【30歳・13歳年上男性の嘘に完全に騙されたケース】
30歳になったばかりのとき、亜由美さん(仮名)は13歳年上の高野さん(仮名)とマッチングアプリを通じて知り合いました。高野さんは自分のことをバツイチだと自己紹介し、亜由美さんもその言葉を信じて交際をスタートさせたそうです。
「ところが、です。付き合って4ヶ月ほど経ったときに初めて彼の家に行ったら、どうもひとり暮らしの男性らしからぬ食器や日用品が多いことに違和感を覚えて。例えるなら、単身赴任をしていて定期的に妻が来ている家の雰囲気っていうのかな、日用品として置いてある物やブランドのセレクトが、彼が選んでいるものとは思えないものが多かったんです」
違和感を拭いきれなかった亜由美さんは、高野さんに「本当にバツイチなの?」と詰め寄ったそう。すると、高野さんからは「実は別居をしているだけで、まだバツにはなっていない」と打ち明けられたそうです。
妻が不倫現場に乗り込んできて… 知ってしまった彼の本性
「でもそのときにはもう彼のことを好きになっていたし、そのうちに離婚するつもりという彼の言葉を信じたくて、そのままズルズルと不倫を続けてしまいました。そして、ある日彼の家に遊びに行ったら、なんとそこに高野さんの妻がいて修羅場になってしまったんです…」
妻とは別居生活をしているので普段はひとり暮らしのようなライフスタイルだった高野さんは、自宅に亜由美さんを呼ぶときも隠す様子は一切なかったのだそう。しかし夫の様子が怪しいと感じた妻は、高野さんの家に不意打ちで訪れ、浮気現場をおさえたのでした。
「それからはもうドロ沼です。不倫がバレたので私は奥様から慰謝料を請求され、120万円を支払いました。貯蓄だけでは足りなかったので、借金をして一括で払いました。
それに、もうすぐ離婚すると言っていた高野さんは実際には離婚する気なんてなくて、奥様に不倫がバレた瞬間も『この女はプロなんだ! これは浮気じゃない! 俺が遊びでたまたま今日、呼んだだけのプロの人だ!』って言い訳していて。それまでは不倫とはいっても、ちゃんと“彼女”として付き合っているつもりだったから、彼が妻に対して私をとことん他人扱いしている姿を見て大きなショックを受けました。
それ以降、高野さんは私からの連絡に言い訳を送ってくるか、私を罵るかのどちらかだけ。自分が独身だと嘘をついて付き合い始めたことへのお詫びの言葉も一切なかったです。
彼の本性を知ったことでショックというか、自分に自信を失いました。男の人を見る目がなさすぎだし、向こうは単なる遊びだったのに、人生を滅茶苦茶にされたなって…。私はもうしばらくは恋愛をする気にもならないと思いますが、次にもし誰かと付き合うことにするなら、ちゃんと素性をチェックしてからお付き合いをしようと決めました…」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。