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SNSですぐに伝えられる時代だからこそ、手紙の良さがある
伝えたいことをSNSで済ますこともできるけれど、手紙には手紙にしかない魅力があります。一文字ごとに相手を思い浮かべながら書くことは、「ながら」や「ついで」ではできない作業。
少しの間でも集中して向き合う分、自分の気持ちを整理できて、相手にもちゃんと思いが伝えられ、手紙ならではの感動を届けることもできるでしょう。送る相手のイメージや季節に合わせて便箋やハガキを選ぶのもいいですね。
仲のいい友達に送る手紙の書き出し
まずは書き出し。ここをクリアすればペンも進みそうですね。
ビジネスシーンや年上の方、お世話になった方への改まった手紙の場合、「拝啓」などの頭語や「敬具」などの結語、時候の挨拶が必要ですが、プライベートでの親しい間柄ならそれらを省いても問題ありません。むしろ話しかけるような、カジュアルな言葉遣いのほうが親しみを感じられますので、気負わず自然体で書き始めましょう。
もし、頭語や結語を使う場合は、本文全体も、よりていねいな言葉で書く方がバランスとしていいですよ。
1:「〇〇ちゃん、△△△おめでとう!」
誕生日や結婚など友達をお祝いしたいときには、何はともあれ、まずその言葉から。名前を呼びかけると、まるでその場にいるような臨場感も演出できます。
2:「dear〇〇ちゃん」
あるいは「親愛なる、〇〇ちゃん」など。何か励ましたいとき、厳しい状況にいる友達に手紙を送る時は、「あなたを大切に思っています」という気持ちを冒頭に込めるといいでしょう。
3:「寒い日が続いていますが、風邪などひいていませんか」
寒い季節、暑い季節には、相手を思いやる言葉から始めてみませんか? 一方で、気候の穏やかな季節には、「すっかり暖かくなりました。どこかへ行きたい気分です」など、アクティブな言葉で始めるのもいいでしょう。
4:「ご無沙汰しております。お変わりありませんか」
久しぶりに連絡をとる友達には、ご無沙汰している一言を添えることで、唐突な印象がなくなります。何年も連絡してない場合は、「長らくご無沙汰しております」としましょう。
5:「こんにちは。(先日はありがとう)」
どんなシーンでも使える言葉ですね。手紙を書くのは実は何となく照れ臭い、そんなにもご無沙汰はしていないけどしょっちゅう会うわけでもないし、など迷ったときには、この一言でOKです。こんにちは、のあとに「先日はありがとう」のように本題に入ったり、「突然のお手紙で驚いた?」と一旦言葉を挟んでから本題へと続けましょう。
シーン別! 感謝や祝福、謝罪の気持ちを伝える書き方
感謝やごめんなさいの言葉など、口ではなかなか言えないことも手紙なら伝えられる、ということも多いもの。例文を自分らしくアレンジしてみましょう。
1:「〇〇ちゃん、結婚おめでとう。
いつも一緒にいてくれた〇〇ちゃんの幸せそうな顔を見て
自分のことのようにうれしくなったよ。
やさしい〇〇さんといつまでもお幸せに。
(これからもよろしくね)」
大切なのは心からお祝いしているというストレートな気持ちと、自分自身の素直な思いを伝えること。
ほかにも「先を越されちゃったけど、今度は結婚の先輩として相談にのってね」などユーモアを交えた言葉も明るく素敵。一緒に行った旅行など、思い出を共有してきた者同士のエピソードを添えれば、手紙を通してホロリとくるような感動を分かち合えそうです。そして、「末永くお幸せに」の言葉でまとめましょう。
2:「〇〇ちゃん、お誕生日おめでとう。
出会ってもう〇年。お互い〇歳になるなんて月日の過ぎるのは早いね。
(〇〇ちゃんのポジティブな生き方が大好きです!)
(いつも一緒にてくれてありがとう。これからもよろしくね)
(また一緒に旅行しようね)
素敵な1年になりますように」
お誕生日には、お祝いの言葉とともに「これからも友達でいてね」、という気持ちを伝えてみては? 普段は照れてしまうような感謝や相手の好きなところなどを伝えるにも、お誕生日は絶好の機会です。
3:「〇〇さん、先日は相談に乗ってくれてありがとう。
お陰様で元気に頑張っています」
感謝の手紙には、具体的に何に感謝しているのかを伝えたいですね。お陰様でこうなりました、という報告をすることも忘れずに。
4:「いつも心遣いをありがとう。〇〇さんの言葉を励みにしています」
普段から何かと心配し、気遣いしてくれる友達へは上のような言葉はいかがでしょうか。
5 :「〇〇ちゃん、お元気ですか?
あのときはつい言い過ぎてしまいました。
傷つけてしまったこと、心から反省しています。
私はこれからも〇〇ちゃんと友達でいたいと思っています。
せめて謝罪の気持ちだけでも受け取ってください。本当にごめんなさい」
謝罪はシンプルに。言い訳をせず、お詫びの言葉を繰り返すことで誠意を伝えましょう。締めくくりは「また会えればうれしいです」など前向きな言葉で。ただし、どうするかは相手次第ですので、返事を求める言葉は避けましょう。
相手を感動させる手紙はどうやって書くの?
相手を感動させるには? それは素直に自分の気持ちを伝えること。仲のいい友達にはマニュアルはあくまで参考に、飾らず自分らしい言葉で気持ちを綴りましょう。最後は、相手の幸せを願ったり、これからもよろしくね、とこれからの希望を感じる言葉を使うと、魅力ある手紙になりますよ。
最後に
手紙を書く作業は、相手のことを思い、自分の気持ちを確認することといえます。文字数に大きな制限もないので、その気持ちをちゃんと伝えるには最適の方法ではないでしょうか。相手を気遣いつつ、飾らず、自然体の言葉で、ぜひ、あなたの素直な気持ちを手紙にして届けてみませんか。
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