3位:「なるほど」
3位は「なるほど」。
相手の言葉に対して、相づちをうつときに使いやすいフレーズながら、目上の人に言ったりかしこまった場で使ったりすると、非常識な印象を与えることもある言葉です。
肯定しているつもりで使っている人もいるかもしれませんが、相手の言葉を「評価」するニュアンスが含まれるので、不快感を抱く人もいることは、覚えておくほうが安全です。
バリエーションとして「なる」や「なるほど、なるほど」なども含まれるでしょう。
2位:「〜のほう」
2位は「〜のほう」。
比較するものを出していないのに「〜のほう」と言われると「ん?」と違和感を覚える人もきっと多いはず。「お釣りのほうは、こちらです」「お席のほうは〜」など、お店を訪れた際にも比較的よく耳にする言い回しですよね。
方角を示したり、ふたつあるもののうち一方について話したりするときに「〜のほう」を使うのは自然な用法ながら、そうではない場面で多用してしまうと、誤った日本語を使っているイメージが強まりがちです。
1位:「〜みたいな」
1位は「〜みたいな」です。
本来の意味を超えて、自分の発言をちょっと和らげて伝えたいときに「〜みたいな」という言い方をしているのを、よく聞きますよね。本来は「様子」や「状態」、「〜に見える」といったことを伝えたいとき使う言葉ですが、そうではないときにも多用している人も多い印象です。
砕けた印象を与える言い回しなので、ビジネスシーンや目上の人に使うと、誤った日本語を使っている人という印象が強まる言葉と言えるでしょう。
今回の結果をグラフで見てみると…
4位には「〜させていただく」、5位には「〜になります」がランクインしました。どの言葉も、ビジネスシーンなどきちんとした場面で使うと、自分の好感度を下げるリスクを伴う言葉なので、この機会に気をつけるといいかもしれません。
口グセは、一度染みついてしまうとなかなか直りにくいもの。流行っている言い回しは、自分でも気がつかないうちにクセになっている場合もあるけれど、ビジネスシーンや目上の人と話すシチュエーションでは正しい日本語を使うよう心がけたいものです。
【調査概要】
調査方法:2023年4月4日~14日にOggi.jp編集部にてテーマと設問を設定し、Oggiのメルマガ会員にアンケートを行い、その結果を集計したものです。
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構成・文/並木まき
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