えなくなると思うと寂しいよ。

舞空:えー、終わってからも会う約束をしてください。定期的に(笑)。

力丸:ディナーショーと、ふたりのこれからも楽しみにしています。

*****

今までとはまったく違う進路を行くおふたりのこれからが、どんな形になっていくのか楽しみです。「お仕事もします!」とのことなので、素敵なお姿が今後も拝見できるのもうれしいこと。まずはディナーショーの成功を願っています!

\おまけ!/

ヘアアレンジの後ろ姿

さすが元娘役さん、セルフアレンジもお手のもの! 今日は、毛先を外ハネにしたふっくらハーフアップに。

「退団してから髪を切ったので、今は現役のときほどアレンジはしていません。髪を切ってから首元がスッキリ見えることが多くなったため、ネックレスをしたり、ハーフアップの結び目を高めにしたりしてバランスよく見えるようにしています」(舞空さん)

<プロフィール>

綺城ひか理
あやき・ひかり/7月14日生まれ、千葉県出身。2011年に97期生として宝塚歌劇団に入団、花組に配属される。2016年『ME AND MY GIRL』、『金色の砂漠』で新人公演主演。2019年『Dream On!』でバウホール公演のメインキャストを務めた後、星組へ組替え。2023年に再び花組所属となり、2025年『エンジェリックライ』『Jubilee』にて退団。4月13日と19日に『綺城ひか理ディナーショー2025 ~Take it Easy~』を開催予定。インスタグラムはこちら:@hikari___ayaki

舞空 瞳
まいそら・ひとみ/8月27日生まれ、神奈川県出身。2016年に102期生首席として宝塚歌劇団に入団。花組に配属され、2018年『MESSIAH』で新人公演初ヒロインを経て、『メランコリック・ジゴロ』で全国ツアー公演初ヒロイン。翌年星組へ組替え。『GOD OF STARS -食聖-』で2度目の新人公演ヒロインを経て星組トップ娘役に就任し、2020年『眩耀の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』で大劇場お披露目。2024年『記憶にございません!』『Tiara Azul -Destino-』にて退団。4月13日の『綺城ひか理ディナーショー2025 ~Take it Easy~』東京公演にゲストとして出演予定。

オッジェンヌ 力丸莉帆
福岡県出身。9年間宝塚歌劇団に所属していたという華やかな経歴の持ち主で、退団後は不動産関連会社でブランディング業務を担当。いちばんの趣味は舞台鑑賞!
インスタグラムはこちら:@riho_rikimaru

撮影/増田謙士朗 構成・文/淡路裕子

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