ふだん、自分が口にするものをどんなふうに選んでいますか?
そう聞かれると、「なんとなく」とか「コスパのいいもの」とか「健康にいいもの」「おいしければいい」など、さまざまな意見があるかと思います。
自分や家族に直接関係することなのに、毎日当たり前のように食べているものがそもそもどうやってつくられて店頭に並んでいるのか、意外と知らないもの。
そこで、書籍『食の選び方大全』(サンクチュアリ出版)より、食にまつわるさまざまな知識・疑問から、選び方のポイントまで解説!
※書籍より一部引用・再編集してお届けします(全10回の7回目/6回目はこちら)
油選びで気をつけるべきポイント
前回の記事では、健康な身体を維持するために理想とされる、オメガ3とオメガ6の比率について解説しました。
では、実際の油の選び方について考えていきましょう。
「結局、どの油が一番いいの?」と考えたくなりますが、どれも身体にいい面があり、とり過ぎたら身体に悪いという面があります。
オメガ3の油が身体にいいからといって、えごま油や亜麻仁油ばかり使うというのもバランスを崩すもとになりますし、生活の幅を狭めてしまいそうです。
そもそも、オメガ3やオメガ6は、昔の日本人がそうしていたように、他の食品からもとることができる成分なのです。
ですから結論からいえば、どの種類というよりも、品質の高い油を選んで使うことが身体には一番なのではないかなと思います。
基本の調味料を変えていけば、日々の食事の仕方も必然的に変わってくるものです。
酸化しにくい容器の油を選ぶ
その点、油選びでまず気をつけたいのは、「酸化」です。
油はもともと熱・光・酸素に弱い食品です。これらに触れることで油は酸化し、どんないい油でも有害なものになってしまいます。
そう考えると、かなり重要なのが油の容器なのです。
容器はペットボトルよりも瓶、さらに瓶も透明ではなく光を遮さえぎってくれる「遮光性の瓶」がおすすめ。
ペットボトルの油を買う場合は、大容量のものではなく、少ない量のものを選んで、なくなったらその都度買うようにする。瓶が透明な場合は、アルミホイルなどで覆って光が入らないようにするなど、酸化しづらい対策をしていきましょう。
特に「えごま油」などのオメガ3は酸化しやすい油なので、気をつける必要があります。
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油選びで気を付けたいポイントについて、書籍では3つ紹介されています。今回ご紹介した以外の残り2つのポイントについては、書籍でチェックしてみて。
TOP画像/(c)Adobe Stock
食の選び方大全(サンクチュアリ出版/著者:あるとむ)
あなたの体は、選んだ食べ物でできている。調味料・野菜・果物・肉・魚・加工食品… あらゆる食品の選び方を、この1冊で完全網羅!
健康的な食事をつくるのは大切ですが、それ以前に、どういう食品や調味料を選ぶかは、意外と盲点。みなさんは普段、自分が口にするものをどうやって選んでいますか?
安くてコスパのよいもの?
「国産」や「オーガニック」と書かれたもの?
なんとなく健康によさそうなもの?
そもそも、私たちは毎日あたりまえのように食べているものが、どうやってつくられて店頭に並ぶのか、意外と知らないのではないでしょうか。
たとえば、
・醤油やお味噌はどんなふうにつくられているのか?
伝統的な製法と、一般的な市販品との違いって?
・「有機野菜」や「オーガニック」という言葉は、
漠然といいイメージがあるけど、どういうものなのか?
農薬や肥料とは、いったいなんなのか?
・よく聞く「添加物」とはどんなもので、どうやって付き合えばいいのか?
こうしたことは、自分や家族に直接関係することにもかかわらず、スーパーやコンビニで買いものしているだけでは、なかなかわかりません。
この本では、そんな食にまつわるさまざまな知識・疑問から、選び方のポイントまで、1冊でわかりやすくまとめています。
さらに、選び方を3段階で紹介。無理なく、自分のライフスタイルや状況に合わせて、実践することができます。