「似たもの夫婦」とは?
性格や考え方、好み、価値観が似ている夫婦のことを「似たもの夫婦」と呼びます。出会った頃から似ているところがある夫婦もいれば、一緒にいるうちにだんだん似てくる夫婦もいます。また、見た目が似ている夫婦も「似たもの夫婦」と呼ばれるのだとか。
似たもの夫婦の特徴は?
似たもの夫婦は、どんなところが“似ている”のでしょうか。3つご紹介します。
◆食べ物の好みが似ている
似たもの夫婦は、好きな食べ物や美味しいと思うものが似ています。食べ物の好みが合ったり、今日食べたいと思ったものが一緒だった! という経験のある夫婦も多いのではないでしょうか。毎日同じものを食べているので次第に好みが似てくるということも考えられます。
どちらにしても、食べ物の好みが似ていることはとてもいいこと。夫婦円満の秘訣でもありそうですよね。
◆笑いのツボが似ている
おそらく多くの夫婦が、一緒にいて楽しいと感じて結婚をしているはず。面白いものを一緒に面白いと思える感覚は、夫婦にとってとても大切なものだと言えます。似たもの夫婦は、こうした笑いのツボが同じだったり、一緒に生活しているうちにたくさんの面白いものを共有し、同じもので笑い合えるように絆を深めていくのでしょう。
◆価値観が同じ
似たもの夫婦は、とにかく価値観や考え方が似ています。そのため、あるトピックに対して「私もそう思ってた!」といったことや、同時に同じことを言ったり同じ行動を取ったりといった偶然が起こることもしばしば。
反対に、同じところでカチンときたりして喧嘩や言い合いに発展してしまうことも。「喧嘩するほど仲がいい」という言葉は、似たもの夫婦にも当てはまりそうですよね。
似たもの同士が惹かれ合う理由
似たもの同士の人が惹かれ合うのは、一緒にいて楽だからではないでしょうか。好みや考え方が違う相手もとても魅力的ですが、あまりに違いすぎると価値観をすり合わせる作業が頻繁に必要になります。付き合いたてや新婚の頃はそれも魅力的に感じますが、次第に面倒になったり疲れてきたり、「こんなことも、わざわざ言わないとわからないの?」とイライラしてしまうこともあります。
また、考え方や好みが似ているので、お互いの気持ちを理解しやすいとも言えます。
似たもの同士が結婚に向いている理由
結婚に必要なものは夫婦によって異なりますが、そのなかでも、価値観が同じであることや楽しい時間を共有できること、美味しいものを美味しいと言い合えることは、結婚生活には必要不可欠だと筆者は考えます。そう言った点では、似たもの同士は結婚に向いていると言えそうです。
一方で、性格が正反対の相手に惹かれる人もたくさんいます。自分にないものを持っている人に尊敬や憧れの念を抱いたり、これまで経験することのなかったことが経験できたりと新しい発見があるからです。
しかし、先述のように性格や考え方が真逆だと、必要に応じて価値観のすり合わせが必要になります。自分がごくごく当たり前だと思って生きてきたことが相手にとっては当たり前でなかったり、自分が正しいと思って主張していることが相手に全く響いていなかったりすると、まるで宇宙人と話しているように、相手のことがわからなくなったり、相手をとても遠くに感じてしまうこともあります。
似たもの夫婦はうまくいかない場合も……
考え方や好みが似ている夫婦は、共有できるものも多く結婚相手として理想的だといえます。しかし、あまりに似すぎているとうまくいかない場合も。
たとえば、どちらも仕切りたがり屋のリーダータイプの場合は、お互いの主張を曲げようとはしないので衝突が多くなったり、意見がぶつかったり。どちらも一歩も引かず、険悪なムードがいつまでも続いてしまう可能性があります。反対に、お互いが決断力のない優柔不断タイプな場合も、うまく行かない可能性が高いパターンといえそう。結婚して夫婦になれば二人で話し合って決めるべきことがたくさん出てきますが、どちらも決断力のないタイプだと話が進まずなかなか決まらないからです。
ほかにも、無計画で行き当たりばったりタイプの夫婦も注意。思いついたら即行動できる人は頼もしいですが、計画的がないと生活の基盤を固めることができませんし、感情で行動してしまう人は精神的に脆くなりやすく、同じタイプ同士で結婚した場合は共倒れになりやすいと言えます。
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似たもの夫婦は、共通点がたくさんあるのでお互いを理解しやすく、夫婦の絆が深まりやすいといえます。好きなものを共有できる相手がいることは素晴らしいこと。似たもの夫婦は、幸せな夫婦の形なのかもしれないですね。
TOP画像/(c)Adobe Stock
ライター/コラムニスト コマツマヨ
WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。
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