【33歳・本気じゃなかったのに相手が本気になってしまったケース】
佳奈さん(仮名)は、職場で知り合った8歳年上の三上さん(仮名)と気づいたら不倫関係になっていたそう。不倫がスタートした当時、佳奈さんは彼氏と別れたばかりで「不倫を、寂しさを埋める程度の関係にしか考えていなかった」と振り返ります。
「三上さんは社内結婚をしていたので、奥様の顔も私は知っていました。でも夫婦仲が悪いことで有名で、社内でも“離婚秒読み夫婦”と噂されているくらいだったので、三上さんから口説かれたときには『奥さんとうまくいっていないから、私と遊んで気を紛らわせたいんだろうな』と思ったんです。私も彼氏と別れたばかりだったので、寂しさを紛らわすのにちょうどいいや、と思って誘いにのってしまいました」
あまり深く考えずにスタートさせてしまったという佳奈さんの不倫。毎週1回程度、食事をしたあとホテルに行く関係が続いたそうです。
不倫相手が離婚! しかも“元妻公認”の交際に…
「ところが4ヶ月くらい付き合ったとき、いきなり三上さんが『俺、佳奈ちゃんに本気になっちゃった。離婚するから結婚してくれないか』と言い出したんです。しかも『妻と離婚の話も進めていて、妻ももう俺には愛情がないから、財産分与さえキッチリやってくれれば離婚すると同意してくれた』とまで言い出して…」
三上さんに本気ではなかった佳奈さんは、三上さんの一方的な決定に驚くとともに大きな戸惑いを覚えたそう。そしてそれから数日後、佳奈さんは三上さんの妻から呼び出され、衝撃的な話をされることに…。
「三上さんの奥さんは私の先輩なのですが、呼び出されて不倫について怒られるのだろうと思ったら、そうではなく『これから彼をよろしくね。もともと離婚のタイミングを探っていたところだから、あなたが彼を引き取ってくれるみたいで安心した』と言われてしまったんです…」
三上さんと結婚する気がなかった佳奈さんは、自分以外の人たちだけでどんどん話が進んでいることに焦りを抱き始めたそう。しかし、それからしばらくして三上さんは本当に離婚をしてしまったとのこと…。
結婚するか転職するかの二択しかない
「離婚後、三上さんは『早く結婚してよ。責任とってよ』と言い出し、今も私に結婚を迫っています。私は三上さんと結婚することは考えていないのですが、社内でも私が“元妻公認の後妻”という見られ方をしていて、三上さんと別れるとおかしな憶測や噂を呼びそうで怖いです。
本当は三上さんと別れたいけれど、別れたら職場の人間関係がおかしくなりそう。そうしたら絶対に仕事にも悪い影響が出ます。このまま三上さんと結婚するしかないのか… と追い詰められている状態です。安易に不倫をした自分がいけないのですが、こんな展開になるなんて思ってもいませんでした。三上さんと別れるには私が転職をするしかないので、今は必死に転職先を探しています…」
TOP画像/(c)Shutterstock.com
並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。