ダイナースクラブ会員限定の秋の京都イベントへ
「特別な日の旅行」は、さほど珍しくはないこと。誕生日や結婚記念日、クリスマスなど、新たな思い出を作る機会になります。しかし、“特別な気分を味わう”旅行にするには、いくつかの条件が整わないことには特別な気分にはなり得ません。特別な気分とは、人によって違うものですが、人生で初めての体験をした時、予想もしなかったことが起きた時、長年の願いが叶った時などに味わえるものです。これらのことが重なったりすると、特別感はより大きくなります。それだけに特別な気分を味わう旅行というのは、貴重です。
でも、あらかじめ条件を整えることによって、特別な気分を味わうことはできます。例えば、会員制クラブに入会しておくとか、特定のファンクラブに所属しておけば、非公開のイベントに参加できるので、特別な気分を味わえる可能性が高くなります。
今回、クレジットカードのダイナースクラブ会員限定の秋の京都イベントに参加させていただきました。普段は味わえないような、ゆったりとした情緒ある京都の1日を過ごすことができましたので、レポートいたします。
「浄土宗総本山 知恩院」の貸切特別拝観へ
ダイナースクラブ会員限定の秋の京都イベントが行われたのは、京都の中でも風光明媚な東山エリアにある、「浄土宗総本山 知恩院」。大晦日にNHKの番組『ゆく年くる年』でしばしば放映される除夜の鐘がつかれる場所だと聞くと、「ああ!」と得心される方も多いのではないでしょうか?
「知恩院」は、法然上人が布教し、入滅した地に立つ、浄土宗の総本山です。東山三十六峰の一つ、華頂山(かちょうざん)のふもとにある広大な境内には、多くの堂宇が並びます。国宝になっている、壮大な三門は有名です。
「知恩院」では通常、一般団体の貸切拝観は行われないそう。しかし、今回のダイナースクラブ会員限定の秋の京都イベントでは、お坊さんのガイドを聞きながらの貸切特別拝観が実現しました。貴重な機会だとわかると、余計に特別感が込み上げてきます。
◆一回転すれば功徳が得られる、経蔵
はじめに拝見したのが、経蔵(きょうぞう)。重要文化財であり、通常は内部非公開の場所です。中には、2代将軍徳川秀忠公の寄附によって納められた「宋版一切経」約6千帖を安置する八角輪蔵が備えられていました。なんでも、この輪蔵を一回転させれば、「一切経」を読誦するのと同じ功徳を積むことができるのだとか。
▲八角輪蔵
回転する姿は見られませんでしたが、「自分自身が一周すれば功徳が得られますよ」とお坊さんに教えていただいたので、厳かに周り功徳を積みました。
狩野派の絵師の手によって装飾された壁面や天井、七条仏所 康猶一門の彫刻(木像)も目を引きます。時代を超えた、美しさに心も磨かれるようです。
◆大晦日より一足早く、大鐘楼に接近
続いては、石段を登り大鐘楼へ。通常は足を踏み入れることはできない、囲いの中へと入らせていただきました。
釣鐘は、高さ約3.3メートル、直径約2.8メートル、重さ約70トンもの大きさを誇り、間近で見るとその存在感に圧倒されます。テレビで何度も観た、釣鐘(大鐘)に触れることも出来ました。
「今まで落ちたことないから大丈夫ですよ」と、お坊さんはにっこりしますが、触れてもびくともしない巨大な釣鐘の下をくぐるのは少々勇気がいるもの…。恐る恐る釣鐘の下へ行くと、そこには深閑とした異空間が広がっているようでした。恐怖心は自然と消え、一つの宇宙の中にいるような未知の気分が味わえましたよ。
▲釣鐘にも「南無阿弥陀佛」の文字が刻まれています。
◆洛中随一の名書院、大方丈と小方丈へ
京都には書院造りの建物は数多くありますが、その中でも「洛中随一の名書院」とうたわれるのが、知恩院の大方丈(おおほうじょう)と小方丈(こほうじょう)。通常、内部非公開の場所に立ち入ること自体が特別な体験ですが、この日はお坊さんたちをもざわつかせるサプライズがありました…!
小方丈の雪中山水の間に、霊元上皇の宸筆(しんぴつ)の「華頂山」とか書かれた本物の山号軸がかけられたのです。通常はレプリカが掛けられているため、長年勤めるお坊さんたちも初めて本物を目の当たりにしたとか。そんな情報を聞くと、余計に目に焼き付けたくなりました。
◆専修念仏発祥の地で、木魚を打ちながら念仏を称えると不思議と心は静かに…
知恩院の壮大な伽藍の中心をなすのが、三代将軍徳川家光公によって建てられた国宝 御影堂(みえいどう)。法然上人の御影(像)が安置されています。ここは、念仏発祥の地。そんな特別な地で、木魚を打ちながら念仏を称えることに。
▲御影堂には、木魚がずらりと並べられていました。
木魚に触るのはもちろんのこと、打つのも初めてだったので、はじめはリズムに合わせることに必死でしたが、次第に「南無阿弥陀仏」のリズムとともに無心の境地へ…。いつも忙しく動いている神経がしんと鎮まり、心がととのっていくのを感じました。
木魚や念仏を称える音がする一方で、心は静かになるのは不思議です。
紅葉ライトアップも貸切で
御影堂を出ると、辺りは暗くなりライトアップされた幻想的な境内に様変わりしていました。紅葉シーズンのライトアップは人気があるため、たくさんの人が集まるのですが、1時間貸切でしたので知恩院のライトアップを余すことなく堪能できました。
▲ライトアップされた、神秘的な御影堂。
▲三門をくぐった先にある男坂には、紅葉のプロジェクションマッピングが施されていました!
宿泊した「ハイアットリージェンシー 京都」でも特別な気分に
知恩院での1日を過ごした後に泊まったのは、「ハイアットリージェンシー 京都」。こちらでもダイナースクラブ会員だからこその優待が受けられました。ベストレートで泊まることができ、朝食の無料提供、レイトチェックアウト(※当日の空室状況による)も嬉しい特典でした。
▲今回宿泊した部屋は、ゲストルームキング。
中でも一番嬉しかった優待は、「カフェ 33」での朝食をいただけたこと。たっぷりの野菜とフルーツ、そして出来立ての卵料理をいただきました。
ダイナースクラブでは、このような素敵な優待を国内の120以上のホテル・旅館で提供しているそうです。全国各地で特別感を味わえるのはとても嬉しいですね。(詳細はこちら)
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今回のツアーに参加して、未知の体験をしたり、特別な気分を味わったことで、話題が豊富になり、少しだけ人間として深みができたかな、なんて感じました。
10代20代の頃は、思い出作りが旅のメインだったように思います。社会経験、人生経験を重ねOggi世代となった今、特別な気分を味わうことを目的とした旅を増やしてみるのもいいのではないでしょうか。今後の人生の刺激にもなり、新たな世界も広がるかもしれませんね。
【クレジットカードのダイナースクラブ】
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