ちょっとのコツで洒落る！ おもてなしにもぴったりな〝ひと皿レシピ〟2選

料理がこなれるアレンジレシピ

SNSの総フォロワー数50万人超え（2024年9月時点）を誇る新進気鋭のフードデザイナー・中本千尋さん。紹介するレシピが、手軽なのに気が利いていておしゃれ、それでいておいしい！ と人気を集めています。

そんな中本千尋さん初のレシピ集「中本千尋のひと皿レシピ」が発売になりました。オンラインサロンやSNS上で披露してきた人気メニューに加え、スペシャルな一品料理やおつまみ、人が集まる機会の多い年末年始にもぴったりなおもてなしメニューなど、間違いのない鉄板レシピが掲載された一冊です。

今回はその中から、とっておきのおうちご飯やホムパで作りたくなるメニューを2つピックアップして紹介します。

〈1〉マッシュルームのオープンオムレツ

ぷるぷるとしたオムレツに仕上げるコツは、卵液に水を加えること。マッシュルームをあとのせし、フライパンのままサーブするとビストロのようなごちそう感も演出できます。

材料（2人分）

卵…5個
A 水…大さじ3
　塩…小さじ1/4
B バター…5g
　米油…小さじ1
マッシュルーム…5個
にんにくのみじん切り…1かけ分
塩…小さじ1/5
米油…大さじ1
あらびき黒こしょう…適量
パセリのみじん切り…適量

作り方

1. 卵は白身を切るようにしてよくときほぐし、Aを加えてまぜる。マッシュルームは四つ割りにする。

2. フライパンにBを熱してマッシュルームとにんにくを入れ、香りが立ってきたら、塩を振り、軽くまぜてからとり出す。

3. フライパンを軽くふき、油を足してしっかり熱したら1の卵液を流し入れ、ゴムべらでやさしくまぜながら半熟になるまで火を通す。

卵液はゴムべらを使ってやさしく内側に入れるようにして加熱する。

4. 2を3にのせ、こしょうを振って、パセリを散らす。

〈こなれポイント〉
マッシュルームは高さが出るよう盛りつけ、仕上げにパセリのみじん切りを散らす。

memo：コク出しにパルミジャーノ・レッジャーノを振っても。

〈2〉ぶりパッチョの柚子こしょうソース

刺し身用の魚をスライスし、折るようにして並べるとセンスよく。鍋用に購入して余りがちな柚子こしょうの活用法としても、ぜひお試しを。冬はレモンのかわりに柚子を使っても◎

材料（2人分）

ぶり（刺し身用）…1さく
塩…ふたつまみ
紅芯大根…1/4個
A オリーブオイル…大さじ1
柚子こしょう…小さじ1/2
レモン汁…大さじ2/3
レモンの皮…適量

作り方

1. ぶりは薄切りにして、塩ひとつまみをまぶし、少しおいてから、キッチンペーパーなどで水分をふきとる。紅芯大根はスライスし、塩ひとつまみをまぶしてしんなりとさせる。

2. Aを合わせて、柚子こしょうソースを作る。

3. 器に1をバランスよく盛りつける。ぶりや紅芯大根は、半分に折って重ねるように並べると美しく仕上がる。レモンの皮を削ってちらす。

〈こなれポイント〉
鮮やかな黄色のレモンの皮が、香りと見た目のアクセントに。

memo：鯛やひらめなど、そのときに手に入る淡泊な味の刺し身でも代用OK。

見た目から食欲がそそられる、ごちそうアレンジレシピ。疲れた自分を癒やしたいとき、友人やパートナーと食卓を囲むときなど、ぜひ試してみてください。

『中本千尋のひと皿レシピ』

調理師専門学校の講師、スパイスカレー店経営、店舗メニュー監修など、あらゆる角度から料理に携わってきた料理家・フードデザイナーの著者が数々の経験で培った「おいしく美しい料理を作るコツ」を、本書に余すところなく詰め込みました。 また、最初のひと目＆ひと口で心をギュッとつかむ素材の組み合わせ方、色合わせ、切り方、盛り付け方などを「こなれポイント」として紹介。おいしくて、気の利いた料理を作りたいときに、心地よい手助けになってくれる一冊です。

著者：中本千尋
発行：主婦の友社
定価：1760円（税込）
発売日：2024年11月1日

【目次】
Part1 くり返し作りたくなるとっておきレシピ
Part2 ささっとできるひと皿つまみ
Part3 これさえ作っておけばラク！ 万能ソースとアレンジレシピ
Part4 おなかを満たすごはんと麺
Part5 特別な日のもてなしごはん など

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撮影／佐山裕子（主婦の友社）