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明日から使える「お天気トリビア」を紹介
いつでも、だれとでも、会話のきっかけがつかめるようになる「天気」の話。明日からの会話に使える「天気の雑学」を、天気予報士の杉江勇次さんの解説付きで紹介します。
▲天気予報士・杉江勇次(すぎえ・ゆうじ)さん
1968年生まれ、千葉県出身。1995年に気象予報士の資格を取得し、1996年にウェザーマップに所属。主な出演番組に、日本テレビ系『ズームイン!!サタデー』『news every.サタデー』など。
てるてる坊主は女の子だった!?
「あ〜した天気にしておくれ♪」と慣れ親しんできた“てるてる坊主”は、もともとは“坊主”ではなくて“女の子”だったなんて…! 子供から大人までみんなが気になる、鉄板のトリビアになりそう!
「『掃晴娘(サオチンニャン/ほうきで雨雲を払い、晴れをかき集めてくる女の子)』を模した中国の紙人形が、てるてる坊主のルーツといわれています。それが日本に伝わり、江戸時代に日照りを願う“僧侶”に、そして頭を丸めた“坊主”へと変化していったそう!」(杉江さん)
“春一番”が毎年わかるのはキャンディーズのおかげ!?
春になって最初に吹く強い南風、“春一番”。どこか陽気で楽しそうなイメージがある天気用語だけど、その本当の意味や情報を知っておくことも忘れないで!
「言葉が広まるきっかけは、キャンディーズの名曲『春一番』の大ヒット! 気象庁に『春一番って何!?』と問い合わせが殺到し、定義を決めて発表せざるを得なくなったとか。ですが、もともとは江戸時代の大きな海難事故の原因となった危険な風。防災情報として捉えてくださいね」(杉江さん)
気象衛星『ひまわり』にとって、地球は“太陽”なんです
ちょっぴりドラマティックで心が温まる素敵なストーリーは、会話の中で相手の気持ちをグッとつかんでくれます。気象衛星『ひまわり』の名前の由来は… まさにそんなお話!
「宇宙から地球の観測を行っている、日本の気象衛星『ひまわり』。宇宙に花開けという願いを込めて、そして、いつも地球を見つめているその姿が、太陽を見つめて咲いているひまわりをイメージさせることから『ひまわり』と名付けられました」(杉江さん)
虹の色は7色とは限らない!?
日本ではレインボーカラーといえば7色ですが、それが国や地域によって違うってどういうこと!? この話を切り出したら相手が食いつくこと間違いなし!
「虹の色・順番は一般的に外から順に『赤・橙・黄・緑・青・藍・紫』と認識されています。日本ではこのように7色と捉えられている虹ですが、国や地域によっては、5色や3色などその色数が違っていることも! 同じ現象なのに見え方が違うなんて不思議ですよね」(杉江さん)
2023年Oggi1月号「天気の雑談力」より
イラスト/mollydomon 構成/旧井菜月
再構成/Oggi.jp編集部