テレビ朝日アナウンサー・大下容子さんの「ひとり時間」の過ごし方
華やかに見えるテレビ業界の第一線で長年活躍しながら、実は「人づきあいは苦手」というテレビ朝日エグゼクティブアナウンサーの大下容子さん。大下さんにとって、「ひとり時間」とはどのようなものなのでしょうか。自称“ひとり時間マイスター”の大下さんに、「ひとり時間」を大切にするようになった背景と、現在の「ひとり時間」の過ごし方を伺いました。
▲テレビ朝日 エグゼクティブアナウンサー・大下容子さん(52歳)
おおした・ようこ/’93年入社。「SmaSTATION!!」など情報番組やバラエティ番組でMCを担当。現在は「大下容子ワイド! スクランブル」(月~金曜 10:25~13:00)のメインMC。’20年より役員待遇・エグゼクティブアナウンサー。
無理をして疲弊したら自分がかわいそう。大切なのは自分が納得しながら歩んでいくこと
「ひとりで過ごす時間は大好き。『さみしい』と思わなくなって久しいです」と語るのは、テレビ朝日に勤めて30年になる大下さん。
「仕事柄、多くの人に会って見聞を広めることが大事だと教えられてきましたし、入社後数年は『先輩との飲み会には行ったほうがいいのかな』と頑張って参加していました。もちろん勉強になることもたくさんありましたが、もともと人づきあいが得意ではない私はヘトヘトになってしまうこともあって… 社会人3~4年目からは無理をしないことにしました。
人づきあいに悩む後輩には、これまで私がアナウンサーを続けてこられたことで、『すべき仕事をきちっとしていれば信頼は積み重ねられる』と、少しは実証できたかな。
それに、私は結婚も出産もしていませんが、今、とても幸せです。自分に正直に、一生懸命働いてこられたから。もしかしたら“イタい先輩”と思われているかもしれないけれど(笑)、だれになんと言われようと、自分の人生ですもの。自分が納得しながら歩んでいくことが大切だと思うんです」
ストイックな平日と、とことんひとりの休日
平日は毎日10時25分からの生放送に向けて、早朝に出社してひとりで準備に集中。放送終了後は体調管理のためのジム、一日一食の夕食、翌日の準備など、極めてストイックで規則正しい毎日を過ごしている。
「お風呂にエプソムソルトの入浴剤を入れて、ポカポカ温まるのがささやかな楽しみ。だれかに『会いたい』と心が動いたときは、翌朝を気にしなくてよくて、髪もちゃんとブローしてある金曜の夜に約束します(笑)。
仕事で秒数に追われている反動もあるのか、週末は時計と無縁な生活です。日焼け止めだけ塗って散歩して、『こんなお店ができたんだ』『人出が増えてきたな』などと発見するのが楽しい。
ひとり時間は、自分をハッピーにしてあげられる時間でもあります。食べたいときに食べて寝たいときに寝て… そんなふうに自分を『よしよし』ってしてあげると、心が満たされてきて『あの人に連絡してみようかな』『自分はこんなことをやってみたいのかな』などと、自然に見えてくる気がします。
みなさんも自分の心を大切に、無理せず、ひとり時間を楽しんでみてください」
ストイックな平日と、予定を決めない休日。大下さんのある日のスケジュール
平日は規則正しくストイックに
毎日2時間35分、MCを務める「大下容子ワイド!スクランブル」は生放送。
休日は時計と無縁な過ごし方
早朝の散歩がお気に入り。夜明けの美しさを見ると1日が充実する気がする!
2023年Oggi4月号「今、ひとり時間は『さみしい』んじゃなくて『かっこいい』」
構成/佐々木 恵・酒井亜希子・吉田 梓(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部