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LIFESTYLE

2023.08.02

若輩者の意味や読み方は?使うシーンや例文、使用する際に注意したいことを解説

若輩者とは、年齢が若いことや経験が浅いことを表す言葉です。主にビジネスシーンで使われる言葉で、謙遜の意味で使われます。相手との関係性や自分の立ち位置を踏まえた使い方が必要です。本記事では若輩者の意味やシーンごとの例文、使用する際に注意すべき点をご紹介します。

若輩者とは?

若輩者とは「じゃくはいもの」と読みます。年齢が若い、未熟であるという意味です。主にビジネスシーンで使われ、ただ年齢が若いというよりは、経験が浅いことが強調される言葉です。そのため、年齢が若くない人でも使えます。

場所や相手との関係性に合わせて使いますが、場合によっては失礼にあたることもあるため、使い方には注意しなければなりません。

上司と新人
(c)Adobe Stock

ここでは、若輩者の意味や注意点を解説します。

主にビジネスシーンで使われる

若輩者は基本的に日常生活で使う言葉ではなく、主にビジネスシーンの挨拶や紹介などで使われます。社内での自己紹介や取引先での挨拶などで、自分を謙遜して使うことが多いでしょう。

取引先などに部下を紹介する際にも「若輩者ですが」という前置きで使われる場合があります。

また、経験不足で物事をうまくできなかったとき、謝罪する際に「若輩者のため」という使い方もできます。

使う人・場面には注意が必要

経験が浅い・未熟という意味合いで使うため、使う相手や場面には注意が必要です。キャリアが長く、地位が高い人が目下の人に向かって自分を「若輩者」というのは似つかわしくありません。嫌味に聞こえる場合もあるでしょう。

ただし、新人が自分自身に対して使うのには向いてません。新人が経験不足なのは当たり前であり、謙遜にはならないからです。ある程度の経験を積んだ人が、「まだ十分には熟練していない」という意味で謙遜して使うのが自然です。

若輩者は堅苦しいイメージがあり、ビジネスやフォーマルな場面で使用するのが一般的です。日常会話では、「未熟者」「経験不足」など平易な言葉を使用するとよいでしょう。

若輩者を使うシーンと例文

仕事相手と握手をする
(c)Adobe Stock

若輩者を使うシーンは、大きく分けて以下の3つです。

・挨拶のとき

・部下を紹介するとき

・謝罪するとき

若輩者は、基本的に自分について使う言葉です。他人に対してはネガティブなイメージがあり、基本的に使いません。例外的に、上司が部下を取引先や他部署に紹介する際に使われます。

若輩者を使った例文を、シーン別にご紹介します。

挨拶のとき

・東京支社から異動してきました◯◯です。新しい職場で業務も変わり、何もわからない若輩者ですが、どうぞよろしくお願いします

・このたび、プロジェクトのリーダーに選任された〇〇です。まだ勤続3年の若輩者ではございますが、少しでも早く前任の◯◯さんのようにリーダーとしての責任を果たしていきたいと思っています

・司会を務めます〇〇と申します。若輩者ではございますが、最後までよろしくお願いいたします

部下を紹介するとき

・このたび、部署に配属された〇〇です。まだ若輩者ですが、仕事熱心な期待の新星です。△△様のお役に立てると思いますので、よろしくお願いします

・〇〇は入社2年目の若輩者ではございますが、すでにトップクラスの成績を上げるなど成長が著しく、熱意をもって仕事をしております。どうぞよろしくお願いいたします。

若輩者と紹介するときは、必ず部下を褒める言葉を入れましょう。単に若輩者と紹介するのではなく、謙遜しながらも褒める言葉を入れることで、部下の評価を高めることができます。

謝罪するとき

・若輩者のため、業務内容を十分に理解しておらず申し訳ありません

・このたびは若輩者のために至らない点が多くありましたこと、重ねてお詫び申し上げます

・ご迷惑をおかけしましたこと、大変申し訳ありません。若輩者でありますため、ご容赦いただきたく存じます

・まだまだ若輩者で、このたびは大変ご迷惑をおかけしましこと、お詫びいたします

若輩者の類義語

新人をイメージするイラスト
(c)Adobe Stock

若輩者には、多くの類義語があります。代表的なのは、以下のような言葉です。

・未熟者

・駆け出し

・半人前

・力不足

・ルーキー

・新米

どれも若輩者より砕けた表現で、さまざまなシーンで使えます。若輩者は使うシーンが限られるため、場面に応じてこれらの類義語を使い分けるとよいでしょう。

ここでは、若輩者の類義語を3つご紹介します。

未熟者

未熟者(みじゅくもの)は、経験や知識、技術が不足している人という意味です。若輩者よりも広く使える言葉ですが、若輩者のように部下を紹介するときには使いません。

(例文)

・まだまだ未熟者ですが、精一杯努力しますので、よろしくお願いいたします

・未熟者でお役に立てるかわかりませんが、できる限りのことはさせていただきます

駆け出し

駆け出し(かけだし)は、何かを始めたばかり、または何かをやり始めた初心者という意味です。山伏(やまぶし・修行僧のこと)が修行を終えて山を下りることを「駆け出(かけで)といい、「山から出たばかり」ということから駆け出しの言葉が生まれました。
駆け出しにはネガティブな意味合いがなく、自分について使うほか、他人に対しても使われます。

(例文)

・まだまだ駆け出しの立場ではありますが、これからもよろしくお願い致します

・彼は駆け出しの新人で、今後の活躍が期待されている

半人前

半人前(はんにんまえ)は、一人前の半分しか働きをしないという意味で、技術や経験が不足し、未熟であることを表します。自分を謙遜して使うほか、第三者を批判するときにも使われる言葉です。

(例文)

・まだ半人前ですが、少しでも早く一人前の仕事ができるよう頑張りたいと思います

・彼は仕事は半人前だが、口だけは一人前だ

若輩者は類義語と一緒に覚えよう

若輩者は経験不足や未熟者という意味で、挨拶などで自分を謙遜するために使います。目下の人に挨拶する際に使うのは適切ではないため、注意しましょう。また、新人が使うのも適していません。ある程度経験がある人が、「まだまだ未熟」という意味で使う言葉です。

「未熟者」や「駆け出し」など類義語も豊富にあるため、シーンに合わせて上手に使い分けましょう。

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