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そもそも「充実感」とは?
誰もが一度は耳にしたことのある言葉、「充実感」。しかし、充実って一体どういうことでしょうか。なんだか漠然としていてイメージがわきにくい、と感じる人もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで、本記事ではまず「充実感」という意味や類語表現を解説します。そして、記事の後半では、なぜ充実感が必要なのかという充実感のメリットについて考えてみましょう。最後に、メリットを踏まえた上で、仕事やプライベートで充実感を得るためにはどんなことを意識したら良いのかについても紹介します。
「充実感」の意味
「充実感」とは、「必要なものが十分に備わり、満たされていると感じる気持ち」を表します。英語では、「a sense of fulfillment」と表現したりもするようです。
「充実感を覚える」や「充実感を得る」などと使われることがありますね。
「充実感を感じる」は間違い?
「充実感を覚える」や「充実感を得る」と同じくらい頻繁に耳にする表現として、「充実感を感じる」という表現があります。しかしこの表現、どことなく違和感を覚えませんか?
充実感の「感」は「感じること」や「感覚」を表しています。そのため、「充実感を感じる」という表現は「感覚を感じる」というニュアンスになり、そこに違和感が生まれるのです。
例えば、「頭痛が痛い」や「馬から落馬した」、「違和感を感じる」などもそうですよね。これらは、「重言(じゅうげん)」と呼ばれます。同じ意味を重ねた表現のことで、今までは誤用だとされてきました。
しかし、近年では文学作品や人々の営みのなかでもこういった重言が日常的に用いられているようです。そのため、普段の会話などで使っても意味は通じます。ただし、オフィシャルな場や文書などでは用いないほうが賢明かもしれませんね。
充実感の類語表現を紹介
続いて、充実感の類語表現について紹介します。みなさんも使ったことのある言葉がほとんどだと思います。いくつ思い浮かぶでしょうか。ぜひ考えながら見てみてくださいね。
1:達成感
「達成感」とは、「目標やゴール、試練などを成し遂げたことで得られる満たされた気持ち」のこと。「満たされた気持ち」という点が、特に充実感と類似していると言えるでしょう。
2:やりがい
「やりがい」とは、「あるものごとをするだけの価値」や「そのことをすることによって得られる前向きな気持ち」のこと。漢字では、「遣り甲斐」と書きます。
「やりがいを感じる」「やりがいのある仕事」などという表現がよくされますね。
3:満足感
「満足感」は、一言で言うと「満ち足りた気持ち」のこと。目標を成し遂げたときや、思い通りに物事が進んだときなどもすべて含んで満足感と言うことができそうです。
充実感を得ることのメリットとは?
充実感が無くても生きていけるのではないか? そう思う人も少なくないかもしれません。しかし、充実感は日々に色どりを与えてくれるものでもあるのです。そこで、ここでは充実感を得ることのメリットについて詳しく見ていきましょう。
1:ポジティブになれる
充実感を得ることで、明るい気持ちになれるというのが一番のメリットと言えるかもしれませんね。
2:モチベーションが高まる
満たされる気持ちを一度経験することで、またこの高揚する気持ちを味わいたいと思うことから、あらゆる物事へのモチベーションが高まります。モチベーションが高まることによって、新しいことにチャレンジしてみたり、さらにクオリティを高めたりというプラスな要素が期待できそうですね。
仕事で充実感を得るにはどうしたら良い?
充実感を得ることで、とくに精神面においてメリットがあることが分かったのではないでしょうか。充実感は、ビジネスシーンにおいてもポジティブな力を発揮します。ここでは、仕事において充実感を得るために心がけたいことについて紹介しましょう。
1:「やることリスト」をつくる
「早く休みにならないかなぁ」「仕事嫌だなぁ」と思う人は少なくないはず。そんな仕事で充実感を得るのはなかなか難しいように思いますよね。そういう人におすすめな方法があります。
それは、「やることリスト」をつくること。その日のうちにこなさなければならないタスクをなるべく細分化して具体的にリストアップします。そして、終わらせるごとにチェックマークを付けていきましょう。
そうすることで、「仕事をやった」という実感が湧きますし、小さな達成感の積み重ねが充実感に繋がります。
2:自分に合っている職務なのか見直してみる
仕事と自分を見つめ直すことも、必要なのではないでしょうか。仕事において充実感が得られるポイントは、「自分の職務に見合った給与がもらえているか」「成果が認められているか」「会社や人に貢献できているか」などが挙げられます。
毎日こなす仕事の中で、これらのポイントを見逃しがちになっていませんか? 仕事で充実感が得られていないという人は、これらのポイントを一度見直して、自分と向き合ってみることをおすすめします。
3:新しいことにチャレンジしてみる
仕事において、なにか新しいことに挑戦してみましょう。自分から企画を発案するなど、今まで自分がしてことなかったことに勇気を出して挑戦することで仕事にやりがいを見出せるかもしれません。
プライベートで充実感を得るにはどうしたら良い?
最後に、プライベートにおいて充実感を得るにはどうしたら良いか一緒に考えてみましょう!
1:外出する
休みの日は家でついだらだらと過ごしてしまいがち…。そんな人はいませんか? 充実感は自身のアクションによって得られる場合が多いです。そこで、積極的に外出して、たくさんの刺激を受けるのがおすすめ。
例えば、美術館に行ったり旅行に行ったりするなど普段とは違う空間に行くことで、「今までにないもの(感覚)を得られた」と充実感を味わえるのではないでしょうか。
2:趣味を見つける
外出して様々な刺激を受けることと共通するのですが、趣味をつくるのもおすすめです。手芸や運動などジャンルは何でもかまいません。続けることで、「できないことができるようになった」という充実感や達成感を得られます。まずは、自分の興味のある分野で趣味になるようなことをぜひ探してみてください。
3:人と話す
友人や家族、恋人など人との会話を楽しみましょう。様々な人の考え方に触れ、刺激を受けたり今までになかった価値観に出会ったりすることで充実した気持ちになるのではないでしょうか。
最後に
本記事では、充実感の意味や使い方、類語表現を解説しました。また、あわせて充実感を得ることのメリットや仕事やプライベートで充実感を得るための方法についても紹介しています。
ぜひ本記事を一つの参考に、自分が満たされる気持ちになるのはどんな瞬間なのかを分析してみてください。
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