「It wouldn’t pay.」ってどんな意味?
こんにちは。英語講師のmachiです^^
今回ご紹介するのは、こんな表現。
「It wouldn’t pay.」
簡単な単語の組み合わせから成り立つ表現ですが、なかなかピンとこないのではないでしょうか。
“pay”といえば「支払う」という意味でお馴染み。
なのでそのまま訳すと、「それはは支払おうとしなかった」になりそうですが… まったく意味不明ですね^^;
さて、どんな意味になるでしょうか?
*
*
*
正解は?
注目すべきは“pay”という単語。
実は自動詞“pay”には、「支払う」という意味以外に、「割に合う」や、「報われる」という意味があるんです!
そのため、「It wouldn’t pay.」は「それは割に合わないよ」と解釈できます!
投じたお金や苦労に対して、結果が釣り合わないというときに使いますね。
では、ここでの“pay”の使い方をチェックしていきましょう~^^
【例文】
A:「My bike was broken. I’ll get it repaired.」(自転車が壊れちゃったよ。修理に出すつもりなんだ)
B:「It’s cheaper to buy a new one. It wouldn’t pay.」(新しいのを買ったほうが安いよ。割に合わないよ)
この場合の「It wouldn’t pay.」は、「~の価値がある」という形容詞の“worth”を使って、「It wouldn’t be worth the cost.」と言い換えることもできます。
【例文】
・「My job is really tough. If I don’t get a special bonus, it won’t pay.」(私の仕事は本当にきついよ。もし特別ボーナスがもらえなかったら割に合わないよ)
ここでの「It won’t pay.」も、先ほどと同様、“worth the trouble”(苦労するだけの価値がある)を用い、「It won’t be worth the trouble.」と言い換えられます。
【例文】
・「Honesty doesn’t always pay.」(正直がいつも報われるとは限らない)
最後に。
ここまで否定文、つまりは、「割に合わない」「報われない」という意味での使い方を紹介してきましたが、肯定文でも使われます。
「It pays to ~」で、「~して割に合う」つまりは、「~して損はない」「~してみるものだ」という意味になるんですよ!
【例文】
・「It pays to ask.」(聞いてみるもんだね、頼んでみるもんだね)
・「It pays to be careful.」(注意するのに越したことはない)
***
勘違いするとちょっと困る英語イディオムは、こちらでも紹介しています!
この連載「大人の英語塾」では、意外と知らない英単語の意味や、勘違いしやすい英語のイディオムなどを、サッと隙間時間にでも読める内容でお届けしています。思わずクスッとしてしまう英語ならではのユニークな表現から、海外ドラマでよく登場するあのセリフまで盛りだくさん! Oggi.jpにて定期的に配信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね♡
TOP画像/(c)Adobe Stock
machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。最近、手相占いの勉強も始めました!