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2023.05.10

意味深長の意味や言葉の由来は? 正しい使い方や例文、類義語、対義語をご紹介

意味深長には2つの意味があり、深い趣や含蓄のある様子を表したり、言葉の裏に別の意味が含まれている様子を表したりします。会話では「意味深」と略して使うことも少なくありません。本記事では意味深長の意味や言葉の由来、例文をご紹介します。

意味深長の意味は?

考える女性
(c)Shutterstock.com

意味深長は、「いみしんちょう」と読みます。人の言動などの表現に深い趣があるという意味と、表面に現れた意味のほかに別の意味が隠されているという、2つの意味があります。

日常会話では、2番目の意味を「意味深(いみしん)」と略して使う場合もあります。

ここでは、意味深長の由来や2つの意味ごとの例文をご紹介します。

言葉の由来

意味深長は2つの意味がありますが、一般的には、「表面上の意味の裏に別の意味が隠れている」という意味で使われることがほとんどです。略した「意味深」の方が馴染み深い人も多いでしょう。

意味深長の由来は、中国の儒学者である朱熹(しゅき)が著した「論語序説」という古書です。作者は幼いころから、孔子と高弟の問答集である「論語」を読んでおり、「自分はすべてを理解している」と思っていました。

しかし、読めば読むほど奥の深い意味が隠されていると気づいたということを、意味深長という言葉で表しています。この逸話から、意味深長という四字熟語が生まれました。

もともとは、「表面的な内容だけでなく、行間に込められた深い意味や趣も感じられる」という意味だったことがわかります。言葉の裏に隠された意味があるという、今日使われている意味ではありませんでした。

なお、意味深長の「深長」を「慎重」と勘違いし、意味も「物事を慎重に考えること」と誤解している人もいるため注意しましょう。

意味深長の例文

意味深長には、「深い意味や趣が含まれている」「言葉の裏に別の意味が隠されている」という2つの意味があるということを前に説明しました。これらの意味の違いは、例文にすることでよりわかりやすくなります。

ここでは、それぞれの意味の例文を「意味深」も交えてご紹介します。意味深長の意味を理解するため、ぜひ参考にしてください。

深い意味や趣が含まれているとき

・この物語には意味深長な教訓が含まれているため、多くの人に読んでもらいたい

・最初に読んだときは気づかなかったが、この小説は意味深長で奥が深い

・彼の発言が意味深長で高尚な意味が含まれていたことに気づいたのは、自分を含めて数人しかいない

・彼の論文は意味深長であり、何度も読んでみる価値がある

・この小説には意味深長なセリフが多く、高い読解力が必要になる

・この小説は自分が考えていたよりもずっと意味深長であり、何度も読み返している

言葉の裏に別の意味が隠されているとき

・あまり意味深長な言い方をすると、何が言いたいのかわからなくなる

・彼女はいつも意味深長な発言をするので注意が必要だ

・単純なメモかと思ったら、意味深長なメッセージだった

・彼は意味深長な笑い方をしたため、ずっと気になって仕方がない

・教師が意味深長な発言をしたので、生徒の間でちょっとした騒ぎになっている

・あのミュージシャンの曲は、いつも意味深長な歌詞が多い

・彼女はいつも意味深長な態度をとるため、周りの人が振り回されている

意味深長の類義語

はてなマークをもつ女性
(c)Shutterstock.com

意味深長の類義語には、深く考える必要があるという意味に似た言葉として「重要」「主だった」「有意義」という言葉が挙げられます。また、背後に事情が隠れているという意味では、「意味ありげ」「いわくつき」が類義語となります。一緒に覚えておけば、意味深長の理解がより深まるでしょう。

また、意味深長は同じ四字熟語の類義語もあります。ここでは、2つの四字熟語をご紹介しましょう。

微言大義

微言大義は、「びげんたいぎ」と読みます。一見なんでもない簡潔な言葉のなかに含まれている、奥深く重要な意味を指します。「微言」は奥深い言葉という意味で、「大義」は、根本にある深い道理という意味です。中国の古典が由来で、孔子の言葉について語った言葉が微言大義だったとされています。

微言大義の例文は、以下のとおりです。

・彼の発言は微言大義で、シンプルなのにいつも核心をついている

・考えてみれば、あのときの先生の言葉は微言大義だった

意在言外

意在言外は、「いざいげんがい」と読みます。自分の考えを意図的に曖昧にして、相手に推察させるという意味です。言葉で明確に伝えず、曖昧な言動をして相手に真意を汲み取ってもらうといったニュアンスになります。

ほかに、詩文の字間や行間に自分の考えを込めるという意味もあります。

意在言外の例文は、以下のとおりです。

・意在言外な言い方では伝わらないため、あえてはっきりと伝えることにした

・優柔不断な態度をとる人は、言動も意在言外になりがちである

意味深長の対義語

明るい笑顔の女性
(c)Shutterstock.com

意味深長の対義語には、以下の言葉が挙げられます。

・単純明快(たんじゅんめいかい)

・簡単明瞭(かんたんめいりょう)

・軽率(けいそつ)

単純明快は、簡単でわかりやすいという意味です。簡単明瞭は、表現や言い回しがわかりやすいことを指します。

軽率とは、深く物事を考えることなく、すぐ決めたり行動したりする態度のことです。

どれも言動に裏の意味や含みがあることを表す意味深長の反対で、「裏表がなく、深く考える必要がない」といった意味になります。

それぞれの例文をご紹介します。

・ゲームのルールは単純明快なため、老若男女の区別なく楽しめる

・簡単明瞭な説明をしてもらったおかげで、誰もがシステムについて理解できた

・彼の軽率な発言に、多くの人が迷惑を受けている

意味深長の正しい意味を覚えておこう

意味深長には、2つの意味があります。ひとつは「表面上の意味とは違う裏の意味が隠されている」という意味で、「意味深」と略して使われることも多いでしょう。もうひとつは「趣深く、含みや含蓄があること」を指します。語源に近いのは、こちらの意味です。

類義語と対義語も合わせておけば、意味深長の意味をより深く理解できるでしょう。例文も参考に、文脈のなかで意味深長の正しい意味を覚えましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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