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▶︎ラグジュアリーとレトロの共存… 郷愁を誘う「ザ・ホテル青龍 京都清水」
美食も美酒も堪能できる「ザ・ホテル青龍 京都清水」
昭和8年にモダンで画期的な鉄筋コンクリート校舎として新築された元清水小学校を保存、活用した「ザ・ホテル青龍 京都清水」は、上質なヘリテージ(遺産)ホテルとしての魅力だけでなく、美食家も唸るレストラン/バーを備えている。
レストラン#1:ブノワ 京都
敷地内別棟には、世界各地でミシュランの星付きレストランを展開するデュカス・パリが監修する「ブノワ京都」があり、旬の味わいを取り入れたモダンなビストロ料理を楽しめる。
筆者は京都在住の友人をこのレストランへ誘い、ともにディナーを楽しんだ。京都人の間でも、「ザ・ホテル青龍 京都清水」はもちろん「ブノワ 京都」も注目の的だそう。
▲元清水小学校時代の校庭は、自由に散策のできる美しい芝生の庭となっている。その庭の先に別棟の「ブノワ京都」が。
▲あたたかみのある「ブノワ 京都」の店内。店の雰囲気だけでなく、柔らかい物腰のスタッフのおかげもあり、肩肘張らずに楽しんで食事を楽しめるのも魅力。
▲筆者は、日の入り前に早めの時間にINしてディナーを満喫し、その後はホテルのルーフトップバーへと移動した。
▲料理は、ランチはプリフィクスコース、ディナーはプリフィクスコースまたはアラカルトから選べる。筆者がいただいたのは、シンプルな前菜、メイン、デザートのコース。コースは、アミューズ、パン、食後のドリンク込みで、味、質、量ともに大満足。ランチコース¥5,060〜、ディナーコース¥7,480(いずれもサービス料別)。
粋な京都人の間でも話題の「ブノワ 京都」アフタヌーンティー
ランチ、ディナーはもちろんだけれど、実は京都人の間で絶対に狙い目と囁かれているのが、「ブノワ 京都」のアフタヌーンティーだとか。パリ、東京、ニューヨーク、そしてこの京都に店を構える「ブノワ」の中でもアフタヌーンティーをいただけるのは、京都のみ。
▲要予約のアフタヌーンティーは、13:30~16:30(15:30 L.O.)で、1名¥6,050(サービス料別)。
レストラン#2:restaurant library the hotel seiryu
今回のステイ中、2度訪れたのがホテル内にあるレストラン「restaurant library the hotel seiryu」。小学校時代に講堂だったという空間は天井が驚くほど高く、開放的で心地いい。「ライブラリー」と名付けられている通り、無数の本が飾られていて、もちろんそれらを読むこともできる。
筆者は、チェックイン直後にここでお茶を飲みながら、一息。そして翌朝、朝食をいただくために訪れた。この朝食もまた特筆すべき素晴らしい内容。
和洋のいずれかを選べるが、筆者は洋食をチョイス。
目覚めの一品に始まり、フルーツまたは野菜のジュース、サラダ、フルーツ、ヨーグルト、オーストラリア・ビアレンバーグ社のジャム数種、パンとメインデッシュにコーヒーまたは紅茶がセットで¥4,000(サービス料別)。
▲美しく、少量ずつのポーションが嬉しい。いずれも寝起きの胃袋に優しく染み渡る。
メインディッシュは、うやうやしくクロッシュとともにサーブ。このプレゼンテーションに朝からテンションが上がった!
▲6種のメインから筆者が選んだのは、しば漬け入りリゾット 卵かけご飯風 京の銘柄鶏のそぼろ味噌風味。滋味深く胃がほっとする優しい味わいで、筆者はしっかり完食。
機会があれば、またこちらの朝食をいただきたい… と素直に感じるほど素敵な内容だった。
バー#1:K36 The Bar
京都を代表するバーテンダーであり、銘酒コレクターとしてもその名を馳せる西田 稔さん監修のオーセンティックバー。
もともと教室だったという空間は、見事に大人の雰囲気のシックなバーへと昇華。筆者にとって、ここでカクテルを愉しむ時間は、京都旅の新しい楽しみの一つに!
バー#2:K36 Rooftop
本木雅弘さんが出演したJR東海のTVCMにも登場し、瞬く間に話題&大人気のスポットとなったルーフトップバーは、京都タワーから法観寺「八坂の塔」まで、京都の街を一望できる絶景が素晴らしい。
ホテルの宿泊ゲスト、または「ブノワ京都」でコースを予約した場合のみ予約ができる。もちろんウォークインでも利用可能だが、人気スポットがゆえに席が空くまで待つ覚悟も必要(実は筆者は前回、このルーフトップバーだけに訪れ、40分ほど待った経験あり)。
筆者は女友達とともに、京都の燃えるようなサンセットをこのルーフトップバーで満喫。自分の車で来ている友人に合わせ、二人ともフレッシュなフルーツをふんだんに使ったノンアルコールカクテルで乾杯♡
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歴史的な建築物やアートに加え、美食・美酒・絶景も完璧な「ザ・ホテル青龍 京都清水」。筆者にとっても、再訪したい筆頭宿と言えるお気に入りのホテルだ。
文/長谷川幸代